北陸プロリーグ レポート

第8期 北陸リーグ 第3節レポート

ちょうど折り返し地点となる北陸リーグの第3節。早ければこの辺りからいわゆる「勝負駆け」に出る者もいるだろう。今期は全体を通して言えば縦長の展開が続いているが、決勝の椅子を巡る争いはいよいよ混戦の様相を呈している。

 

そんな中で順調にポイントを伸ばし、3節にして200P近くを叩き出している飯田さんは、早くも決勝への当確ランプが着いたかに見える。さらに言えば北陸リーグの決勝は5節のポイントを持ち越して戦う為、現時点とはいえ2位以下を大きく引き離しているこの状況のアドバンテージは大きい。残り2節、このリードを守りに来るのかそれとも更なる独走を狙うのか、飯田さんのスタイルにも注目したい。

 

それに続く本田と山井・四柳の東京チームもスコアを崩すことなく順調に順位を上げている。

ただ、本田、四柳は今節は本調子ではなかったのか、3回戦終了時まででは±0前後。そこから1回の半荘で2人とも7万点超えのトップで上記スコアを上げており、彼らのここ一番の攻撃力は私も学ぶべきものが多い。

 

そして4位争いは、私も含めた6人が1回のトップラスで変動する大混戦。

まだマイナス者にも充分チャンスはあるとはいえ、東京でもリーグ戦を戦い抜いている濱平や、北陸のアマチュアでも実績充分な方々が名前を連ねているだけに、大きくスコアを崩して混戦を演出してしまった私が言うのも憚られるが、誰が名乗りを上げても決勝はきっと盛り上がることになるだろう。

 

この面々での次節の注目は、北陸リーグ優勝経験もある光岡さんが独走中の飯田さん、そして山井との同卓となるカード。自身が混戦から抜け出すためにも、この2枚の大きな壁を突破せねばならない所である。

もう1つ、小泉さん、恵比須さんは2位の本田との同卓。これ以上本田にスコアを叩かせずに、自身も決勝争いから脱落するわけには行かない。そんな両名の思いがどの様な打ち回しに出るのか。私も別卓で戦っていなければ、是非とも見学したい一戦である。

 

北陸リーグはプロアマ混合ではあるが、技巧や読みの鋭さ、押し引きの正確さ等、競技プロと比しても何ら遜色のない方が何名もいて、私にとっては毎節・毎局が学びの場となる。

やや尖った雀風の私ではあるが、一人一人への一層のリスペクトを忘れず、次節も全力で戦い抜きたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 194.8
2 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 108.7
3 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 100.9
4 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 70.0
5 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 65.0
6 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 64.7
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 57.6
8 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 50.8
9 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 45.5
10 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 7.4
11 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 ▲ 2.9
12 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 ▲ 9.1
13 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 28.3
14 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 ▲ 34.4
15 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 ▲ 51.2
16 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 ▲ 60.9
17 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 64.5
18 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 89.5
19 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 ▲ 116.8
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 128.6
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 182.2

決勝進出ライン:順位枠内に表示