北陸プロリーグ レポート

第6期北陸プロリーグ 第2節レポート

2023年6月11日
夏の本番を控えたこの日、第6期北陸プロリーグ 第2節が開催されました。
第2節のレポートは、北陸支部39期 石川雄基がお届けします。

初めてのレポートとなりますので、まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。

石川 雄基(いしかわ ゆうき)、39期生、愛知県出身、38歳、A型

趣味は読書、旅行、株式投資、資産運用です。北陸支部に39期生として所属しておりますが、仕事の関係もあり、現在は愛知県に住んでおります。北陸は、第二の故郷であり、北陸という地域も人も大好きです。そのため、現在も北陸支部で活動中しています。
それではレポートに移らせていただきます。
開幕戦を終えて、満足のいく結果を出した者、逆に思い通りにいかなかった者。各選手にとっては第2節の戦い方をイメージしながら、過ごした2週間ではなかっただろうか。「タイトル」という、たった1つの栄冠を求めて、第2節も熱い闘いが繰り広げられた。
開幕戦で首位につけた志多木。「自分の麻雀をしっかりと打ち、ポイント加算して首位をキープする」と意気込んで望んだ第2節。そんな志多木に、神は試練を与えたのであった。
2回戦を終えて、まさかの4着、4着。2回戦後、「展開が向かず、噛み合わない。次こそは。」と集中を重ねていた志多木であった。そして、挽回に燃える彼の取った策は、自分を意識させて、対局者へプレッシャーをかける「卓上の支配」であった。その策は、見事に実り、本日のトータル結果+19.7Pを記録して、ポイントの上積みに成功した。

志多木のターニングポイントとなった局は、3回戦目にあった。

3回戦 南場3局、南家

四万四万五万六万六万九万九万西西西    一万 左向き一万 上向き一万 上向き

ここから四万をポン。

最終形
六万六万九万九万西西西   四万 左向き四万 上向き四万 上向き   一万 左向き一万 上向き一万 上向き    ロン九万 上向き

3回戦の行く末を決める8,000のアガリ。配牌から、最終形をイメージした鳴き。流石の一言だ。同卓していた自分も、一万の仕掛けがプレッシャーとなり、思うような打ち方が出来ず窮屈な思いをした局だと記憶している。まさに「卓上の支配者」化した瞬間を目の当たりにした1局であった。第2節終了時には、合計+83.7ポイントとなり、上位をキープしている。第3節以降も、志多木の「卓上を支配する」姿に期待したい。

続いて第2節で大きくポイントを伸ばしたのは、第4期桜蕾戦優勝の宮成だ。開幕戦ではマイナススタートだったものの、第2節で「宮成ハリケーン」を巻き起こし、堂々の2位につけた。

そんな宮成の印象の1局がこちら。

2回戦、オーラス、東家

宮成 持ち点:45,100(トップ目)

三索三索八索八索二筒二筒四筒四筒八筒八筒九筒南南   ドラ四筒

十分に打点がある中、目標である「ポイントをしっかりと獲る」の軸をブラさずにリーチ。
そして 九筒 をツモり、6,000オールを叩き出した。
結果、同卓の3者に沈みをつけての卓内トップの座を手にした。振り返りのコメントでもあったように、「攻めるところは、強気に攻める」という気持ちが軸を作り、勢いをより加速させた1局であった。

宮成の第2節でのプラスは、111.1.ポイント。開幕戦でのマイナスを大きくカバーした。このままハリケーンを継続させていくのか、止める者が現れるのか。第3節以降も宮成から目が離せない。

その他にも、燃える対局は多くあった。本人は「少しでもプラスを持ち帰る」と謙虚な姿勢であったが、第2節もしっかりとプラスを重ね、単独の首位に立った決勝常連の藤本。同じく、開幕戦、第2節と着実にプラスを積み重ねた成田。これからも上位を狙う、熱い戦いは続きそうだ。

また今期からプロリーグに参戦した39期においては、栄田、新保、石川がトータルプラスで推移、月野、山田は苦しい展開となっている。それぞれプロリーグ初参戦となるため、希望や緊張など、様々な感情をコントロールしている事と思うが、お互い切磋琢磨しながら、リーグ上位、決勝卓、優勝者が出る事に期待したい。

総勢24名が激闘を重ねる北陸プロリーグ。たった1つのタイトルを目指し、残り6節の戦いが待っている。果たして、栄光は誰の手に。あなたはこの戦いを見逃すな。

(文:石川 雄基)

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 藤本 鉄也 95.2 28.1 67.1            
2 宮成 さく 85.7 ▲ 25.4 111.1            
3 志多木 健 83.7 64.0 19.7            
4 成田 理良 69.9 22.2 47.7            
5 木戸 僚之 31.7 9.1 22.6            
6 後藤 正博 31.0 39.4 ▲ 8.4            
7 里木 祐介 25.6 ▲ 2.8 28.4            
8 石川 雄基 14.0 0.2 13.8            
9 小林 和樹 12.8 ▲ 3.7 16.5            
10 栄田 勇作 11.9 48.4 ▲ 36.5            
11 新保 翔太 5.9 ▲ 18.4 24.3            
12 月野 桜悠 ▲ 5.3 27.2 ▲ 32.5            
13 南 和之 ▲ 5.6 27.5 ▲ 33.1            
14 梅本 翔 ▲ 6.1 ▲ 1.9 ▲ 4.2            
15 浦田 豊人 ▲ 11.1 ▲ 55.8 44.7            
16 荒谷 誠 ▲ 17.3 17.8 ▲ 35.1            
17 松井 直大 ▲ 19.3 ▲ 29.4 10.1            
18 堂垂 正裕 ▲ 37.6 1.0 ▲ 38.6            
19 文月 愛美 ▲ 41.6 ▲ 11.5 ▲ 30.1            
20 山田 航輔 ▲ 58.1 ▲ 15.2 ▲ 42.9            
21 岡田 拓也 ▲ 60.9 ▲ 21.4 ▲ 39.5            
22 獅坂 祐一 ▲ 66.9 10.2 ▲ 77.1            
23 安城 るい ▲ 76.2 ▲ 45.5 ▲ 30.7            
24 如月 靖之 ▲ 94.4 ▲ 64.1 ▲ 30.3