北関東プロリーグ レポート

第20期北関東プロリーグ決勝レポート

【第20期北関東プロリーグ決勝戦、優勝は初出場の増田真人!】

2022年2月7日に行われた決勝戦、まずは進出した4名を北関東支部のTwitterを引用して紹介する。

1位通過、重原聡(26期、プロリーグはD2)
「スタジオ対局が初めてなので、絶対緊張すると思います。先ずは落ち着いて自分の麻雀が出来て、決勝のスタートラインに立てると思います。後は思いっきり楽しんでチャレンジしたいと思います!」
今期はぶっちぎりでの決勝、勢いのまま本命か!

 

2位通過、増田真人(37期、プロリーグはD2)
「37期前期の増田真人です。放送対局初めてですが、気負うことなく自分の麻雀を打ち、勝利を目指します。頑張ります。」
まだデビューして間もないながらも既にD2、そして北関東決勝と実力は十分!

 

3位通過、小林正和(31期、プロリーグはC1)
「手強い対戦相手が揃い、誰が勝ってもおかしくない決勝メンバーとなりました。最近の対局ではなかなか勝ちの報告が出来ずにいるので、ここでの優勝をきっかけに風向きを変えたいと思ってます。そして最後は強い気持ち!!」

 

4位通過、新井駿一(30期、プロリーグはD2)
「優勝インタビューのことで頭いっぱいですが、楽しみつつ観てる人がワクワクする麻雀が打てるよう頑張りますので、応援宜しくお願いします。」

新井は2年連続の決勝進出。
『配牌の良さが持ち味』という面白い(?)紹介だったが、昨年の決勝では恵まれずジリ貧で終わってしまい、悔しかっただろう。

1回戦、南場の親も落ちてラス目。今年も…と不安がよぎったが、この一撃。

 

 

新井は、2回戦も引き続き好調。
1人浮きで迎えた南4局の親番は、“好配牌”からの4巡目リーチ。
誰も立ち向かえず、悠々と高目のドラをツモって2,600オールとさらにリードを広げる。

 

 

同1本場も親の新井の先制リーチ。
出アガリでも11,600、河も非常に強く、ここで今日の大勢を決めてしまいそうだった。

 

 

しかし、本局は小林と増田のファインプレーに阻まれる。
小林は待ち替えの誘惑に負けず、同じ待ちのまま押して、三索を打たず。

 

 

増田は白のトイツ落としで回りながら終盤にテンパイ、アガリ切って終局させた。

 

 

3回戦、増田と小林が猛追するも、なかなか新井の点数は減らない。

 

 

重原のリーチを受け、トイトイ、ドラ2のテンパイから当たり牌の四筒を掴んでオリ。
なかなかできる打牌ではない。(新井は一索三索をポン)

 

結果から振り返ると勝負のアヤはこの局だったと思うが、逆にリーチの増田からアガることになれば決定打。
終局後のインタビューでも、押したことに後悔はしていないとのこと。
ちょっと多くドラを送り込んだ、麻雀の神様の悪戯に思えてしまう。

 

 

 

最終戦、スコアは次のキャプチャを見ていただきたいが、重原はやや離れてしまい、増田と小林が新井を捕らえられるかといったところ。
しかし、今日の小林は不遇な高い放銃が多かった。

 

 

誰が打ってもおかしくない重原のホンイツ、七対子、ドラ2に飛び込んでしまい、これで終戦。
それでもこの中での実績が一番(第3期と第9期のJPMLWRCリーグ優勝)なだけあって、手組も押し引きも良かったと思う。
彼の努力と実力を買っているので、急に僕の思いをぶっこむのだが、3連覇くらいお願いしたい。

増田と新井の優勝争いは、勝負処を連続して制した増田に軍配が上がった。
新井にとってはどれも妥当な打牌で、どれか1つでもアガれていれば勝てただけに、やり切ったとはいえ、悔しさが残る敗戦となってしまった。
今日は優勝した増田を称えよう。

(その1)二筒を選べば回避できたが、中筋の四筒になるのは仕方がない。3,900点。

 

 

 

(その2)当然のポンテンも、追いつかれた上に薄い六索を掴んでしまい、またも3,900点の放銃。

 

 

 

(その3)親重原との2件リーチになるが、無筋を勝負した増田がアガリ切る。
オリていたら、山には新井のアガリ牌の九筒しかなかったので、どうなったかわからなかった。

 

 

 

 

 

増田「1回戦は凄い緊張して…2回戦から落ち着いたんですけど…1回戦は反省すべき点が多かったと思うので、後で見直したいと思います。」
(2/12(土)の地方リーグチャンピオンシップに向けて一言)
増田「緊張しないで、楽しんでぶつかっていこうと思います。応援よろしくお願いします。」

増田さん、優勝おめでとうございます!

 

 

(文:福光聖雄)