静岡プロリーグ レポート/第27回静岡リーグ(プロアマ混合)第1、2節レポート
2016年06月08日
第1節レポート:平野敬悟
今回で27回目を数える静岡リーグ。毎回一般の方の新規参加があり、プロとして嬉しいかぎりである。また新規参加者との対局は毎回色々な発見がありとても楽しいものだ。
競技麻雀は主にプロの対局で用いられるルールである為、一般の方と競技麻雀で勝負するという機会はそうそう多くない。
我々もプロとして、時には違いの一つや二つ見せてやろうという気持ちも湧いてくるというものだ。
この気持ちが良い方向に出てくれればいいのだが、この日の私は全くの見せ場なしで終わっている。
なんの格好もつかず、思い出せるとしたら3回戦に点棒を借りたことくらいだろうか。
借りた相手が1節終了時のトップに立っているのだから情けない話である。
トップに立っているのは一般の舟橋さん。
ポイントはなんと+133.8P。とても1節で叩き出せるポイントではないだろう。舟橋さんは過去に2度静岡リーグ優勝の経験がある実力者。その持ち味は簡単にはオリを選択しない攻撃力。今までの決勝ボーダーが130P程なので、舟橋さんの安定度から考えて、早くも決勝当確ランプが点灯したといっても過言ではないかもしれない。
プロからは足立、都築、望月の3名が好スタート。
足立は今期の静岡支部の新人で、プロリーグでもプラスでまとめて好位置につけていたし、静岡リーグも好スタートをきった。雀風はまだ分からないが、今後の活躍に注目が集まるだろう。
都築は中部所属。静岡リーグは今回が初参戦となる。初参加というのはやはりモチベーションを高める要因だと私は考えている。足立とともにぜひ決勝に残ってもらいたい。
望月は言わずと知れた鳳凰戦A1リーガー。静岡リーグではしばらく決勝に残っていないが、そろそろ本領を発揮して狙ってくるのではと感じている。
当然私もこのまま終わるわけにはいかない。2位以下はそれほど縦長になっておらず、残り4節、簡単にひっくり返る点差である。今後の展開に期待したい。
第2節レポート:生島崎涼
第27回静岡リーグレポートを担当させていただくことになった30期生島崎涼といいます。
今期より中部本部から静岡支部へ移籍することになりました。早速いただいた大役、一生懸命果たしたいと思います。半年間よろしくお付き合いお願いします。
(第1節で島崎の別日日程により第2節より担当となります。)
ゴールデンウィーク真っ只中に行われた今回の静岡リーグ第2節。今節はポイントを大きく伸ばすプロが目立つ結果となった。
その中でも最も大きくポイントを伸ばしたのが、静岡支部の支部長でもあり鳳凰位戦A1リーガー、望月雅継プロである。2?2?1?1という安定した着順で+83.6Pとし、プロ内1位となる総合3位まで順位を上げた。
また今回が初めての静岡リーグ出場となる都築友和プロも前節の好調を維持して+71.6Pとし、望月プロに次ぐ4位とした。
前回の静岡プロリーグ決勝進出者でもある実力者、杉村泰冶プロも要所に光る攻撃と安定した守備力を他者に見せつけ、+71.2Pとした。
そして都築プロと同じく今回が静岡リーグ初出場となり、筆者でもある私、島﨑涼もポイントを大きく叩いた1人となった。
1回戦は南2局まで何もできない展開となったが、南3局に8,000の出アガリ、オーラスでは1巡目での三色決め打ちが功を奏し、2,000・3,900をアガリ、この半荘をトップで終えた。これで勢いに乗れたか、なんと3回戦には7巡目に大三元をアガるなどして70,300点持ちの大きなトップを取ることができた。
2回戦、4回戦も2着でまとめ、この日のトータルスコアを+71.6Pとして6位まで順位をあげることができた。
私は静岡支部に今期移籍してきたばかり。初めて同卓するような静岡支部の先輩方やアマの方も多く、正直に言ってしまえば未だに緊張は解けていない。
そんな中、今節は非常にツイていると感じる場面が多く良い結果を残せた。だがその内容を思えばもっとポイントを伸ばすことができても良かったのではないかと思っていた。
そんな私の心情を察してか、プロの先輩方は対局終了後に
「このような場面ではああいう牌は切るのは良くないよ。」
「あの仕掛けにはどんな意図があったの?」
などと助言や意見交換の場を設けてくれた。
静岡支部では新人である私にとってこのような機会を与えてくれる優しい先輩方の存在は非常にありがたく思う。
挑戦者という立場で、1年間の静岡リーグを戦い、多くのことをプロの先輩方やアマの方から吸収していきたいと思う。
第2節終了時にトータル+100P以上が4人となるなど、上位が大きく出ている今回。
しかしまだ残り3節ある。現時点では誰にでも5つある決勝進出の枠を得るチャンスがあるだけにこれからの展開から目が離せない。
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