第25期中部プロリーグ 第4節レポート
2015年07月09日
Aリーグ(執筆:牛尾 信之)
中部プロリーグ第4節。
今日が終われば最終日を残すのみとなりました。
第4節ともなればだいぶゴールが見えてきたこともあり、各々自分の立ち位置を確認し、最終節を終えるまでのプランを立ててくる事と思います。
私はと言えば、前節でポイントを減らしてしまいましたが、なんとか踏みとどまり現在6位の位置に付けています。
決勝戦の椅子は十分狙える位置にいますが、現在3位の+27.6Pから9位の+12.6Pまで僅か15Pの中に7人も入っており、少しでも気を抜くと大量に追い抜かれてしまいそうです。
第4節の方針としては、まずは少しでもプラスする。出来れば、50Pほどプラス出来れば、という気持ちで挑みました。
そして結果から言えば、今節は19.6Pプラスすることができ、4位まで上がることが出来ました。
しかし、これだけ見れば上出来なのですが、内容は未熟さが目立ってしまう形となってしまいました。
1回戦、2回戦はすんなりと勝負手が決まり、点棒に余裕がある為オリる時にはきちんとオリる事ができ、2人浮きのトップ、2人浮きの2着と最高のスタートが切れました。
ここまでは良かったのですが、3回戦目で大きなミスを犯してしまいます。
ここでも開局で親リーチに競り勝ち、順調に点棒を積み重ねてオーラスを迎えたのですが、15,000点ほど離れていた親が地道に連荘を重ねてじわじわと追い上げてきます。
今考えれば、この時点で私は45,000点ほど持っており、この点数を維持したままであれば今までのプラス分も考えるとトップを捲られてもそれほど痛くはなかったと思います。
それよりも怖いのが、放銃して素点を削られてしまう事、そしてマイナスに転落してしまうことです。
しかしこの時は完全に焦ってしまい、戦局を読み間違えて親と勝負してしまいました。
結果、テンパイを取る為に親に対してスジとは言えドラを打ち出してしまい7,700を放銃して、トップはおろか素点まで大幅に減らしてしまいました。
結局、辛うじて浮きの2着には残ったのですが、未熟さを露呈する形となってしまいました。
そして最終戦では、放銃こそないものの勝負手も決まらずに点棒を減らされていき、オーラスの親番ではツモられて親かぶりでラスにまで落ちてしまいました。
南場の途中でひとつ悔やまれる打牌があり、
ドラ
この手牌の状態で上家が生牌のドラを打ち出し、誰からも声が掛からずに同巡でをツモりテンパイしました。
ここで私は、ドラの合わせ打ちを狙い、打として単騎にしたのですが、すぐに下家にをツモ切られ、そして誰からもが出ることなく同巡で上家に2,000・3,900をツモられてしまいました。
ここで安易にドラを合わせて来るだろうと思ったこともそうですが、打点欲しさの欲に負けてしまったのが悔やまれます。
これをアガれば楽に浮きに回れると思ってしまった事で視野が狭くなり、判断ミスに繋がったのだと思います。
残る最終節では、更にシビアな判断が求められる事となります。
しかし、どのような結果になろうと最後まで悔いの残らない麻雀を打ち切りたいと思います。
Aリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 寺戸 孝志 | 20.2 | 111.8 | ▲ 24.4 | 27.0 | 134.6 | |
2 | 土岐 雄太 | 4.6 | ▲ 7.2 | 102.3 | 4.9 | 104.6 | |
3 | 杉村 泰治 | 15.1 | ▲ 39.1 | 50.7 | 35.2 | 61.9 | |
4 | 杉浦 貴紀 | 17.9 | ▲ 14.6 | ▲ 42.0 | 61.5 | 22.8 | |
5 | 牛尾 信之 | ▲ 6.0 | 53.9 | ▲ 28.0 | 19.6 | 39.5 | |
6 | 櫛田 利太 | 38.7 | ▲ 31.2 | 20.1 | ▲ 19.6 | 8.0 | |
7 | 日下 健司 | 40.2 | 8.5 | ▲ 33.4 | ▲ 18.8 | ▲ 3.5 | |
8 | 樋口 新 | ▲ 33.4 | 25.5 | 20.5 | ▲ 23.5 | ▲ 10.9 | |
9 | 森下 剛任 | ▲ 7.6 | ▲ 19.2 | ▲ 38.2 | 48.8 | ▲ 16.2 | |
