中部プロリーグ レポート

中部プロリーグ レポート/第29期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:土岐雄太
年の節目でもある4月。中部プロリーグでも大きな分岐点となる第3節がスタートした。
Aリーグの組み合わせは以下の通り。
1卓 杉村・伊藤・小野・朝岡
2卓 安藤・寺戸・三戸・森下
3卓 日下・林・清水・大滝
4卓 古川・佐藤・青山・土岐
1卓 1回戦オーラスに伊藤が朝岡を抜いてトップとなり、上々のスタートを切ると、続く2回戦以降、杉村が怒涛の追い上げを見せる。2・3回戦と安定した戦いを見せ、連勝を飾ると続く最終戦オーラス、小野の1人浮の状態からリーチ・ジュンチャンの12,000を直撃し、杉村の1人浮きでトップ。3連勝を飾る。
結果+48.0Pの1人浮となり、総合1位となった。面前重視で攻守ともに安定感がある杉村。ここから崩すのは容易ではない。
2卓 1回戦、森下が親で連荘を重ねトップを取ると、2回戦、寺戸も親で4,000オール、5,800をアガリ、トップを取る。3回戦には三戸も親でドラ2のチャンス手をものにし、トップ。3者が親番のチャンスを確実に生かし、ポイントを重ねる。
決勝常連組の猛者に囲まれた安藤が苦しい展開が強いられ、大きくポイントを落とすこととなったが、私の印象では、場況読みが鋭く、爆発力がある安藤が残りの2節、このまま終わることはないだろう。
4卓 1回戦、親番を迎えた佐藤が場に2枚切れのドラ単騎待ちをツモリ上げ、好調をアピール。その後も手数やスピードで圧倒し、1人浮のトップを取る。
2回戦、ラス目だった親番のなくなった青山が南3局2,000・3,900・オーラス2,000・4,000を立て続けにアガリ、大きくプラスを重ねる。
3回戦、私にドラ2のチャンス手が入り、結果ツモリ三暗刻の3,000・6,000をアガリきり、トップを取ることが出来た。
私自身、2度目の決勝進出が大いに狙える位置にいる為、いつも以上に慎重になり、委縮してしまった局面が何度もあった。今回はチャンスを生かせるポイントが多かったが、不調な場面は誰にでも訪れる。精神面のコントロールは勿論、打点読みや場況読みが優れた人ほど、数少ないチャンスをものにできるものだと痛感した1日となった。
次回は第4節となり、一打一打の重みが増すことは明らかである。
各々の思惑が飛び交う次節はどうなるか楽しみである。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉村 泰治 40.0 19.9 48.0 107.9
2 土岐 雄太 94.4 3.2 9.4 107.0
3 朝岡 祐 14.3 60.4 ▲ 6.0 68.7
4 寺戸 孝志 52.2 ▲ 19.5 33.8 66.5
5 清水 哲也 36.1 20.2 2.7 59.0
6 佐藤 あいり ▲ 9.5 47.5 ▲ 30.0 8.0
7 日下 健司 11.9 ▲ 17.9 2.0 ▲ 4.0
8 森下 剛任 ▲ 39.7 ▲ 18.9 45.3 ▲ 13.3
9 伊藤 鉄也 32.7 ▲ 50.0 ▲ 6.2 ▲ 23.5
10 三戸 亮祐 ▲ 1.9 ▲ 16.3 ▲ 5.9 ▲ 24.1
11 青山 大 ▲ 12.2 ▲ 15.8 3.3 ▲ 24.7
12 小野 雅峻 9.2 ▲ 8.5 ▲ 36.8 ▲ 36.1
13 古川 孝次 ▲ 29.9 12.9 ▲ 22.7 ▲ 39.7
14 林 俊宏 ▲ 57.0 ▲ 16.5 15.0 ▲ 58.5
15 大滝 聡 ▲ 155.2 43.8 ▲ 19.7 ▲ 131.1
16 安藤 大貴 ▲ 15.4 ▲ 45.7 ▲ 73.2 ▲ 134.3

