北陸プロリーグ レポート

第8期 北陸リーグ 第4節レポート

梅雨の到来に先駆けて夏日の続いている金沢の地で、北陸リーグ第4節、所謂ラス前・最終コーナー手前の攻防が繰り広げられた。

期初から縦長の傾向ではあったとはいえ、4節で1位から最下位まで500P近くの差が生まれるのは、競技麻雀Aルールでは非常に珍しい。期を通して好調を維持している者、不調から脱せない者、また私のように雀風そのままにスコアを乱高下させる者もいる中で、やはり全節プラスでスコアを延ばしている飯田さん、山井、本田の安定感は素晴らしいものがある。

彼ら3名に4位の濱平までが100Pを超えており、5位以下と50P以上離れている現状では、決勝の椅子はかなり絞られたと言っても良いだろう。
勿論、最終節は順位によって卓組みが決まり、直対の結果次第では他の者にも充分そのチャンスはあるのだが、現時点で決勝の望みが絶たれた者も多く、プロ・アマ問わずその方々の最終節の戦い方にも注目したい。

北陸リーグは1リーグ制の為、降級というものが存在しない。それ故に良くも悪くも順位を恐れずに攻めに偏る者も多い。降級のあるリーグの場合、降級圏内にいる者は、ともすれば昇級圏内にいる者よりも多くの事に気を巡らせながら戦わなければならない。
だからこそ、次節は全ての順位の者が全力で、麻雀に真摯に向き合って戦いに臨んでほしい。普段以上に1つの順位・1つのアガリを大切に意識した対局は、必ず次の、明日の己の麻雀の糧となるだろう。

今期何度も役満の親っかぶりを貰うなどして苦しい麻雀の続いている松原や、経験の浅さ故か力を出し切れていない安城は次節にこそ、そういった競技プロの麻雀を見せてくれるに違いないと信じている。
私も勿論最後まで己の雀風を貫き、この位置からでも決勝を狙いに全力で挑ませて頂くつもりである。

来月の最終節は、同日に決勝も行われる。北陸リーグ初参加の私にとっても節目となるこの対局を、一競技者として、またこのレポートの筆を執る者としてしっかりと目に焼き付けたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 41.1  

235.9
2 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 55.8  

156.7
3 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 30.0  

138.7
4 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 48.3  

113.3
5 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 10.2  

55.7
6 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 58.1  

49.0
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 ▲ 12.1  

45.5
8 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 ▲ 21.8  

42.9
9 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 ▲ 13.8  

37.0
10 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 25.1  

22.2
11 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 10.2  

17.6
12 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 48.2  

13.8
13 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 ▲ 86.9  

▲ 16.9
14 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 19.5  

▲ 31.7
15 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 13.6  

▲ 47.3
16 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 26.4  

▲ 54.7
17 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 6.7  

▲ 96.2
18 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 5.5  

▲ 111.3
19 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 68.4  

▲ 132.9
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 73.3  

▲ 201.9
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 57.2  

▲ 239.4

決勝進出ライン:順位枠内に表示