10 | 村瀬 寛光 | ▲ 21.0 | 5.4 | 15.5 | ▲ 18.4 | ▲ 18.5 | |
11 | 佐藤 あいり | 1.4 | ▲ 72.2 | 0.8 | 42.9 | ▲ 27.1 | |
12 | 太田 充 | ▲ 4.0 | 3.6 | ▲ 26.9 | ▲ 39.1 | ▲ 66.4 | |
13 | 山神 達也 | ▲ 3.8 | 44.8 | ▲ 19.5 | ▲ 59.3 | ▲ 37.8 | |
14 | 伊藤 鉄也 | 22.3 | ▲ 9.9 | 3.5 | ▲ 60.4 | ▲ 44.5 | |
15 | 掛水 洋徳 | ▲ 11.7 | ▲ 4.0 | ▲ 46.1 | ▲ 7.5 | ▲ 69.3 | |
16 | 三戸 亮祐 | ▲ 72.9 | ▲ 58.1 | 45.1 | 6.7 | ▲ 79.2 |
Bリーグ(執筆:小野 雅峻)
中部プロリーグ第4節が行われた。半年間かけて行われるリーグ戦も終盤戦となり、毎節ごとに会場の雰囲気が変わっていく。
特にあと一歩で昇級となってくる上位組と、思うようにポイントを取ることができずに苦戦している下位組からは鬼気迫るものを感じる。
こうなってくるとポイントを持っていない者のしなければいけないことはいたってシンプルだ。
いつもより多少無理をしてでも点を取りに行かなければならない。
問題は上位組である。
さらにアドバンテージを得るために加点を狙っていかなければいけないのはもちろんなのだが、それと同時に最後の半荘まである程度の可能性を残すために、たとえ事故のようなものであっても大きな失点をするわけにはいかない。
普段なら勝負している1枚を打つことができない。
いつもなら鳴きを入れている手牌だが、手牌が短くなることを恐れて鳴くことができなくなってくる。
その中でいつも通りの打牌をするということはかなりの精神力がいることだと思う。
現在の自分の状況を把握し、打牌や手順を変えていかかなければいけないのはもちろんだと思うが、それは先に述べたようなことをすることではないと思う。と、そんなことを考えながらいつも通りを心がけて対局に臨んだ。
さてここでBリーグの結果を見てみようと思う。
朝岡が大きくポイントを伸ばしている以外は全体的にあまり動きの少ない第4節になったという印象を受ける。
やはり最終節に向けて牽制し合っているということだろうか。
個人的には4半荘を通して非常に安定していて満足のいく内容だったと感じた。
まぁ3回戦目で面前チンイツの倍満に振り込んだ時はさすがにあせったが・・・と、いうことでついにあと4半荘を残すのみとなった。選手たちには悔いの残らないように精一杯闘ってほしいと思う。
次節いい報告ができるよう全力を尽くしたい。
Bリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 小野 雅峻 | 38.5 | ▲ 2.4 | 58.7 | 29.7 | 124.5 | |
2 | 大滝 聡 | 45.3 | 32.9 | 16.7 | ▲ 7.5 | 87.4 | |
3 | 朝岡 祐 | 5.6 | 4.2 | 10.6 | 65.3 | 85.7 | |
4 | 越川 清一 | 23.2 | 45.0 | 22.1 | ▲ 5.4 | 84.9 | |
5 | 菅野 直 | 38.6 | 4.3 | 19.2 | 7.2 | 69.3 | |
6 | 古川 孝次 | ▲ 54.7 | 19.8 | 65.0 | 19.3 | 49.4 | |
7 | 葛山 英樹 | 2.7 | 69.4 | ▲ 25.1 | ▲ 4.4 | 42.6 | |
8 | 安藤 大貴 | 42.8 | ▲ 10.6 | 7.6 | ▲ 0.1 | 39.7 | |
9 | 河合 慎悟 | 38.7 | ▲ 70.9 | 35.6 | ▲ 25.8 | ▲ 22.4 | |
10 | 大町 篤志 | ▲ 34.5 | 36.5 | ▲ 56.6 | 27.3 | ▲ 27.3 | |
11 | 木村 東平 | ▲ 42.8 | ▲ 27.9 | 13.5 | 11.5 | ▲ 45.7 | |
12 | 中谷 彰吾 | ▲ 47.0 | ▲ 1.2 | ▲ 15.8 | 5.7 | ▲ 58.3 | |
13 | 長谷川 弘 | ▲ 42.6 | 16.1 | ▲ 5.3 | ▲ 38.3 | ▲ 70.1 | |
