第31期中部プロリーグ 第5節レポート
2018年07月31日
Aリーグ:小野雅峻
第31期中部プロリーグも第5節をむかえることになった。Aリーグは折り返し、他リーグは昇降級のかかった最終節となる。
半年間という長い期間をかけて行うリーグ戦、やはりこの日が一番楽しい節でもあり、一番苦しい節ともなる。今まで以上に見ごたえのある対局になることは間違いなく、どんな結果になろうとも悔いのないように打ちきってもらいたいものである。
一方、私たちはここで折り返しとなる。後半戦に向けて自身の目標をしっかりと定めるためにも集中を切らすことのできない大事な日となった。
本日の対局相手は土岐・林・朝岡。結果としては大きくポイントを減らすことになるのだが、今節は2回戦での放銃による集中力の途切れが原因だったと感じる。
なにもできないまま4着となりむかえた2回戦。上家のソーズのホンイツに見える捨て牌でのピンズトイツ落としによる3,900の放銃。仕方ない失点といえばそうなのだが、その失点がひびき原点割れとなってしまった。確実にその結果が3、4回戦につながっていったと感じる。麻雀はメンタルが非常に重要な競技であるとよく言われるが、久しぶりにそれを痛感した1日となった。
それでは各卓の結果を見ていきましょう。
1卓 古川・寺戸・三戸・杉村 ※別日対局
2卓 清水・森下・日下・山本(拓)
卓内トップの山本(拓)で+21.5Pと比較的動きの少ない結果での終局。1節目の大敗からしっかりとプラスを重ねた山本(拓)がついに降級圏から脱した。
4卓 伊藤・掛水・加藤・都築
前節から伊藤の仕上がりが素晴らしい。伊藤は鳳凰位戦プロリーグにも参加しているのだが、そちらのほうでも好成績をあげている。過去の成績からも実力は申し分ない選手であるため次節以降、彼を抑えることができるかどうかがポイントとなってくるだろう。
残り5節20半荘。今までのリーグ戦であればここがスタート地点。だが今回は首位と最下位で223.9Pというとても大きな差をもっての対局となる。各々選手たちがどのような考えをもって次節以降の対局に臨むのか非常に楽しみである。
拙い文章でありましたが、半年間お付き合い頂きありがとうございました。この後どのような展開になっていくのか、楽しみにお待ちください。
Aリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 | 9節 | 10節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 鉄也 | 15.6 | ▲ 33.6 | ▲ 19.6 | 90.7 | 63.2 | 116.3 | |||||
2 | 三戸 亮祐 | 5.4 | 3.3 | 5.3 | 33.1 | 34.3 | 81.4 | |||||
3 | 小野 雅峻 | 73.1 | 32.5 | 3.8 | 12.4 | ▲ 41.7 | 80.1 | |||||
4 | 掛水 洋徳 | ▲ 8.9 | ▲ 3.5 | 39.7 | 54.1 | ▲ 1.9 | 79.5 | |||||
5 | 土岐 雄太 | 17.8 | 21.3 | 15.7 | ▲ 11.0 | 32.4 | 76.2 | |||||
6 | 林 俊宏 | 13.3 | 11.7 | ▲ 12.3 | ▲ 5.2 | 3.1 | 10.6 | |||||
7 | 日下 健司 | ▲ 40.1 | ▲ 5.0 | 30.3 | ▲ 7.4 | 20.0 | ▲ 2.2 | |||||
8 | 森下 剛任 | ▲ 7.4 | 18.6 | ▲ 30.2 | 16.0 | ▲ 8.7 | ▲ 11.7 | |||||
9 | 加藤 泰史 | 16.2 | ▲ 25.5 | 45.0 | ▲ 38.1 | ▲ 17.4 | ▲ 19.8 | |||||
10 | 山本 拓哉 | ▲ 86.7 | 19.8 | ▲ 19.7 | 44.7 | 21.5 | ▲ 20.4 | |||||
11 | 古川 孝次 | ▲ 2.0 | 26.3 | ▲ 52.8 | ▲ 79.1 | 59.2 | ▲ 48.4 | |||||
12 | 清水 哲也 | ▲ 9.0 | ▲ 25.5 | 20.1 | ▲ 4.2 | ▲ 32.8 | ▲ 51.4 | |||||
