静岡プロリーグ レポート

第15期静岡プロリーグ 第6節レポート

折り返し地点を通過して後半戦を迎えた第15期プロリーグ。

これまで新人の田中が首位をキープし続けているが、中位陣とのポイントがそこまで離れていないだけに決勝進出争いはまだまだどうなるかわからない状況。
第6節の結果はどうなるのか?

それでは各卓の結果を振り返りたい。

1卓
鈴木秀幸 (+32.6P)山本拓哉(+91.0P ) 蓮沼友樹( ▲74.5P)渡辺洋巳(▲78.3P)

前日の別日対局で大きくプラスし、決勝進出争いに名乗りを上げた山本。
鈴木秀はポイントを意識した戦い方の引き出しが多いだけにキーマンとなりそうだ。

山本 +29.3P 蓮沼 +18.1P 渡辺 ▲15.4P 鈴木秀 ▲32.5P

2回戦まで山本が60オーバーのプラスで首位までポイントを伸ばす勢い。
鈴木秀は展開が厳しかったが、自分を犠牲にしてまで山本の浮上を止める打ち方をしていた印象。実際に2回戦から山本はブレーキ。
その隙をついたのが蓮沼。
縦横無尽の山本を封じ込み、4回戦目が終わる頃にはポイントをまとめ上げた。

2卓
藤本哲也(▲43.1P )中 寿文(+61.4P)大月れみ(+20.4P)鈴木涼太(▲81.9P)

中、大月はここで大きくプラスして上位陣の争いに割って入りたいところ。
藤本は決勝進出争いに向けプラス域に転じたい1節。

鈴木涼 38.1P 藤本 +35.1P 中 ▲8.8P 大月 ▲64.4P

藤本が3回戦までマイナスだったが4回戦目に爆発し、気持ちよく1節を終え、次節から勢いに乗りそうだ。
対照的に中は3回戦まで好調だっただけに4回戦目のラスでトータルマイナスに。少しのマイナスだが、非常に痛い結果となってしまった。

3卓
鈴木郁孝(+7.9P) 相沢かおる(▲85.8P) 岡本和也(+28.1P)土屋幸弘(+77.1P)

第5節を終え、誰が相沢の苦しい展開を予想しただろうか?実力者だけにこのまま終わるとは考えにくい。
踏ん張り所の1節になりそうだ。

鈴木郁 +70.2P 岡本 56.8P 土屋 ▲20.2P 相沢 ▲108.8P

親番で相沢から四暗刻タンキのアガリを成就させた鈴木郁がそのままの勢いで全連帯。
その影で2回戦から3連勝でポイントを積み重ねた岡本が土屋を沈めて立場を逆転した。
相沢にとっては苦しい1節となった。

4卓
中野妙子(▲13.2P) 都築友和(▲98.0P) 岩井健太 (90.7P)斉藤隆(▲152.7P)

現在、前節プラス中の抜群の安定感を見せる岩井。
麻雀を見ていてもマイナスするイメージは全くない。
マイナスしている3者がどのような戦い方をするか注目だ。

岩井 +42.5P 都築 +33.9P 中野 ▲20.1P 斉藤 ▲56.3P

岩井がプラスしてついに2位までのぼってきた。
個人的に決勝進出最筆頭と見る。
斉藤はまたしても大きなマイナス。
決勝進出は難しいポイントになってしまったが、諦めずに次に繋がる麻雀を打ってほしい。

5卓
平野敬悟(▲8.5P) 鷲見隼人(▲53.6P) 岡田智和(▲51.8P)後藤咲(▲111.3P)

誰もがプラスしたい全員マイナス陣の卓。
序盤は苦しかったが、そこからポイントを徐々にプラスしていった岡田。
対照的にプラスポイントからのマイナス転落の鷲見。
上位常連の鷲見なだけにこのまま終わることはないはず。

岡田 +35.2P 後藤 8.9P 平野 ▲13.5P 鷲見 ▲30.6P

結果は徐々にエンジンがかかってきた岡田がプラス。このままの調子を保てば決勝進出争いに名乗りを上げてくる可能性もある。
鷲見は展開が悪く、不安が残る1節となったが、爆発力のある鷲見なだけに次節以降に期待したいところ。

6卓
原 佑典(+74.4P) 川崎義之(+81.9P) 京平遥(▲24.4P) 田中寛治 (161.3P)

首位を走っている田中。追いかける川崎、原は田中を沈めて自信がプラスすれば首位逆転も見えるだけに勝ちたい1節になる。
京平はマイナスを返済し次節以降に決勝進出争いの輪に割って入りたいところ。