14 | 原田 知彦 | 74.3 | ▲ 53.2 | ▲ 74.4 | ▲ 26.2 | ▲ 79.5 | |
15 | 山本 拓哉 | 7.7 | ▲ 45.8 | ▲ 91.4 | 44.8 | ▲ 84.7 | |
16 | 中西 栄二 | ▲ 95.8 | ▲ 18.2 | 19.6 | ▲ 105.1 | ▲ 199.5 |
Cリーグ(執筆:浅野 文雅)
折り返しの第3節を終え、自身のポイントを把握し各自考えを持って戦いに挑む第4節。
ここでどれだけ上位に食い込めるかが昇級への鍵であろう。
私の同卓者は第3節終了時で鈴木(雄)(1位)、角谷(3位)、浅野(9位)、大西(10位)と昇級枠2人との戦いになった。
これは上位に食い込むチャンスである。
1回戦でツモリ四暗刻をテンパイしここぞとばかり押すも角谷に3,900点の放銃に終わる。
少し悪い流れを感じつつも、終盤に生牌の中を打ち出した鈴木(雄)から面前ホンイツを出アガることが出来た。
これには、放銃した鈴木(雄)本人も甘かったと語ったが、4回戦目しっかりトップを取り、+9.9と少ないながらも卓内トップをとったのはさすがである。
全体を見ると、昇級枠である上位3人は150Pオーバー
次点の4位で95Pと下位の者にはやや厳しい展開になった。
ただ最終節はさまざまな思惑が交差して波乱が起きるもの・・・
最終節最後まで昇級を諦めず戦って欲しい。
Cリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 大高坂松城 | ▲ 24.1 | 94.9 | 41.1 | 46.6 | 158.5 | |
2 | 太田峻也 | 92.5 | 5.2 | ▲ 38.5 | 98.4 | 157.6 | |
3 | 鈴木雄介 | 28.2 | 65.8 | 50.8 | 9.9 | 154.7 | |
4 | 角谷和幸 | ▲ 12.1 | 67.0 | 37.3 | 2.8 | 95.0 | |
5 | 山本美文 | 81.9 | ▲ 28.1 | ▲ 28.3 | 38.4 | 63.9 | |
6 | 金平裕樹 | ▲ 14.7 | 0.5 | 38.1 | 39.0 | 62.9 | |
7 | 都築友和 | ▲ 90.2 | 37.3 | ▲ 42.6 | 126.0 | 30.5 | |
8 | 浅野文雅 | ▲ 24.7 | 22.7 | 15.5 | ▲ 4.2 | 9.3 | |
9 | 大西義則 | ▲ 33.8 | 42.7 | 3.6 | ▲ 8.5 | 4.0 | |
10 | 斎藤寛生 | 42.1 | ▲ 14.9 | ▲ 34.4 | 9.7 | 2.5 | |
11 | 加藤泰史 | 37.0 | ▲ 41.3 | ▲ 30.7 | 24.7 | ▲ 10.3 | |
12 | 清水哲也 | ▲ 1.0 | 17.5 | ▲ 9.6 | ▲ 19.6 | ▲ 12.7 | |
13 | 鈴木淳 | 30.1 | 16.1 | ▲ 6.9 | ▲ 74.4 | ▲ 35.1 | |
14 | 三谷卓也 | 28.8 | ▲ 21.5 | 26.3 | ▲ 74.0 | ▲ 40.4 | |
15 | 家田みゆき | ▲ 45.3 | 6.3 | 42.2 | ▲ 68.0 | ▲ 64.8 | |
16 | 池沢麻奈美 | 48.0 | ▲ 25.5 | ▲ 40.9 | ▲ 48.4 | ▲ 66.8 | |
17 | 上田利華 | ▲ 34.9 | ▲ 100.0 | 16.0 | 21.0 | ▲ 97.9 | |
18 | 若松正和 | ▲ 24.0 | ▲ 66.3 | ▲ 38.7 | 21.0 | ▲ 108.0 | |
19 | 堤文吾 | ▲ 3.9 | 1.8 | ▲ 5.3 | ▲ 102.0 | ▲ 109.4 | |
20 | 岡本丈司 | ▲ 16.0 | ▲ 89.3 | 14.1 | ▲ 38.7 | ▲ 129.9 | |
21 | 鈴木基芳 | ▲ 34.9 | ▲ 45.0 | ▲ 11.1 | ▲ 42.1 | ▲ 133.1 | |
22 | 島崎涼 | ▲ 29.0 | ▲ 46.9 | ▲ 100.0 | 21.4 | ▲ 154.5 |
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