13 | 朝岡 祐 | 22.1 | ▲ 27.1 | ▲ 25.3 | ▲ 37.8 | 6.2 | ▲ 61.9 | |||||
14 | 都築 友和 | ▲ 14.2 | 5.8 | 2.8 | ▲ 0.3 | ▲ 63.9 | ▲ 69.8 | |||||
15 | 寺戸 孝志 | 35.7 | ▲ 18.6 | 23.6 | ▲ 48.7 | ▲ 64.9 | ▲ 72.9 | |||||
16 | 杉村 泰治 | ▲ 30.9 | ▲ 3.5 | ▲ 27.4 | ▲ 39.2 | ▲ 28.6 | ▲ 129.6 |
Bリーグ:安藤大貴
第31期中部プロリーグBリーグ最終節を迎えた。気になる結果をみていこう。
5卓、現状1位+97.3P佐藤、現状2位+88.6P青山、現状3位+49.7P金平、現状7位+24.2P長谷川、熾烈な昇級争いの卓だ。
3回戦終了時点で長谷川+86.0P、青山+76.5P、佐藤+56.1P、金平+41.2P、各々4回戦の条件を確認したところで4回戦が開局した。
この熾烈な卓を制したのは長谷川だった、青山は別卓の結果待ちとなった。
トータル首位で長谷川が昇級の切符を手にした。
6卓、越川、斎藤、高橋、富村の組み合わせ。
高橋、富村、条件は厳しいが昇級の可能性が残っている。
大きいプラスが欲しかった高橋、富村であったが、思い通りにはいかない結果。
追い込まれた越川、卓内トップを取るも順位を上げる事ができず降級となった。
7卓、大西、牛尾、田村、安藤
1、 2回戦と牛尾の猛攻ムード、3回戦田村トップで降級圏を脱した。
逆に追い詰められたのは大西。4回戦も田村優勢で幕を閉じた。
大西痛恨の降級となった。
8卓、木村、村瀬、中谷、大橋。
2回戦で村瀬+63.0Pのトップで昇級組に名乗りを上げた。
2、 4回戦マイナスするもこの日+49.3Pと大きくプラスを伸ばし、村瀬2位で昇級を決めた。
2期連続昇級と大健闘、今年から中部プロリーグAリーグが一年制となったため、40半荘で順位を競う事となる、より一層実力が試される仕組みだ。
村瀬本人も奮起しており、今後の活躍に期待したい。
半年に渡り各選手にインタビューしてきた調子の悪い時の脱出方法。
当然100%の答えはないであろう、しかし様々な手法がある事が分かった。
どの手法が良いのか強弱は付けられないが、自分の雀風に合った手法を試していきたい。
半年間お付き合いありがとうございました。
Bリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 長谷川 弘 | 29.9 | ▲ 3.7 | ▲ 27.8 | 25.8 | 68.0 | 92.2 |
2 | 村瀬 寛光 | ▲ 68.8 | ▲ 13.7 | 68.9 | 48.7 | 49.3 | 84.4 |
3 | 青山 大 | 0.9 | 56.5 | 12.6 | 18.6 | ▲ 10.1 | 78.5 |
4 | 金平 裕樹 | 25.0 | ▲ 12.0 | ▲ 0.6 | 37.3 | 11.9 | 61.6 |
5 | 牛尾 信之 | ▲ 18.9 | ▲ 32.3 | ▲ 27.6 | 88.3 | 39.7 | 49.2 |
6 | 富村 つぐみ | 33.1 | ▲ 7.0 | 18.8 | ▲ 9.3 | 6.1 | 41.7 |
7 | 佐藤あいり | 24.1 | 23.8 | 61.3 | ▲ 11.9 | ▲ 69.8 | 27.5 |
8 | 中谷 彰吾 | 7.6 | ▲ 3.9 | 17.9 | ▲ 0.4 | ▲ 1.7 | 19.5 |
9 | 大橋 幸正 | ▲ 66.1 | ▲ 21.5 | 55.0 | 17.4 | 29.7 | 14.5 |
10 | 高橋 侑希 | ▲ 17.1 | 58.0 | ▲ 6.5 | ▲ 8.9 | ▲ 36.1 | ▲ 10.6 |
11 | 田村 良介 | ▲ 16.7 | 4.7 | ▲ 24.0 | ▲ 20.9 | 25.9 | ▲ 31.0 |
12 | 斎藤 寛生 | ▲ 47.9 | 20.5 | 18.8 | ▲ 32.4 | 9.8 | ▲ 31.2 |