 
 
Bリーグ:加藤泰史
4月に入り、春の暖かさが感じられる今日この頃、中部プロリーグの第3節が開催された。
第3節といえばもう折り返し地点である。私は現状+22.8Pの暫定6位であるが、さらにプラスを重ねて最終節に向けて昇級圏内を目指したいところだ。
私の対戦相手は大西、堤、富村。
大西は押し引きのメリハリがはっきりしており、態勢に不安がある場合は守備に徹するが、勝負どころではきっちり押してくるタイプだ。堤は前期Cリーグを3位で昇級しており、勢いを乗じて目一杯攻めてくることが予想される。富村は第26期から中部に移籍してきた選手であるが、形に重視した速攻派の打ち手という印象がある。
1回戦
東3局に南家の大西がドラを切ってリーチ、西家がポンして攻め返すも、大西が確定三色の2,000・3,900をツモアガる。
その大西が堅実にリードを守ってトップ。私は何もできず1人沈みの4着。
2回戦
富村と堤がトップを競っていたが、南3局に親番の富村が堤から7,700討ち取りこれで勝負あり。
南4局も富村が面前ホンイツの8,000を堤から討ち取りダントツトップに。
私はまたしても4着。
3回戦
私は1・2回戦のマイナスを取り戻すべく、40,000を超えるトップ目で南場を迎えたものの、南3局に親の堤が強烈な6,000オールをツモアガリ一気にトップ目に。
冷静さを欠いてしまった私はその後2,900、5,800と堤に放銃してしまい、終わってみれば沈みの3着。
4回戦
ここまでトータル▲61.5Pとまったくいいところがない私であるが、東4局に以下のようなチャンス手が入った。
三万四万三索五索三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒東東  ツモ四筒  ドラ五万
345の三色含みでドラの五万が入れば跳満まである手格好であるが、ドラが入らない場合の手牌進行を考慮し、234の三色とピンズのホンイツを見て五索切り。
数巡後、以下のような手牌に変化した。
三筒四筒四筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒東東東
これをリーチし3,000・6,000のツモアガリ。このままなんとか1人浮きのトップを確保しトータル▲31.0P
残り2節を残しマイナス圏に転落してしまったものの、昇級ラインまで65Pほどの差なのでまだまだ昇級をあきらめず次節に臨みたいと思う。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 拓哉 13.0 54.5 25.2 92.7
2 堤 文吾 41.1 ▲ 5.8 19.8 55.1
3 金平 裕樹 37.8 ▲ 10.0 13.6 41.4
4 牛尾 信之 ▲ 27.3 29.4 35.6 37.7
5 大西 義則 27.3 11.5 ▲ 6.2 32.6
6 掛水 洋徳 ▲ 0.1 21.1 10.6 31.6
7 長谷川 弘 27.5 21.8 ▲ 27.5 21.8
8 富村 つぐみ ▲ 15.3 15.8 17.4 17.9
9 木村 東平 ▲ 11.1 ▲ 11.0 36.5 14.4
10 越川 清一 10.2 ▲ 5.6 5.0 9.6
11 加藤 泰史 24.6 ▲ 2.6 ▲ 31.0 ▲ 9.0
12 河合 慎悟 ▲ 57.8 0.2 28.9 ▲ 28.7
13 中谷 彰吾 ▲ 25.2 ▲ 5.3 ▲ 0.3 ▲ 30.8
14 村瀬 寛光 46.8 ▲ 27.7 ▲ 65.1 ▲ 46.0
15 杉浦 貴紀 ▲ 40.2 ▲ 52.1 ▲ 18.7 ▲ 111.0
16 池沢 麻奈美 ▲ 71.3 ▲ 34.2 ▲ 43.8 ▲ 149.3

 
 
