第7期北陸プロリーグ 第7節レポート
2025年01月08日
Aリーグレポート
2024年11月10日に北陸プロリーグ第7節が開催された。
まず注目したのが、今節+75.6Pを叩き出し、トータル144.6Pで首位に躍り出た木戸。
残り1節を有利な状況で迎えることが出来た。
今節の目標として、最終節を直接対決で迎えるために、トータル4位以内に入ることを意識して、ポイントを守ることを目標にしていた木戸。
最終節は順位順での直接対決のため、ここで上位4名に入ることは、決勝進出に大きく近づく。
彼が振り返った局がこちら。
4回戦 東3局 0本場 東家 ドラ
25,600点持ちで、が1枚切れで、ダマテンでも拾えそうだと考えていた。
しかし、ツモでも打点十分だったことからリーチをかける。岡田から追っかけリーチが入るも、 ツモで、6,000オール。
勝負手をアガリきることが出来た。
最終節の戦い方についてこう語った。
「最終戦は首位で5位との差もあるため、卓内トータル4位にならない打ち方で決勝目指したいと思っています。」
最終節余裕をもって迎えることが出来た木戸。第2期以来の優勝を果たすか注目である。
次に、注目したのは第6期チャンピオンの志多木。
今期は、苦しい展開が続いていたが、今節で+57.7Pを叩き出し、最終節に向けて、残留に望みをつなげた。
今節はポイント状況を考え、4回戦全てでトップをとること、できるだけ素点を稼ぐことを目標にしていた志多木。
彼が振り返った局がこちら。
4回戦 南1局 0本場 西家 ドラ
上記の配牌から、 ポン、 打、 ツモで、 打。最終形が、
ポン
三倍満が確定しており、ポイント状況を考えると是が非でもアガリが欲しい。結果は1人テンパイで流局。アガリは無かったものの、彼らしさが見えた1局であった。
残り1節を迎え、志多木はこう語った。
「目標は、+300Pを叩いて決勝に行くことです。戦い方は、現実を見て卓内2位を目指します。最低限の目標は入れ替え戦圏内狙いです。最終節は現北陸チャンピオンの意地を見せますので期待しておいてください。(笑)」
彼の最後まで戦い抜く姿に注目したい。
今節は、順位の変動はあったが、木戸、浦田、里木、後藤が決勝圏内をキープ。
中位の文月、梅本が追いかける形となるが、入れ替え戦圏内とも近いので、難しい立ち位置である。
降級争いは、中位にいた藤本、松井が大きいマイナスを叩いてしまい、残留に向けての戦いに巻き込まれる形となった。
泣いても笑っても、北陸プロリーグも残すところあと1節となった。決勝進出争いも残留争いも直接対決があるため、最後まで油断はできない。Aリーガーたちが、最後まで自分の麻雀を打ち切ることが出来るのか注目したい。
次回は、12月22日に金沢で開催されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(文:山田 航輔)
Bリーグレポート
2024年11月10日、第7期北陸プロリーグ第7節が開催されました。
第7節のレポートは日本プロ麻雀連盟40期・夏野が担当させていただきます。
初めてのレポートということで、とても緊張しております。突然ですが、私の自己紹介をさせてください。
みなさんこんにちは。夏野 千代(なつの ちよ)と申します。
生まれも育ちも現住所も福井県です。うお座のA型です。桜蕾戦にあと1回出場できる年齢です。
麻雀が大好きです。みなさま、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、レポートに移らせていただきます。
今回私が注目したのは、この日を首位で迎えた如月だ。2位の小林と46.8P差をつけて首位に立っており、この差をさらに広げていきたいところだったが、初戦は4着に沈み、2回戦は二人沈みの3着。大きなマイナスだけは何としても避けたいところで、3回戦の親番6巡目にテンパイが入る。
3回戦東3局0本場 東家 ドラ <img src=”/images/pai/01s/bam3.gif” alt=”三索”>
ツモ
このカンテンパイを取らずにをツモ切り。親番では一刻も早くリーチを宣言したいところだが、この手が大物手に仕上がる変化を待つ。
その我慢が実を結び、
ツモ
最高目のをツモり、6,000オールの手を仕上げることができた。
この日の成績は着順だけで見れば4134と苦しい展開が多かったものの、この半荘でトップを獲得し、▲19.9Pに抑えて首位をキープしたまま第7節を終えることになった。
2回戦までのこと、トータルポイントのことを気にしすぎずに、のびのびと打てたことが心の余裕を持てた理由だと如月は語る。気持ちを切り替えて臨めたことで今回少ないマイナスで抑えられ、首位で最終節を迎えることができたとのことだった。
如月いわく、プロ3年目を迎え、リーグ戦の戦い方がだんだん身についてきたとのことだった。昨年からは他地方のプロアマ戦に積極的に参加し、さらに経験値を積み上げてきた。全8節、全32半荘、その中で思うようにいかないことも多くあるが、そういった時に最小限のマイナスで抑え、勝負どころと感じた時には強く踏み込む場面もあったとのこと。
残り1節で今期プロリーグの昇級者が確定する。守備一辺倒にならず、しかし無理はせず、攻撃は最大の防御の精神を忘れずに戦い抜きたいと如月は語った。ここまで培ってきた”如月バランス”を駆使してこの第7期北陸プロリーグを渡りきるか、それともそれを阻む者が現れるのか。最終節の動きから目が離せない。
執筆者の夏野はというと、▲33.1と大きくマイナスしてしまい昇級圏からは遠ざかってしまった。今節大きくプラスを叩いた堂垂を止めることができず、むしろ放銃に回る結果になってしまった。なんとか堂垂を止めに行かなくてはならない場面は確かにあったかもしれないが、そういった場面で一人で無理をしてしまったことが反省点である。他の同卓者と協力するべきときを見極めて自身のマイナスを抑え、プラスに転じていける技術を身に着けていかなくてはならないと感じた。
第7期北陸プロリーグ(Bリーグ)第7節のレポートは以上とさせていただきます。
ついに次節Aリーグでは決勝進出者、Bリーグでは昇級者が決まります。プロ全員が最後まで全力で戦い抜きます。何卒応援よろしくお願いいたします。
(文:夏野 千代)
カテゴリ:北陸プロリーグ レポート