北陸プロリーグ レポート

第25期北陸プロアマリーグ「帝陸戦」プレーオフ結果報告

去る1月8日(日)、石川県金沢市にて帝陸戦プレーオフが行われました。
今回は運営にも携わった如月靖之がレポートします。

このプレーオフの参加者は今期の帝陸戦参加者35名の中から勝ち上がった上位8名。
通過順位順に
1位通過 高槻さん
2位通過 山元さん
3位通過 栄田さん
4位通過 南
5位通過 浦田
6位通過 荒谷
7位通過 飯田さん
8位通過 西田さん
※4位通過の梅本が体調不良のため、次点の西田さんが繰り上げとなりました。

 

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前列左から、浦田、栄田さん、高槻さん、
後列左から、南、山元さん、飯田さん、荒谷、西田さん
 

準決勝となる半荘3回戦の結果は以下の通り

 

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決勝進出者と通過順のアドバンテージは以下の通りです。
1位通過 山元さん+40P
2位通過 南+20P
3位通過 浦田+10P
4位通過 飯田さん0P

 

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山元さん(写真左)と飯田さん(写真右)
 

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浦田(写真左)、南(写真右)
 

決勝は半荘4回戦時間無制限で行われました。
トップ通過の山元さんを他3人が追う展開となった決勝4回戦。

1回戦
起家:山元さん 南家:南 西家:浦田 北家:飯田さん

東1局 ドラ四筒 親:山元さん
起家となった山元さんが初手からマンズの一色手を目指す中、先にテンパイしたのは配牌からドラが2枚あった北家の飯田さん。
1シャンテンから八筒をチーして四筒三万のシャンポン待ちのタンヤオドラ2。
山元さんは面前でホンイツを目指し、10巡目

一万二万三万五万六万七万七万八万九万白白中中

この形でテンパイ。12巡目には四万を引き一気通貫も付く大物手に。
追って南も六筒チーで形式テンパイを入れる。
結果は流局となりましたが、山元さんの流れの良さを感じる1局となりました。

東4局 ドラ八索
浦田が白暗刻、ドラの八索発九万がそれぞれトイツのツモり三暗刻の1シャンテンで、四暗刻も見てテンパイに向かう。
しかし、親の飯田さんが12巡目に下の形でリーチ。

二索二索二索三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒

リーチの次巡に六筒をツモり、リーチ、ツモ、タンヤオ、イーペーコーの3,900オールのアガリ。

南1局 1本場 ドラ六索 親:山元さん
先に動いたのは南家の南。
ソーズが多い配牌で、3巡目に二索をポン。続いて6巡目に一索ポンで三索六索九索待ちのチンイツテンパイ。
西家の浦田もピンズの多い配牌で、メンゼンで一色手を狙う。
親の山元さんはマンズが多い配牌だったが

一万一万一万二万三万四万五万六万七万八万九万三筒四筒

これでリーチをかける。
南は早いテンパイだったが三索六索九索が全く引けない中、山元さんのリーチからわずか1巡、当たり牌となる五筒を放銃、親の山元さんが11,600(11,900)のアガリとなりました。
その後も4本場まで連荘し、山元さんが初戦から大幅なリードを得ました。

【1回戦終了時】※アドバンテージ含む
1位:山元さん  +83.6P
2位:飯田さん  +7.4P
3位:南     ▲9.1P
4位:浦田    ▲11.9P

2回戦
起家:浦田 南家:飯田さん 西家:南 北家:山元さん

東1局 ドラ四筒 親:浦田
何とかリードを縮めたい南が233の三色をカン三筒待ちでテンパイ。
飯田さんも東ポンでカン六筒待ちのテンパイを入れる。
山元さんもタンヤオ、ピンフ、ドラ2の1シャンテンまで行くが、南がツモり2,000・4,000のアガリ。

その後東2局に浦田から七対子の1,600、東3局に飯田さんからタンヤオの1,500をアガった南がリードする展開に。

南場に入り、浦田、飯田さんも奮闘し、山元さんの1人沈みになるかと思われたが、南4局、浦田の仕掛けを受けた親の山元さんですが、白八索を暗刻にし、当たり牌の五万だけが浮いた状態の1シャンテンになるが、六万が入り四万七万待ちリーチ。
浦田から四万が出てリーチ、白、ドラ1の9,600のアガリ。