13 | 木村 東平 | 20.9 | 18.3 | ▲ 52.5 | ▲ 7.1 | ▲ 77.3 | ▲ 97.7 |
14 | 安藤 大貴 | ▲ 33.7 | ▲ 32.9 | ▲ 17.9 | ▲ 34.9 | 8.4 | ▲ 111.0 |
15 | 大西 義則 | 15.3 | ▲ 6.1 | ▲ 61.9 | 3.4 | ▲ 74.0 | ▲ 123.3 |
16 | 越川 清一 | 61.4 | ▲ 68.7 | ▲ 37.5 | ▲ 113.7 | 20.2 | ▲ 138.3 |
Cリーグ:原田知彦
最終節は、4節までとはまったく違うと言っていいほどスコアポジションが打牌選択に影響する節ではなかろうか。例えば、「今日は30ポイント以上必要だろうから、1回戦のここは勝負どころなので押していく」だとか「4回戦のここは〇〇への放銃は何としても避けたいので、この仕掛けには引く」などである。むしろそういう意識を高めて対局に臨まなければ自分の理想となる結果が出るはずがない。
その結果はというと
1卓:蓮池×堤×大滝×太田(充)
5位の蓮池と8位の堤が、2位の大滝と4位の太田に挑むという構図。蓮池以外の3人が全員プラスであった。堤は最後の4回戦で大きいトップを取り、昇級の最後の切符を掴み取った。
2卓:太田(峻)×若松×河合×鈴木(基)
降級圏内の太田(峻)と鈴木(基)に対して、かなり遠くに昇級が見えなくもないという位置の若松と河合の対局。3回戦で太田(峻)、4回戦で鈴木(基)がそれぞれ大きいトップを取り意地を見せたが、残留を決めたのは太田(峻)であった。
3卓:大町×原田×岡田×花井
1位の岡田と3位の大町のどちらかをかわして昇級を決めたい私であったが、力及ばず。
4回戦の最終局、私の手牌がタンヤオのみで13巡目にテンパイ。
テンパイのタイミングの悪さと他家からの出アガリの期待からヤミに構えてしまった。終盤まで際どい牌を切っていた岡田が、ハイテイに「ツモ」と発声し手牌を開いた。この時に「リーチをかければ流局していただろうに自分は何をしているんだ」と思ったと同時に「トップで昇級ってことはやはり力が有るんだな」とも感じた。
4卓:杉浦×岡本×大高坂×鈴木(淳)
10位の岡本、12位の杉浦、13位の大高坂、16位の鈴木(淳)と降級を避けたい4人の対決。1、2回戦は鈴木(淳)がトップを取り、残留が現実的なスコアまで来ていたが3回戦に痛恨の1人沈みのラス。それでも4回戦はトップを取り返しており、残留への強い意思がにじみ出ていたスコアシートであった。
半年間という短い期間でしたが、拙い文章にも関わらず、ご覧いただいた皆様本当にありがとうございました。
Cリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 岡田 智和 | ▲ 13.8 | 50.3 | 57.6 | 7.0 | 3.7 | 104.8 |
2 | 大滝 聡 | ▲ 2.0 | 31.5 | 42.3 | 11.7 | 15.1 | 98.6 |
3 | 大町 篤志 | ▲ 18.2 | ▲ 9.8 | 81.2 | 5.1 | 25.0 | 83.3 |
4 | 太田 充 | ▲ 18.5 | 57.8 | ▲ 2.9 | 20.1 | 13.7 | 70.2 |
5 | 堤 文吾 | ▲ 11.3 | 2.9 | ▲ 28.1 | 52.0 | 15.5 | 31.0 |
6 | 河合 慎悟 | 1.7 | ▲ 30.0 | 26.8 | 12.3 | 4.2 | 15.0 |
7 | 若松 正和 | 32.3 | ▲ 23.4 | ▲ 3.9 | 13.2 | ▲ 22.8 | ▲ 4.6 |
8 | 原田 知彦 | ▲ 55.7 | ▲ 13.1 | 63.8 | 21.7 | ▲ 21.7 | ▲ 5.0 |
9 | 蓮池 浩太 | 61.8 | ▲ 36.6 | 4.2 | ▲ 3.3 | ▲ 44.3 | ▲ 18.2 |
10 | 花井 香央理 | ▲ 50.7 | ▲ 41.5 | 53.1 | 18.6 | ▲ 8.0 | ▲ 28.5 |
11 | 杉浦 貴紀 | 22.4 | 13.3 | ▲ 13.2 | ▲ 46.6 | ▲ 11.2 | ▲ 35.3 |
12 | 太田 峻也 | ▲ 6.3 | ▲ 29.6 | ▲ 42.1 | 4.4 | 36.0 | ▲ 37.6 |