Cリーグ:若松正和
中部プロリーグ折り返しとなる第3節が行われた。
Cリーグの昇級ボーダーは+100Pを超える事が多いため、今節が終わった時点でトータルポイントがマイナスであれば、昇級はかなり厳しくなるだろう。
今節の私の対戦相手は
鈴木(基)×岡田×花井×若松
1回戦2着ながら+14.8Pと幸先の良いスタートを切れた私だが、2回戦に落とし穴がまっていた。
南1局親番で配牌ドラドラのチャンス手が入る。上家の花井が国士狙いのためタンヤオで仕掛け聴牌するが、直後ツモってきたRを切ると花井の手牌が開かれた。勿論、国士無双である。
フラットな点棒状況から花井がダントツとなるが、そこから鈴木(基)が粘りを見せる。
ハイテイで単騎をツモるなど力強いアガリを重ね花井に肉薄するが一歩及ばず、花井が逃げ切る。
4回戦オーラス、ここまであまり展開に恵まれず我慢が続く岡田。31,100点持ちの2着目だが満貫ツモでトップとなる状況でリーチと来る。
リーチ棒が出たため満貫で原点浮きの2着になる私は筒子のホンイツを狙っていたが、残していたドラの四万が暗刻になり以下の形で追っかけリーチ。
四万四万四万二筒三筒四筒四筒五筒八筒八筒白白白  ドラ四万
なかなか決着がつかなかったが、最後のツモで岡田が手繰り寄せたのはアガリ牌であるラス牌の四万。高目一気通貫の3,000・6,000。
この日の岡田は決して調子が良かったとは思わないが、最後にトップをもぎ取り最小限のマイナスで終えた。対して私は前節に続き今節も大きくマイナスとなってしまい、昇級はかなり厳しくなってしまったが、次節以降も上だけを目指していきたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 都築 友和 55.7 52.7 33.3 141.7
2 永井 ゆうま 59.4 66.0 ▲ 2.8 122.6
3 高橋 侑希 47.5 2.4 23.7 73.6
4 斎藤 寛生 ▲ 17.8 5.4 77.4 65.0
5 岡田 智和 21.8 37.4 ▲ 5.9 53.3
6 大高坂 松城 ▲ 13.6 ▲ 4.3 57.0 39.1
7 山神 達也 ▲ 12.7 16.5 11.9 15.7
8 鈴木 雄介 37.3 ▲ 96.2 73.8 14.9
9 鈴木 基芳 ▲ 22.3 32.3 3.9 13.9
10 花井 香央理 22.7 ▲ 47.1 32.1 7.7
11 原田 知彦 ▲ 44.0 ▲ 4.3 47.9 ▲ 0.4
12 大橋 幸正 2.2 25.6 ▲ 33.0 ▲ 5.2
13 鈴木 淳 ▲ 16.0 ▲ 16.5 25.4 ▲ 7.1
14 岡本 丈司 ▲ 20.7 69.8 ▲ 61.0 ▲ 11.9
15 蓮池 浩太 82.6 ▲ 51.9 ▲ 52.0 ▲ 21.3
16 浅野 文雅 ▲ 90.1 41.9 13.8 ▲ 34.4
17 山本 美文 ▲ 19.8 ▲ 26.3 ▲ 0.4 ▲ 46.5
18 家田 みゆき ▲ 0.3 ▲ 13.5 ▲ 35.0 ▲ 48.8
19 太田 峻也 32.6 ▲ 3.4 ▲ 78.3 ▲ 49.1
20 若松 正和 70.2 ▲ 79.4 ▲ 50.1 ▲ 59.3
21 田村 良介 ▲ 100.7 1.9 20.0 ▲ 78.8
22 大町 篤志 15.6 ▲ 46.4 ▲ 69.1 ▲ 99.9
23 太田 充 ▲ 89.6 36.4 ▲ 52.6 ▲ 105.8