京平 +26.2P 田中 +8.1P 原 ▲22.5P 川崎 ▲ 11.8P

結果は京平がマイナスを返済した。
決勝進出率が高いだけに通年のリーグ戦は得意としているに違いない。
次節から注目だ。

田中はそろそろポイントを意識してきたかのような麻雀を打っている印象。結果としては嬉しいプラスで首位をキープ。
1年目の新人なだけに通年のリーグ戦の引き出しが多いベテランたちと対局した時の結果が重要になると見る。

第6節が終了し、上位陣のポイントをまとめると100Pオーバーが5人
田中+169.4P
岩井+133.2P
山本+120.8P
太田+108.3P
青嶋+106.0P
と続く。

残り4節。
上位陣のポイントがそこまで伸びていないだけに中位陣はここからの結果次第で決勝進出の可能性がまだまだある。

面白い展開が待っているに違いない。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 田中寛治 ▲ 12.1 54.5 18.3 47.2 53.4 8.1         169.4
2 岩井健太 2.3 5.3 21.9 55.8 5.4 42.5         133.2
3 山本拓哉 3.9 ▲ 5.6 38.2 41.1 13.4 29.8         120.8
4 青嶋宏樹 15.7 ▲ 55.3 49.0 43.5 53.1           106.0
5 岡本和也 29.9 ▲ 4.1 29.4 ▲ 8.2 ▲ 18.9 56.8         84.9
6 太田昌樹 11.5 ▲ 24.7 76.2 45.3 ▲ 29.9           78.4
7 鈴木郁孝 ▲ 1.8 27.9 30.4 ▲ 33.9 ▲ 14.7 70.2         78.1
8 川崎義之 ▲ 7.5 38.4 24.7 ▲ 28.7 55.0 ▲ 11.8         70.1
9 土屋幸弘 ▲ 3.8 30.4   41.1 9.4 ▲ 20.2         56.9
10 中寿文 43.7 ▲ 13.0 ▲ 5.1 28.1 7.7 ▲ 8.8         52.6
11 原佑典 38.6 65.1 ▲ 13.4 ▲ 28.8 12.9 ▲ 22.5         51.9
12 足立純哉 36.7 9.8 ▲ 40.9 12.0 21.5           39.1
13 藤島健二郎 ▲ 51.1 2.6 ▲ 27.4 14.5 91.6           30.2
14 望月雅継 41.9 21.2     ▲ 45.7           17.4
15 京平遥 ▲ 20.2 ▲ 24.8 20.6     26.2         1.8
16 鈴木秀幸 ▲ 12.3 ▲ 31.2 63.9   12.2 ▲ 32.5         0.1
17 杉村泰治 ▲ 36.1 5.5 ▲ 15.8 82.5 ▲ 40.9           ▲ 4.8
18 藤本哲也 15.1 10.1 ▲ 6.0 ▲ 62.3   35.1         ▲ 8.0
19 岡田智和 ▲ 69.4 ▲ 24.2 ▲ 6.5 29.7 18.6 35.2         ▲ 16.6
20 平野敬悟 ▲ 41.1 6.4   ▲ 19.2 45.4 ▲ 13.5         ▲ 22.0
21 中野妙子 ▲ 58.9 32.3 ▲ 32.2 47.7 ▲ 2.1 ▲ 20.1         ▲ 33.3
22 鈴木涼太 28.7 ▲ 32.3 ▲ 42.5 11.6 ▲ 47.4 38.1         ▲ 43.8
23 大月れみ 4.6 22.1 40.2 ▲ 40.9 ▲ 5.6 ▲ 64.4         ▲ 44.0
24 蓮沼友樹 ▲ 2.2 1.1   ▲ 41.4 ▲ 32.0 18.1         ▲ 56.4
25 都築友和 ▲ 30.4 ▲ 55.1 ▲ 8.1 ▲ 4.4   33.9         ▲ 64.1
26 高木翔太 ▲ 3.2 ▲ 0.4 ▲ 65.0 ▲ 15.5             ▲ 84.1
27 鷲見隼人 28.9 35.7 ▲ 79.3 ▲ 68.1 29.2 ▲ 30.6         ▲ 84.2
28 大橋幸正 34.8 ▲ 33.9 ▲ 34.2 ▲ 13.4 ▲ 41.2           ▲ 87.9
29 渡辺洋巳 ▲ 2.0 9.4 ▲ 17.5 ▲ 26.1 ▲ 42.1 ▲ 15.4         ▲ 93.7
30 後藤咲 11.7 ▲ 54.4 ▲ 23.2 ▲ 22.3 ▲ 23.1 8.9         ▲ 102.4
31 相沢かおる 11.0 39.5 0.2 ▲ 86.9 ▲ 49.6 ▲ 108.8         ▲ 194.6
32 斉藤隆 ▲ 27.9 ▲ 58.3 2.1   ▲ 68.6 ▲ 56.3         ▲ 209.0