第18期プロクイーン決定戦初日レポート
2020年10月12日
【第18期プロクイーン決定戦 初日 藤井がオールプラスで首位を走る】
プロクイーン決定戦は前年度優勝者に予選を勝ち抜いた4名が挑戦するディフェンディング制。10回戦(各者2回抜け番)を戦い下位1名が途中敗退。4名で2回戦を戦いトータル首位が優勝。
現プロクイーンは最高位戦日本プロ麻雀協会の日向藍子(ひなたあいこ)。
昨年の第17期プロクイーン決定戦最終日南3局。瑠美がアガれば決定打になる先制リーチ。 1巡前に瑠美のアタリ牌を処理した日向が追っかけ、リーチ一発ツモドラ9(表4裏5)の三倍満となった。劇的なアガリで2連覇を決めた日向がチャンピオンとして挑戦者を迎え討つ。
1回戦 起家からりんの・日向・瑠美・古谷
今期決定戦最初のアガリは日向。ドラのがアタマのピンフリーチで跳満ツモ。
日向が飛び出す形でスタートしたが、二階堂瑠美(にかいどうるみ)が得意の三色で一度は逆転。
その後、満貫をアガった日向が再逆転し、1回戦トップとなった。
2回戦 起家から、瑠美・日向・古谷・藤井
2回戦から登場した藤井すみれは開局に難しい選択を外してしまい、タンヤオ七対子ドラ2をアガリ逃してしまうが、2本場でピンフリーチ。一発で高めのドラをツモり満貫のアガリ。オーラスは3人横並び状態で2,000オールをツモると、次局18,000(+300)を日向からアガリ大トップを取った。
3回戦 起家から、りんの・日向・藤井・瑠美
1回戦▲1.0P、2回戦抜け番とほぼスタートラインに居たりんのなお(日本プロ麻雀協会)が3回戦で爆発。
途中にトイツ手も見える難しい手だったが、りんのはメンツ手に決め打ち、なおかつの形で残していた。引きでテンパイし、ピンフを付けると一発で高めのドラをツモ。裏も1枚乗せて倍満に仕上げた。
4回戦 起家から、瑠美・りんの・藤井・古谷
この日一番苦しんでいたのは現女流桜花の古谷。2戦で▲68.7Pと大きく出遅れていた。
ピンチはまだ続いていた。まずはりんのが先制リーチ。ドラ2七対子でテンパイを入れた古谷はヤミテン。すると瑠美からも追っかけリーチが入った。現在古谷は単騎。りんののアタり牌でもあった。待ちを変えれば放銃、もし瑠美が掴んでも上家取りでりんのがアガリだ。
絶体絶命の古谷のツモは
タンヤオツモ七対子ドラ2で跳満のツモアガリ。4回戦トップとなり、あと2日にのぞみを繋いだ。
初日が終了し、藤井がオールプラスで+48.5Pの首位。藤井はこの大舞台で絶妙な好バランスの麻雀を観せてくれた。彼女の苦しい時間帯はこの後だ。初戴冠に向けて頑張ってほしい。
2位はりんの。2年連続のプロクイーン決勝進出はそれだけで素晴らしいが、今年は是が非でもタイトルを持ち帰りたいはず。今日の倍満だけでなく、彼女のアガりにはそれまでの全てをひっくり返すパワーがある。
3位は瑠美。ノートップながらもマイナスを最小限に抑えて2度目の戴冠を狙う。昨年度も後一歩だった。後半戦になれば経験値の差も活きてくるだろう。
4位は日向。スタートダッシュでトップを取った後の2ラスは痛いが、実質18,000放銃分もマイナスしなかったと思えば上出来とも言える。史上初の3連覇に向けての意欲も十分観せてくれた。
5位は古谷。厳しい初日となったが、最後のトップで圏内に踏み止まった。トップラスのウマで30ポイントひっくり返るルールならまだまだチャンスはあると思う。
第18期プロクイーン決定戦2日目は10/18(日)14:00から配信予定。是非ご覧ください。
(文:編集部)
カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート