北陸プロリーグ レポート

第6期北陸プロリーグ 第6節レポート

2023年10月22日に第6期北陸プロリーグの第6節が開催されました。
レポートは日本プロ麻雀連盟第38期宮成さくが担当します。

今節ポイントを伸ばした2名に、以下の観点で話を伺った。
①今節の目標
②印象に残った局
③次節への意気込み

まずは+110.6Pと大きく加点し、▲70.6P→+40.0Pとプレーオフへの望みをつないだ月野。
①今節の目標
「▲70.6Pを残り3節で返済する為に、一か八かとことん攻める事を目標に挑みました」

②印象に残った局
2回戦 東1局 2本場 東家 ドラ三筒
四筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒八索東東中中中
4巡目でこの形の勝負手。しかし、5巡目に小林から先制リーチが入り、7巡目に四筒が入りテンパイ。
リーチをかけることも考えたが、小林の河が強く、困った他家から東が切られる可能性を考慮しヤミテンを選択。
三筒六筒を引き両面となった場合にリーチをかけようと考えていたところ、次巡に東をツモり、値千金の8,000オールをアガった。

③次節への意気込み
「まさか今節でトータルプラスまでもっていけると思っていませんでした。
グリーンゾーンも見える位置まできたので、このチャンスを活かし更なるプラスを目標に一打一打丁寧に打ちたいです。」

今節の目標としてとことん攻めることを掲げていた月野。私を含む同卓者たちが、その言葉通りの攻めに圧倒され、自由に打つことを許されなかったように感じた。
今期入会の月野だが、初のプロリーグでグリーンゾーン到達なるか。あと2節の行方に注目だ。

続いて+80.6Pとポイントを伸ばし、グリーンゾーンに1歩及ばないながらも5位の位置につけた松井。
①今節の目標
「プレーオフだけを見据えてひたすらに攻めて稼ぐ」

②印象に残った局
3回戦 南2局 東家 ドラ六万
他3者の点数が30,000点を切り、1人浮きの状況。
一筒二筒二筒二筒二筒三筒四筒六筒七筒七筒七筒八筒九筒
で11巡目にテンパイ。場に五筒1枚が切れており、周りの牌も程よく切れていたため、場況も悪くないが、待ちの変化を見てヤミテンを選択。
12巡目に2軒リーチが入り、両者に無筋の三万を引き、即オリを選択。
結果、掴んだ三万はリーチ者の当たり牌であり、2人浮きとはなったものの大きなトップを手にすることができた。

印象に残った局には自身のアガった局を挙げる者も多い中、松井が印象に残ったのは意外にも自身がオリを選択した局であった。
「昨年までの自分だと、迷わず攻めていたので、点棒状況や前節までのポイントも加味した、視野の広い打牌選択を出来るようになった事が、成長を実感できた局だった。」

③次節への意気込み
「5位とプレーオフまで後一歩のところまで来ました。あと2節、熱くならず冷静に戦っていきたい。」

攻撃力と冷静さを身につけ大きく成長した松井。プロ2年目にしてプレーオフ進出なるか。

北陸プロリーグも8節中6節を終えた。例年とは異なり、まだトータル100Pを超す者は出ておらず、残り2節で逆転のチャンスは残されている。
現在上位につけるのは後藤、志多木、里木、木戸と実力も実績も十分な顔ぶれ。
今節、私は「残り3節、30Pずつプラスをする」ことを目標に臨んだが、結果は大きくマイナスしてしまい、残り2節での目標や戦い方を変えていかなければならない。
残り2節、それぞれの目標を持つ中で、各々がどのような戦いを見せていくのかに注目したい。

(文:宮成さく)

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 後藤 正博 90.5 39.4 ▲ 8.4 13.1 ▲ 3.2 2.5 47.1    
2 志多木 健 89.3 64.0 19.7 ▲ 63.4 40.6 18.3 10.1    
3 里木 祐介 87.7 ▲ 2.8 28.4 29.4 ▲ 4.0 20.6 16.1    
4 木戸 僚之 78.6 9.1 22.6 18.2 24.8 38.8 ▲ 34.9    
5 松井 直大 69.8 ▲ 29.4 10.1 18.4 36.5 ▲ 46.4 80.6    
6 梅本 翔 66.8 ▲ 1.9 ▲ 4.2 3.1 ▲ 6.5 57.6 18.7    
7 荒谷 誠 44.6 17.8 ▲ 35.1 ▲ 44.9 90.2 9.5 7.1    
8 月野 桜悠 40.0 27.2 ▲ 32.5 15.3 ▲ 53.5 ▲ 27.1 110.6    
9 山田 航輔 27.2 ▲ 15.2 ▲ 42.9 33.8 ▲ 7.1 17.0 41.6    
10 堂垂 正裕 21.2 1.0 ▲ 38.6 ▲ 3.6 ▲ 6.4 ▲ 9.0 77.8    
11 小林 和樹 12.2 ▲ 3.7 16.5 39.8 15.1 4.8 ▲ 60.3    
12 成田 理良 7.9 22.2 47.7 ▲ 61.0 30.6 ▲ 11.5 ▲ 20.1    
13 新保 翔太 6.7 ▲ 18.4 24.3 45.6 ▲ 40.1 10.1 ▲ 14.8    
14 南 和之 ▲ 3.3 27.5 ▲ 33.1 91.5 ▲ 41.4 ▲ 13.4 ▲ 34.4    
15 文月 愛美 ▲ 7.0 ▲ 11.5 ▲ 30.1 0.0 ▲ 15.2 70.7 ▲ 20.9    
16 藤本 鉄也 ▲ 16.3 28.1 67.1 ▲ 20.1 ▲ 52.8 ▲ 26.3 ▲ 12.3    
17 石川 雄基 ▲ 20.4 0.2 13.8 ▲ 31.0 ▲ 32.7 20.0 9.3    
18 如月 靖之 ▲ 34.8 ▲ 64.1 ▲ 30.3 35.6 36.5 ▲ 44.9 32.4    
19 栄田 勇作 ▲ 44.1 48.4 ▲ 36.5 5.2 ▲ 53.3 20.5 ▲ 28.4    
20 宮成 さく ▲ 70.4 ▲ 25.4 111.1 ▲ 88.9 33.0 ▲ 44.7 ▲ 55.5    
21 浦田 豊人 ▲ 78.6 ▲ 55.8 44.7 ▲ 22.0 ▲ 38.0 54.6 ▲ 62.1    
22 獅坂 祐一 ▲ 106.8 10.2 ▲ 77.1 6.5 45.3 ▲ 28.2 ▲ 63.5    
23 岡田 拓也 ▲ 163.6 ▲ 21.4 ▲ 39.5 ▲ 30.7 ▲ 18.6 ▲ 22.6 ▲ 30.8    
24 安城 るい ▲ 184.2 ▲ 45.5 ▲ 30.7 10.1 ▲ 11.8 ▲ 72.9 ▲ 33.4