第18期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート
2019年09月26日
Aリーグ第6節:高谷圭一
関西リーグも早くも後半戦に突入の第6節目を迎えます
今回の組合せは以下のとおりとなります
1卓 辻本・宮田・坂本・藤川
2卓 勝間・高谷・佐々木・吉本
3卓 米川・横山・城・稲岡
1卓
坂本が今節絶好調で4連続トップで一気に降級危機を脱した。
対して藤川は絶不調で3ラスで大きくマイナスしてしまった。
辻本も宮田もマイナスで終える形となり、終わってみれば坂本の1人勝ちとなる。
2卓
1回戦(起家から吉本・佐々木・高谷・勝間)
開局早々親番の吉本が2,600オールをツモアガリ幸先の良いスタートを切る
東3局 親、高谷
中盤親の高谷にドラ含みの三色手のテンパイが入りヤミテンにかまえると西家吉本にも高め三色含みの本手が入り、こちらもヤミテンにかまえ、序盤から互いの本手がぶつかる展開になる
(高谷)
ドラ
(吉本)
結果、佐々木が吉本へ高めの8,000点放銃となる。
その後、高谷が南場で吉本をかわしそのままトップ、浮きの2着に吉本、佐々木はラスとなる。
2回戦、
ここまで1人劣勢で迎えた親番勝間にチャンス手が入る。
南2局 親(勝間)
ドラ
高谷が既に2フーローしのタンヤオのみテンパイをいれている状況化で、佐々木がドラのを切り出す、そのドラに勝間が仕掛け打、さらに自力でを引き入れのテンパイ。
これに高谷がをつかみ12,000点の手痛い放銃となる。
(勝間)
ポン ロン
この放銃での失点が最後まで尾を引きこの回高谷は1人沈みのラスとなった。
(対局結果)
吉本 +17.4P
佐々木 +10.3P
勝間 ▲5.6P
高谷 ▲22.1P
麻雀にたら、れば、はない。
今までであれば間違いなくリーチを打っていたのに打てなかった。
これをアガれば『原点復帰できる』、『ラス回避できる』っていうことから、これは絶対アガリたいっていう気持ちが自身の判断を鈍らせた。
リーチを打っていたからといってアガレてるとは限らない。
ただリーチを打っていたら、今のようなモヤモヤした気持ちにはなっていないはず、反面こういったいままでどおりの麻雀が打てなくなるような舞台で打てていることに嬉しさも感じる。
3卓
1回戦から稲岡が55,000点越えのトップをとり幸先のいいスタート。
対して、ここまでトータルポイント首位の城と2位米川がマイナススタートとなる。
稲岡としても決定戦向けてこの2名をマイナスにできたことは大きい。
続く2回戦は横山がトップ、城は1回戦に続き2連続ラスとなる。
3回戦4者僅差ながら稲岡が1人浮きのトップをとり太閤戦決定戦に向けて大きく前進。
城はこの回もマイナスとなり暗雲が立ち込める。
4回戦(起家から米川、横山、稲岡、城)
東4局親番の城は積極的な仕掛けで主導権を握り、連荘に成功し40,000点超え。
しかし、3本場でここまで沈黙していた横山が以下の牌姿で城の仕掛けにリーチで応戦する。
ドラ
数巡後、高めの跳満を力強くツモ。一気に原点超えに成功。
同時にトップ目の城に親かぶりさせたことも大きい。
南3局、親番稲岡が反撃していく。
まずは城から3,900は4,500をでアガリ、続く局も米川から3,900は4,800をでアガリ、一気にたたみかけるかと思われたが、
南3局 4本場 親(稲岡)
原点割れし後がなくなった城が以下牌姿でリーチをかける。
ドラ
次巡にをツモりあげ一気に原点復帰すると、南4局自身の親番で連荘をし、一気に持ち点を60,000点オーバーとする。
迎えた3本場の城の牌姿が以下のような形となる。
南4局 三本場 親(城) ドラ
ここで横山から初牌のが打ち出されるが、城はこれをスルーし次巡を引き入れの変則3面待ちのテンパイをいれヤミテンにかまえる。
次巡、横山の仕掛けもあり真っ向勝負のリーチを打ってでるが、同じくヤミテンに構えていた米川がアガリ対局終了となる。
4回戦目の親番での城の粘り強さが光った半荘で、積極的な仕掛けで他の3者を翻弄した打ち筋は、見事だと思いました。
最後の局においてもこれまでの打ち筋を見ていると、を仕掛けテンパイをいれるかと思いきや、自分に流れがきていると思うと重厚な打ち筋に変化できるところは引き出しの多さを感じさせられました。
この節の結果を受けて城以外の上位陣が総崩れし、2位以下が混戦状態になっています。
次節以降も波乱の展開が巻き起こるのか乞うご期待
Bリーグ第6節:丸山直
1卓は中川の1,000、2卓は山中の5,800、4卓は大橋の1人ノーテンで始まった。
1卓(仁科・中川・福原・辻井)
続く東2局、中川が親番でとを仕掛けていくが、終盤仁科が単騎をツモアガリ500・1,000で流す。東場はこのような軽いアガリで進むが、南場に入ると一変します。
南1局、中川が9巡目にリーチ。
捨牌
親仁科は無筋を2枚押しての追いかけリーチ。
ツモ ドラ
