北陸プロリーグ レポート

第6期北陸プロリーグ 第1節レポート

2023年6月9日
初めまして。
この度第6期北陸プロリーグ第1節のレポートを執筆させて頂くことになりました山田航輔と申します。
勝手ですが自己紹介をさせていただきます。

山田 航輔(やまだ こうすけ)、39期生、富山県出身、22歳、O型
趣味はNBAを見ることです。
好きな麻雀プロは佐々木寿人プロです。

それではレポートに移らせていただきます。

第6期北陸プロリーグが5月28日に開幕された。
今期は新人の石川、栄田、新保、月野、山田の5名が加わり、総勢24名でリーグを戦う。

開幕大きくプラスを伸ばし、首位でスタートすることができたのは前期プロリーグ1位で決勝に通過した志多木。1着、1着、2着、2着とすべてプラスで終え、+64.0Pと稼いだ。

志多木が振り返って勝負を決めたであろう一局は開局早々にあった。

1回戦東1局 東家 ドラ発

二万三万四万五万六万七万八万九万五筒七筒七筒発発 
ここから六筒を引き入れ、高目一気通貫がある手をリーチし、同巡で浦田から高目の一万を出アガリ、12,000。

自身を「卓上の支配者」と語る志多木。
対局への入り方に意識を置いている彼らしいこのアガリでペースを掴み、4回戦を通して卓上を支配し、第1節を首位でスタートすることができた。

「第5期北陸プロリーグはダントツの1位通過をしましたが決勝戦では……
もうあんなに悔しい思いはしたくありません。去年成し遂げられなかったプロリーグ1位通過からの優勝を今年こそは実現させるべく一節一節しっかりいい麻雀を打ちたいと思います。」
昨期の悔しさから優勝への思いが人一倍強いであろう彼が昨期のリベンジを果たすことができるのか注目である。

続いて2位につけたのが今期入会した39期の栄田

栄田 勇作(えいだ ゆうさく)
石川県出身、ネット麻雀とハンバーガーが大好きである彼は、19歳の時に出会った「麻雀格闘俱楽部」で本格的に麻雀を打ち始め、今まで心の支えになってきた麻雀の魅力を伝えようとプロ雀士の道を選び、39歳でデビューを果たした。

彼が振り返る一局はこちら
1回戦東1局で1,000点のアガリをした後の東2局 西家 ドラ三索

二索三索四索三筒三筒五筒五筒五筒六筒六筒南南南ツモ三筒
ツモって2,000・4,000。
このアガリで緊張をほぐし、4回戦を駆け抜けることができた。

「光栄にも2位の位置に着けたことは個人的にも驚いています。この第1節はプロとしてのスタートですのでさらに気を引き締めて首位を目指していきたいと思います。」

プロリーグの試合を最後まで見学するなど麻雀に対する熱意が高い栄田。
このまま首位争いを演じ、北陸プロリーグに新しい風を吹かすことができるのか非常に注目である。

今年入った39期において、栄田、月野、石川がプラスでスタートしたのに対し、新保、山田はマイナスでのスタートとなった。

新保 翔太(しんぼ しょうた) 20歳
20歳と北陸支部最年少である彼にとって先輩方(浦田、獅坂、志多木)からの洗礼を受けたデビュー戦になってしまったかもしれない。しかし、会心のアガリがあった。

1回戦東2局3本場 南家 ドラ西
浦田からの先制リーチが入った局面、新保の手はチンイツの2シャンテン
浦田の現物とドラの西が浮いた状態である。この手をどうしても成就させるべく、ドラの西を横に曲げて打った。

一索二索三索四索四索四索四索五索五索五索六索七索八索リーチ ロン六索
ツモか九索の出アガリで倍満になる手をリーチし、先制リーチをしていた浦田から六索を出アガリ、12,000。
このアガリで緊張がほぐれ、3着ではあったが浮きとなった。

「今期は決勝まで行き優勝したいと堂々と言いたいのですが、1年目ということと自分の性格から緊張が強くなりそうなため、目標としては堂々と自分の麻雀をして、その結果いい結果が繋がってくれればいいぐらいの気持ちでやっていきたいと思います。また、周りの方々からいろんな技術を吸収して、成長するためのリーグ戦にしていきたいです。」

北陸支部最年少である彼が北陸プロリーグをどのようにかき回して行くのか非常に注目である。

他にも、第1期北陸プロリーグ優勝の後藤、決勝の常連である藤本が上位につけた一方、昨季北陸プロリーグ優勝の安城、第4期桜蕾戦優勝の宮成はマイナスからのスタートとなった第1節。しかし、まだ第1節故、どのような展開となるのかまだ分からない。上位陣が逃げ切るのか、下位陣が追い上げるのか見応えがある。

現在のMリーガーである本田朋広を輩出した北陸プロリーグ。
今年は誰がその頂点に立つのか、どのような展開となるのか。
24名が優勝を目指し、どのような闘牌を繰り広げるのか、ぜひご覧いただきたい。

(文:山田 航輔)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 志多木 健 64.0              
2 栄田 勇作 48.4              
3 後藤 正博 39.4              
4 藤本 鉄也 28.1              
5 南 和之 27.5              
6 月野 桜悠 27.2              
7 成田 理良 22.2              
8 荒谷 誠 17.8              
9 獅坂 祐一 10.2              
10 木戸 僚之 9.1              
11 堂垂 正裕 1.0              
12 石川 雄基 0.2              
13 梅本 翔 ▲ 1.9              
14 里木 祐介 ▲ 2.8              
15 小林 和樹 ▲ 3.7              
16 文月 愛美 ▲ 11.5              
17 山田 航輔 ▲ 15.2              
18 新保 翔太 ▲ 18.4              
19 岡田 拓也 ▲ 21.4              
20 宮成 さく ▲ 25.4              
21 松井 直大 ▲ 29.4              
22 安城 るい ▲ 45.5              
23 浦田 豊人 ▲ 55.8              
24 如月 靖之 ▲ 64.1