第4期雪華王決定戦 北海道プロリーグ決勝レポート
2022年02月08日
【雪華王決定 優勝は西野拓也!】
2022年1月26日(水)、第4期雪華王決定戦は平日の朝10:00開始というイレギュラーなスケジュールで行われた。
加藤晋平 (現雪華王)
西野拓也
中村瞬
野々川博之
実況 日吉辰哉
解説兼審判 瀬戸熊直樹
解説 喜多清貴(北海道本部長)
【1回戦】
加藤9巡目に以下の手牌。一通を強く見てマンズを切っていくが、が河に並んでしまう。延べ単騎リーチなら2,000・3,900のアガリがあった格好だ。
その後、親番の野々川にリーチが入るが、加藤はを勝負し、野々川7,700のアガリ。1局目にして明暗がくっきり分かれた。
1本場は中村がチャンタの5,200は5,500をアガって親番を持って来ると
リーチピンフツモドラドラ4,000オールのツモアガリで一気に抜け出す。
南1局。加藤がタンヤオ七対子、単騎でリーチ。が3枚見えていて狙い目の牌だ。
親番野々川もトイツ手を見ていて、加藤と同じく狙い目のを構想通り重ねていた。しかし加藤のリーチを受けた巡目にメンツ手に切り替わるツモ。メンツ手に切り返しワンチャンスの切りで粘ろうとするが、6,400放銃となってしまう。
中村は鳴きもメンゼンも自在に使い分けてアガリを積み上げて61,000点持ち。この親番はオリる気がなかったのかも知れない。加藤がマンズ気配だがをツモ切りすると
加藤にホンイツドラドラ、7,700は8,300の放銃となった。
反撃の狼煙をあげたい加藤。次局に何気なくをツモ切ると
親番西野からロンの声。メンホンで12,000のアガリ。これは西野のヤミテンが秀逸だった。加藤の手はそれほど整っていなかったので、リーチされたらまず切らなかっただろう。
このメンホンをきっかけに西野が連荘し、中村が毎局アガリに向かうもなかなか親を蹴れないでいた。
両者の勝負手がぶつかったのは南3局4本場。中村はドラ暗刻のツモリ三暗刻待ちリーチを打つ。
西野はメンホンの待ち。
西野が4,400オール(+2,000)のツモアガリで中村に並び、南3局15,800点持ちからの大逆転で1回戦トップを飾った。
【2回戦】
2回戦の勝負所は南1局。加藤がピンフドラドラ、高め345三色のリーチ。
すぐに西野もと待ち。一度はヤミテンに構えるが、3巡後にツモ切りリーチし、高めのツモ。3,900オール(+1,000)で西野が2連勝。
【3回戦】
3回戦は野々川が七対子ドラドラ、単騎リーチ。8,000のアガリでリードすると
オーラスも一通ドラのリーチ。ペンをツモって2,000・4,000(+1,000)の加点で野々川がトップ。
西野は浮きの2着をキープし、大きなリードを持って最終戦へ。
【最終4回戦】
東1局。親番の中村がリーチタンヤオピンフツモ三色ドラ、6,000オールのツモアガリを決めるが、まだ40ポイント以上の差がある。
西野とトップラスを作ってから、点棒を稼いで大逆転を狙いたいのは追いかける3者の共通意識だが、その西野が2巡目リーチ。1,100・2,100(+2,000)のツモアガリでラス抜けする。
南1局。西野が客風のをポンして2巡目テンパイ。の片アガリ。ここに親番中村がリーチを被せる。
西野はオリなかった。歯を食いしばってドラのも押した。さらに無筋のも勝負し、中村に11,600を打ち上げる。まるでオリたら即負けと思っているかのような気合いの入った放銃だった。
南2局2本場。七対子ドラドラ単騎を2番手の中村から直撃で逆転の芽を摘む。
オーラス、中村は三倍満直撃条件。野々川と加藤はダブル役満直撃条件となったが、全員ノーテンで流局。
第4期雪華王は西野拓也に決定した。
第4期雪華王 最終結果
優勝 西野拓也
2位 中村瞬
3位 野々川博之
4位 加藤晋平
加藤「鍛錬不足は感じましたが、やりたい事は出来た。悔いがないと言えば嘘になりますが、またこの場に戻って来られるように見つめ直して頑張りたいと思います。」
野々川「1回戦の単騎放銃の後、ダメージを追った中での過ごし方に工夫が足りなかったと思う。来年も決勝卓に来られたら地方のベテランに勇気が与えられるかと思います。」
中村「初めての映像対局は緊張せず打てましたが、途中勿体ない放銃(加藤に打ったなど)もあったかなと思います。また来年戻って来られるように頑張ります。」
西野「実は数週間くらいずっと調子が悪く気持ちもブレてしまっていたのですが、(仲間に)練習に付き合ってもらって。開き直って自分らしく攻め切ろうという気持ちになれた。明らかに巡りは良かったので弱気にならないようにと思っていました」
「地方チャンピオンズシップは1回戦で勝てていないので、まずはそこをクリア出来るよう練習します。」
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