第14期北陸リーグ 第1節レポート
2016年04月04日
第14期北陸リーグのレポートを担当させて頂きます、23期生の木戸僚之です。
今期も富山開催で、前回に引き続きレポートを担当させていただきました。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうぞ宜しくお願いいたします。
冬が終わり、早くも春の訪れを感じさせる中、3月13日、プロアマ総勢20名で第14期北陸リーグは幕を開けた。
今期は、前期と同じく全5節制で決勝4名進出(各順位決勝ポイントアリ)というシステムを採用しての戦いとなる。
そして今回、第1節から勝又健志をゲストに迎え、総当たり戦で対局が開始された。
勝又プロは、第17期生の六段。第32期鳳凰位・第2期グランプリMAX優勝という輝かしい成績を持つ、今最も注目されている選手である。
先月の鳳凰位戦を優勝してから間もなく、現鳳凰位と対戦出来る北陸リーグ参加者は良い経験と刺激になるだろう。
今節は従来のリーグ戦と異なり、少しでも多くの方がゲストプロと対局できるよう、半荘ごとに対局を入れ替える形式にて4回戦を実施することとなった。
勝又健志プロ
1回戦 東1局 西家
ポン ドラ
このドラポンをするも、栗野さんのヤミテンに放銃。
ロン
更に栗野さんに2,600オールをツモられた次局、東2局1本場、南家
チー 打 ドラ
ソーズで仕掛けていき、その後、安全牌を持ってきてもを手に残し場を進行させる。
後ろで見ていたときは、対面の平澤さんがマンズの染め手で仕掛けており、絞ってテンパイしてから勝負、もしくは対局者の読みをずらすための牌かと思っていた。
勝又鳳凰位にこの局の事を伺うと、「を並べてしまうと急所である役牌が出にくくなってしまう。もしあのが当たりになったとしても、場における捨牌の印象を楽にしたくなかった」と教えてくれた。
その思考通り、が鳴けて打。そしてツモアガリ。
ポン チー ツモ
1,100・2,100。私が打っているとマンズ残しでの放銃が嫌で楽をして打とし、このが場に放たれたかどうかはわからない。
更に、この場対局者として座っていても、この仕掛けからの安全牌を先打しての打だとすると、ホンイツとは想像しがたいのではないかと思う。
打点の警戒度はドラがだけにあがるとしてもだ。
南3局親
ポン ロン ドラ
この平澤さんへの7,700の放銃が響き▲7.7Pの3着で1回戦が終了。
2回戦 東4局親
リーチ ツモ ドラ
安めながら2,600オール。その後が続かず親がすぐ落ちる苦しい展開。
南1局で親の小泉さんのツモアガリが続き4本場。
早い木下さんのリーチに捕まり痛い6,400は7,600放銃。
リーチ ロン
最終局でなんとか3,900をアガリ、原点復帰の3着+1.1Pで2回戦終了。
3回戦東1局北家
ドラ
リーチツモ。3,000・6,000をアガリ。
南2局
ツモ ドラ
2,000・4,000ツモ。
大物手を見事に成就させ+40Pの1人浮きトップで3回戦終了。
1・2回戦は状態が悪く受け気味だったのだが、この3回戦は状態が良いとみるや、手を緩めず最後も親と子の2件リーチに押してアガリトップを決めた。
4回戦親で、
リーチ ロン
3,900のアガリ。
リーチ ロン
この5,800のアガリでトップは盤石に。
その後、加点を狙うも押川さんの400・700に阻まれるもトップで終了。
リーチ ドラ
卓上での判断能力が高く、安定した打ち回しで55.5Pで全20人中4位という好成績で終了した。
見物した私はもちろんのこと、対局した方々にはいい経験・刺激になったのではないだろうか。
更に残った時間で希望者を募り、エキシビションマッチとしてAルールを1回打っていただいた。
対局希望者よりも、後ろで見学してみたいという方々が多く、勝又プロにも「モチベーションが高い方々が多いですね」と嬉しいお言葉もいただいた。
この対局も1位で終了し、その後質問が止まなかったのは言うまでもない。
全体のポイントを見てみると、1位は全連帯を果たした栗野さんの61.6P。
親の四暗刻をアガった濱平プロの57.5P。光岡さん、勝又プロ、前回覇者の押川さんと50ポイントオーバーが4名。
今回のシステムも、予選上位には決勝ポイントが付く為 、上位にいればいるほど有利となる。
ポイント上位者は更なる加点を狙うが前期同様マークされることは間違いない。
次回はどのような戦いになるのか楽しみである。
順位 | 名前 | プロ/一般 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 栗野 健翔 | 一般 | 61.6 | 61.6 | ||||
2 | 濱平 光朗 | プロ | 57.5 | 57.5 | ||||
3 | 光岡 大幸 | 一般 | 56.0 | 56.0 | ||||
4 | 勝又 健志 | プロ | 55.5 | 55.5 | ||||
5 | 押川 憲一 | 一般 | 53.1 | 53.1 | ||||
6 | 小泉 陽平 | 一般 | 37.6 | 37.6 | ||||
7 | 本田 朋広 | プロ | 31.8 | 31.8 | ||||
8 | 平澤 憲一 | 一般 | 27.2 | 27.2 | ||||
9 | 安城 るい | プロ | 18.4 | 18.4 | ||||
10 | 志多木 健 | プロ | ▲ 2.4 | ▲ 2.4 | ||||
11 | 島 隆浩 | 一般 | ▲ 15.9 | ▲ 15.9 | ||||
12 | 窪田 一彦 | 一般 | ▲ 20.6 | ▲ 20.6 | ||||
13 | 久保 智央 | 一般 | ▲ 26.0 | ▲ 26.0 | ||||
14 | 久々湊 康雄 | 一般 | ▲ 26.2 | ▲ 26.2 | ||||
15 | 森田 有一 | 一般 | ▲ 26.4 | ▲ 26.4 | ||||
16 | 木下 玄基 | 一般 | ▲ 30.6 | ▲ 30.6 | ||||
17 | 北川 光 | 一般 | ▲ 52.2 | ▲ 52.2 | ||||
18 | 後藤 正博 | プロ | ▲ 52.5 | ▲ 52.5 | ||||
19 | 吉田 健彦 | 一般 | ▲ 53.8 | ▲ 53.8 | ||||
20 | 山川 眞一郎 | 一般 | ▲ 92.1 | ▲ 92.1 |
カテゴリ:北陸プロリーグ レポート