13 | 大高坂 松城 | 4.4 | 18.7 | ▲ 57.8 | ▲ 27.6 | 21.0 | ▲ 41.3 |
14 | 岡本 丈司 | 0.2 | 6.3 | ▲ 22.1 | 10.3 | ▲ 51.5 | ▲ 56.8 |
15 | 鈴木 基芳 | 55.1 | ▲ 8.5 | ▲ 72.2 | ▲ 37.4 | ▲ 17.4 | ▲ 80.4 |
16 | 鈴木 淳 | ▲ 2.4 | 9.7 | ▲ 87.7 | ▲ 61.5 | 41.7 | ▲ 100.2 |
Dリーグ:浅野文雅
半年に及ぶ中部プロリーグDリーグの最終節を迎えた。
今期のDリーグの昇級枠は上位4名で前節までのボーダーラインは+77.3Pである。
しかし、1位から8位まで116.7Pボーダーまでなら26.6Pと団子状態である。
卓組と順位をみれば
池沢(6位)×鈴木(雄)(1位)×浅野(5位)×羽川(9位)
家田(13位)×吉川(7位)×奥(3位)×近藤(11位)×加来(12位)
山本(美)(4位)×日高(8位)×鷲津(14位)×後藤(10位)×鈴木(涼)(2位)
昇級枠にいる選手がバラけている。
昇級を狙う同卓者から見れば格好のターゲットである。
逆にここをどう凌ぎきるかが上位者の課題となる。
上位4名の結果を見ると、暫定1位鈴木(雄)は序盤苦しい展開に見舞われるも最後にはプラス成績になり昇級を決める。
暫定2位鈴木(涼)は守りに出るどころか自分のスタイルである攻めに出る。それが功を奏し大きくプラスし昇級を決める。
そして、同卓者である暫定4位の山本(美)は攻めをかわしプラス成績に収める。
逆に、同卓者から大きくダメージを受けてしまったのが暫定3位の奥である。
彼は第2節まではダントツのトップだったが、終わってみれば真ん中以下という結果におわった。
彼にはこの経験を今後の糧としていただきたい。
最後に、私自身はと言うとミスの連発ながらもなんとか昇級することができました。
今後も、より良い麻雀を打てるよう精進していきたいと思います。
拙い文章ですが、約半年間お付き合い頂きありがとうございました。
Dリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 鈴木 涼太 | ▲ 20.2 | 46.5 | 71.5 | 35.1 | 48.2 | 181.1 |
2 | 鈴木 雄介 | 45.3 | ▲ 54.4 | 47.5 | 129.0 | 3.0 | 170.4 |
3 | 山本 美文 | ▲ 12.1 | 46.7 | 18.8 | 23.9 | 19.8 | 97.1 |
4 | 浅野 文雅 | ▲ 10.9 | 42.9 | 48.1 | ▲ 3.6 | 17.1 | 93.6 |
5 | 吉川 裕太 | 11.4 | 63.8 | 16.5 | ▲ 35.6 | 33.8 | 89.9 |
6 | 日高 志穂 | ▲ 56.4 | ▲ 16.3 | 64.5 | 58.9 | 6.4 | 57.1 |
7 | 池沢 麻奈美 | 0.8 | 45.9 | 10.7 | 9.5 | ▲ 15.2 | 51.7 |
8 | 奥 潤次 | 58.2 | 70.6 | ▲ 22.3 | ▲ 17.8 | ▲ 60.7 | 28.0 |
9 | 羽川 えりか | 17.6 | 6.9 | 22.0 | ▲ 41.5 | ▲ 24.9 | ▲ 19.9 |
10 | 加来 千香子 | ▲ 3.3 | ▲ 31.9 | ▲ 31.8 | ▲ 56.6 | 30.3 | ▲ 93.3 |
11 | 後藤 咲 | 11.6 | ▲ 8.2 | ▲ 110.4 | 45.1 | ▲ 47.2 | ▲ 109.1 |
12 | 近藤 美香 | 14.2 | ▲ 33.8 | ▲ 57.1 | ▲ 19.0 | ▲ 22.9 | ▲ 118.6 |
13 | 家田 みゆき | ▲ 31.9 | ▲ 52.5 | ▲ 25.1 | ▲ 48.9 | 18.5 | ▲ 139.9 |
14 | 鷲津 槙一 | ▲ 24.3 | ▲ 127.2 | ▲ 53.9 | ▲ 80.5 | ▲ 28.2 | ▲ 314.1 |
カテゴリ:中部プロリーグ レポート