この4,000オール。1本場でも1,000オールで加点しリードを広げる。
南1局2本場 ドラ
辻井の手が早い。1巡目に
この形になると、次巡を引き入れテンパイ。だがこれは罠だったのかもしれない。手が変わらず、8巡目にツモ切ったが福原の大物手に捕まる。
ロン
辻井はその後700・1,300、500・1,000と失点を取り戻すが、オーラス
リーチの中川に一発でを放銃してしまい痛恨の1人沈みとなってしまう。
4回戦にも
ポン ポン ポン ロン
これに放銃してしまった辻井は4戦トータル▲90.0。辛い1日となってしまった。逆に大きな手を何度も決めた福原は+76.4Pとしプラス域に。
2卓(山中・山室・長尾・筒井)
この卓も山室が1人厳しい結果になってしまう。
2回戦、4人ノーテン、4人ノーテン、山中の1人テンパイと3連続流局で、東4局3本場。山中が11巡目にツモ切り先制リーチをかけると、13巡目、親の長尾がドラのを切り追いかける。山室も待ちの七対子テンパイを果たし、山中からが切られロンと発声するがアガリは長尾。
ロン
何の因果か、七対子をアガれなかった山室は次局、筒井の七対子に放銃。なにかが崩れたか、罰符収入はあったものの、ここから5,200、6,400と連続で放銃し、迎えた南3局でどぎつい一撃が。
9巡目に切った1枚切れのが
ロン
親の筒井に48,000を打ち上げてしまう。
3回戦こそトップをとったものの4戦で▲86.4で最下位に沈んでしまった。
4卓(川上・音羽・貫上)
3回戦 南2局1本場
配牌でとドラのがトイツとものにしたい親の音羽。7巡目に、9巡目にを持ってくる。11巡目にをチーしテンパイ。
チー ドラ
2巡後、貫上から高めのをアガリ12,000。
2、3、4回戦と3連勝の音羽は+46.1P。大橋が全浮きの+48.3Pとなった。
Bリーグもますますヒートアップしてきた。これからの攻防が面白くなりそう。
C1リーグ後期1節 管東優太
今期C1リーグのレポートを書かせていただきます、管東優太と申します。よろしくお願いします。
C1リーグでは後期第1節ということで、スタートダッシュを決めたい者、いつも通り平常心で臨む者等、様々な思いが入り混じるリーグ戦となりました。
2卓は、原田・吉田・山神・北村・桑田の5名での戦いとなりました。
3回戦を終え山神が+70.3Pと独走状態となり、他者もなんとか食い下がろうとするものの、そのまま逃げきられ+82.6Pを献上する形となりました。
2卓4回戦(吉田哲・北村・原田・桑田)
東1局 親番 (吉田) ドラ
2着で山神を追いかける桑田にここで手が入る。
9巡目に桑田がリーチをかける。
ドラ
この牌姿で11巡目に高めとなるをツモり12,000点を加点。
さらに東2局2本場では、11巡目に北村が親リーチをかけるも、桑田に追っかけリーチを打たれ、リーチ、ピンフ、一気通貫の7,700は8,300の放銃。
これが決め手となり、この半荘桑田がトップで終了。しかし絶好調の山神も終盤に追い上げを見せ2着と、この日100%連対で卓内トップを勝ち取りました。
2卓では山神の1人舞台となった模様で、他の卓の者にとっても痛い大トップとなりました。このポイントが今後の戦いにおいてどう影響するのか。まだ始まったばかりのC1リーグですが、勝負の行方から目が離せなくなりました。
C2リーグ
C2は新人の紹介をしています。
以下の項目書いてもらいました。
①氏名 ②年齢 ③期
④好きな役 ⑤好きな雀士
⑥プロになろうと思ったきっかけ
⑦麻雀に思うこと、リーグに参加して感じたこと、これからどうなれば良いかなど自由に書いて下さい
① 山本琢慎
② 32歳
③ 35期
④ タンヤオ三色ドラ1
⑤ 藤崎智 山中翼
⑥ フリー麻雀に行くようになって強い人がたくさんいたため
⑦ 考えられることも増えていくにつれて、新たな発見があり、今までこんなことも考えられていなかったのかと痛感しています。日々、勉強します。
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① 佐藤伶太 (さとうれいた)
② 20歳
③ 35期
④ 立直、一発、面前清自摸和
⑤ 白鳥翔、多井隆晴、山中翼
⑥ 麻雀を通して社会に出る足がかりにできると思ったから
競技としての麻雀をプロとして体験してみたかったから
⑦ 麻雀は人生で一番好きなもの。理不尽で、報われないことの方が多いから、巧くしたいと思えるし、うまくいった時の喜びは何にも代え難い。
リーグ戦が一番麻雀と向き合うことができると感じた。
麻雀を通して、色々なものと向き合うことができる。
見落とすことが無いようにするために、一半荘を丁寧に打つことができるようになった。
まずは自分の麻雀を、自分の力で打てるようになりたい。そして出来上がった麻雀を、できるだけ多くの人に見てもらいたい。見てくれた人に、何かを感じてもらえる麻雀を目指していく。
カテゴリ:関西プロリーグ レポート