第6期北陸プロリーグ 第2節レポート
2023年06月30日
2023年6月11日
夏の本番を控えたこの日、第6期北陸プロリーグ 第2節が開催されました。
第2節のレポートは、北陸支部39期 石川雄基がお届けします。
初めてのレポートとなりますので、まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
石川 雄基(いしかわ ゆうき)、39期生、愛知県出身、38歳、A型
趣味は読書、旅行、株式投資、資産運用です。北陸支部に39期生として所属しておりますが、仕事の関係もあり、現在は愛知県に住んでおります。北陸は、第二の故郷であり、北陸という地域も人も大好きです。そのため、現在も北陸支部で活動中しています。
それではレポートに移らせていただきます。
開幕戦を終えて、満足のいく結果を出した者、逆に思い通りにいかなかった者。各選手にとっては第2節の戦い方をイメージしながら、過ごした2週間ではなかっただろうか。「タイトル」という、たった1つの栄冠を求めて、第2節も熱い闘いが繰り広げられた。
開幕戦で首位につけた志多木。「自分の麻雀をしっかりと打ち、ポイント加算して首位をキープする」と意気込んで望んだ第2節。そんな志多木に、神は試練を与えたのであった。
2回戦を終えて、まさかの4着、4着。2回戦後、「展開が向かず、噛み合わない。次こそは。」と集中を重ねていた志多木であった。そして、挽回に燃える彼の取った策は、自分を意識させて、対局者へプレッシャーをかける「卓上の支配」であった。その策は、見事に実り、本日のトータル結果+19.7Pを記録して、ポイントの上積みに成功した。
志多木のターニングポイントとなった局は、3回戦目にあった。
3回戦 南場3局、南家
ここからをポン。
最終形
ロン
3回戦の行く末を決める8,000のアガリ。配牌から、最終形をイメージした鳴き。流石の一言だ。同卓していた自分も、の仕掛けがプレッシャーとなり、思うような打ち方が出来ず窮屈な思いをした局だと記憶している。まさに「卓上の支配者」化した瞬間を目の当たりにした1局であった。第2節終了時には、合計+83.7ポイントとなり、上位をキープしている。第3節以降も、志多木の「卓上を支配する」姿に期待したい。
続いて第2節で大きくポイントを伸ばしたのは、第4期桜蕾戦優勝の宮成だ。開幕戦ではマイナススタートだったものの、第2節で「宮成ハリケーン」を巻き起こし、堂々の2位につけた。
そんな宮成の印象の1局がこちら。
2回戦、オーラス、東家
宮成 持ち点:45,100(トップ目)
ドラ
十分に打点がある中、目標である「ポイントをしっかりと獲る」の軸をブラさずにリーチ。
そして をツモり、6,000オールを叩き出した。
結果、同卓の3者に沈みをつけての卓内トップの座を手にした。振り返りのコメントでもあったように、「攻めるところは、強気に攻める」という気持ちが軸を作り、勢いをより加速させた1局であった。
宮成の第2節でのプラスは、111.1.ポイント。開幕戦でのマイナスを大きくカバーした。このままハリケーンを継続させていくのか、止める者が現れるのか。第3節以降も宮成から目が離せない。
その他にも、燃える対局は多くあった。本人は「少しでもプラスを持ち帰る」と謙虚な姿勢であったが、第2節もしっかりとプラスを重ね、単独の首位に立った決勝常連の藤本。同じく、開幕戦、第2節と着実にプラスを積み重ねた成田。これからも上位を狙う、熱い戦いは続きそうだ。
また今期からプロリーグに参戦した39期においては、栄田、新保、石川がトータルプラスで推移、月野、山田は苦しい展開となっている。それぞれプロリーグ初参戦となるため、希望や緊張など、様々な感情をコントロールしている事と思うが、お互い切磋琢磨しながら、リーグ上位、決勝卓、優勝者が出る事に期待したい。
総勢24名が激闘を重ねる北陸プロリーグ。たった1つのタイトルを目指し、残り6節の戦いが待っている。果たして、栄光は誰の手に。あなたはこの戦いを見逃すな。
(文:石川 雄基)
順位 | 名前 | 合計 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 藤本 鉄也 | 95.2 | 28.1 | 67.1 | ||||||
2 | 宮成 さく | 85.7 | ▲ 25.4 | 111.1 | ||||||
3 | 志多木 健 | 83.7 | 64.0 | 19.7 | ||||||
4 | 成田 理良 | 69.9 | 22.2 | 47.7 | ||||||
5 | 木戸 僚之 | 31.7 | 9.1 | 22.6 | ||||||
6 | 後藤 正博 | 31.0 | 39.4 | ▲ 8.4 | ||||||
7 | 里木 祐介 | 25.6 | ▲ 2.8 | 28.4 | ||||||
8 | 石川 雄基 | 14.0 | 0.2 | 13.8 | ||||||
9 | 小林 和樹 | 12.8 | ▲ 3.7 | 16.5 | ||||||
10 | 栄田 勇作 | 11.9 | 48.4 | ▲ 36.5 | ||||||
11 | 新保 翔太 | 5.9 | ▲ 18.4 | 24.3 | ||||||
12 | 月野 桜悠 | ▲ 5.3 | 27.2 | ▲ 32.5 | ||||||
13 | 南 和之 | ▲ 5.6 | 27.5 | ▲ 33.1 | ||||||
14 | 梅本 翔 | ▲ 6.1 | ▲ 1.9 | ▲ 4.2 | ||||||
15 | 浦田 豊人 | ▲ 11.1 | ▲ 55.8 | 44.7 | ||||||
16 | 荒谷 誠 | ▲ 17.3 | 17.8 | ▲ 35.1 | ||||||
17 | 松井 直大 | ▲ 19.3 | ▲ 29.4 | 10.1 | ||||||
18 | 堂垂 正裕 | ▲ 37.6 | 1.0 | ▲ 38.6 | ||||||
19 | 文月 愛美 | ▲ 41.6 | ▲ 11.5 | ▲ 30.1 | ||||||
20 | 山田 航輔 | ▲ 58.1 | ▲ 15.2 | ▲ 42.9 | ||||||
21 | 岡田 拓也 | ▲ 60.9 | ▲ 21.4 | ▲ 39.5 | ||||||
22 | 獅坂 祐一 | ▲ 66.9 | 10.2 | ▲ 77.1 | ||||||
23 | 安城 るい | ▲ 76.2 | ▲ 45.5 | ▲ 30.7 | ||||||
24 | 如月 靖之 | ▲ 94.4 | ▲ 64.1 | ▲ 30.3 |
カテゴリ:北陸プロリーグ レポート