南4局1本場も南暗刻の配牌でドラを重ね、イーペーコーの安目が出ますが9,600(9,900)を飯田さんからアガリ、あっという間に浮きにまわり終局。

【2回戦終了時】※アドバンテージ含む
1位:山元さん  +92.6P
2位:南     +6.9P
3位:飯田さん  ▲2.5P
4位:浦田    ▲28.0P

3回戦
起家:飯田さん 南家:山元さん 西家:浦田 北家:南

序盤から大物手の応酬になる展開に。
東1局1本場
浦田がヤミテンにしていたチャンタ、東発単騎待ちをツモり2,000・4,000(2,100・4,100)のアガリ。

東2局は浦田が高目345三色のリーチをかけるが、先にドラである中の片アガリでテンパイしていた飯田さんに中を放銃し、飯田さんが中、ドラ3の8,000のアガリ。

南2局
配牌から234の三色、ピンフが見える山元さん。南も4巡目でホンイツの1シャンテンまで行くも、山元さんがすぐに高目の二索をツモり、タンヤオ、ピンフ、ツモ、三色で4,000オールのアガリ。

南3局 3本場 ドラ六索
飯田さんも一矢報いるため大物手を仕上げていく。

四万五万六万八万八万二索四索四索五索五索六索四筒六筒  ツモ六索  打二索

タンヤオ、三色、イーペーコー、ドラ2のヤミ跳満を南から出アガリし12,000(12,900)を得てトップに立つ。

南4局
トップ争いの飯田さんと山元さんだが、配牌の段階では飯田さんは1メンツあるが、他はばらばら。山元さんはタンヤオ、ピンフ、ドラ1の3シャンテン。
そのまま山元さんが8巡目にタンヤオ、ピンフ、ツモ、ドラ1の1,300・2,600をアガリ終局となりました。

【3回戦終了時】※アドバンテージ含む
1位:山元さん  +119.3P
2位:飯田さん  +18.0P
3位:南     ▲32.1P
4位:浦田    ▲36.2P

4回戦
起家:飯田さん 南家:南 西家:浦田 北家:山元さん

東1局 1本場 ドラ六筒
親の飯田さんがドラの六筒五万北発が対子の配牌で3巡目に發を暗刻にする。
その後六万チー、北を暗刻にし、

七索九索六筒六筒北北北発発発  チー六万 左向き四万 上向き五万 上向き  ロン八索

八索を山元さんからアガリ7,700(8,000)。

東3局
親の浦田が粘りを見せる。
12巡目にカン四筒待ちのタンヤオ、イーペーコーのリーチをかけて1人テンパイで流局すると、その後、1本場はドラをポンした浦田、3面待ちリーチをかけた飯田さんのテンパイで流局。
2本場はソーズのホンイツを目指す南の切った六筒を鳴きタンヤオの500(700)オールのアガリ。
3本場は浦田の1人テンパイで流局。4本場は先制リーチで他家をオリさせようとするが、飯田さんが追いかけてリーチをかけ、2人テンパイで流局。5本場は山元さんのアガリとなる。

ここまで何とか連荘して、チャンスをつなげたかった浦田ですが、いかんせん手が安く向かっていく苦しい展開でした。

もう1人のプロである南もまだ逆転を狙い、手を作っていく。

南1局 3本場
6巡目にホンイツ、ピンフの手から北をトイツ落としでチンイツに向かい、

四筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒八筒九筒  チー四筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き  

上記の辺七筒テンパイを入れるが流局。

南3局 1本場
浦田の捨て牌からチャンタ、国士無双に向かっていると判断したのか、下家の山元さんが早々にカン五索をチーしてタンヤオに向かっていき、飯田さんから出てタンヤオ、ドラ1の2,000(2,300)のアガリ。

南4局
最終局は親の山元さんがトータルで断トツトップの状況で、トータル2着の飯田さんですら、ダブル役満ツモ条件のため、大きな動きはなく、浦田、飯田さんのテンパイで流局。

最終結果は以下の通りとなりました。

 

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激闘の末、頂点にたったのは
山元一成さんでした。

終始リードを守り、広げていった山元さん。

「準決勝1位通過のアドバンテージ(+40P)はあまり意識しないようにしていました。自分でもありえないほど手が入りました。」

と試合後に話していました。
優勝おめでとうございます!

 

100

 

そして、今期参加された皆様お疲れさまでした。
2月からは第26期帝陸戦が富山県富山市にて開幕されます。
北陸をはじめ、麻雀ファンの皆様に今後も応援していただけるとありがたいです。

最後に日本プロ麻雀連盟北陸支部HPにもレポートが掲載されておりますので、よろしければそちらもチェックをお願いします。

長文でしたが、ご覧いただいた皆様ありがとうございました。
(文:如月靖之)