静岡プロリーグ レポート

第11期静岡プロリーグ 第4,5,6,7,8節レポート

第4節レポート

静岡リーグ第4節。
静岡リーグは全9節を戦い、上位4名が決勝戦へ進出するシステムになる。

第4節の組み合わせ(敬称略)

1卓
望月雅継・京平遥・長内真実・平岡理恵

長打力のある選手が多く、高打点のアガリが飛び交いポイントが大きく動くことも予想されたが、終わってみると卓内トップの長内が+11.1Pと大きな変動は無かった。
望月は、今節もマイナスとなりトータルポイントが▲115Pとなったが、まだまだ焦りは無いだろう。
毎年、夏になると調子を上げてくるだけに、次節以降の戦いが楽しみなところだ。

2卓
太田昌樹・杉村泰治・徳永翔・越川清一

首位の太田・2位の杉村・3位の徳永・前期の覇者 越川の組み合わせ。
1回戦は徳永、2回戦は越川、3回戦は太田、4回戦は杉村と、トップを分け合う結果となったが、3・2・2・1とラスを引かなかった杉村が+33.4Pで太田を捲くり首位となった。

3卓
鈴木秀幸×鈴木郁孝×山本拓哉×中寿文

この卓は、5位の山本が2・2・2・1と安定感のある戦い方を見せ、ポイントを上積みした。
また、鈴木秀幸が+25Pとして6位に浮上してきた。

4卓
岡本和也・平野敬悟・渡辺洋巳・土屋幸弘

平野が、浮きの3着の後3連勝として+65.1Pで4位に浮上した。
私も同卓だったが、平野は派手なアガリは無いが、放銃が少なく最速の手組みでアガリを積み上げていった。

5卓
鷲見隼人・坪井哲也・石原将樹・鈴木雅人

この卓は、鷲見が大暴れ。
2・1・1・1の+91.7Pで、一気に3位へとジャンプアップ。
試合後に鷲見にインタビューさせてもらったが、
「いやー、取りこぼしが沢山あった。今日は、+150Pいけたのになぁー!!」
と笑顔で話してくれた。

4節が終わり、上位がポイントを伸ばしたことで縦長の展開になり始めた。
まだ慌てる段階では無いが、各選手が残りあと5節をどうまとめていくか楽しみである。

 

第5節レポート

静岡リーグ第5節。
静岡リーグは全9節を戦い、上位4名が決勝戦へ進出するシステムになる。
まだ折り返し地点に差し掛かったところだが、4節を終えた時点で首位から最下位まで、270Pの差が開き縦長の状況となっている。
ポイントマイナス者は、早く借金を返済し後半戦に繋ぎたい。
また、上位陣は更なるポイントの上積みで、決勝進出を決定付けたいところである。

第5節の組み合わせ(敬称略)

1卓
太田昌樹・京平遥・石原将樹・土屋幸弘

現状2位の太田がリードして行く展開になると予想していたが、3回戦を終えた時点で2着1回、3着2回と苦しい展開となっていた。
逆に調子が良かったのは私で1着2回、2着1回と+50Pオーバーとしていた。
ここは上位者のポイントを削るチャンスと意気込んで4回戦目に挑んだのだが、太田が不調ながらも絶妙な卓廻しでトップを取り、今節をきっちりプラスで終了した。

2卓
鈴木秀幸・杉村泰治・長内真実・鈴木雅人

首位の杉村が、どこまでポイントを伸ばせるか注目される試合となった。
1回戦、その杉村がトップを取る。
そして、3回戦では6万点を超える大きなトップでポイントを上積みし、決勝へ向けて大きく前進した。
また、卓内トップは鈴木秀幸。
安定した試合運びで、4回戦すべてをプラスにまとめ、決勝ボーダーを越えることに成功した。

3卓
鷲見隼人・平野敬悟・山本拓哉・越川清一

この卓は、激しい打撃戦となった。
1回戦は、越川が+49.8Pのトップ。
2回戦は、平野が+33.5Pのトップ。
4回戦は、鷲見が+33.4Pのトップ。

3者の打撃戦となり、山本には苦しい展開となった。
しかし、我慢強く辛抱し失点を最小限に抑えたのが印象的だった。
打撃戦に打ち勝ったのは、鷲見と平野。
決勝戦の椅子を狙える好位置へと順位を上げてきた。

(別日対局)
望月雅継・坪井哲也・渡辺洋巳・中寿文
岡本和也・鈴木郁孝・徳永翔・平岡理恵

5節は、上位の杉村と太田がポイントを上積みし、決勝へ向けて前進する結果となった。
また、鈴木秀幸・徳永が大きくプラスして上位に食い込むことに成功した。

残るはあと4節。
まだ焦る段階では無いが、各選手ともにテーマが明確になってきた。
これから、さまざまな駆け引きが繰り広げられることになるだろう。
暦ではもう秋になるが、静岡リーグの熱い戦いはこれから過熱して行く。

 

第6節レポート

静岡プロリーグ第6節。
静岡プロリーグは全9節を戦い、上位4名が決勝戦へ進出するシステムとなる。

今節は、諸事情により別日対局が3卓となった。
結果は、上位陣がポイントを伸ばして、決勝戦へ向け歩みを進めることとなった。
大きくポイントを伸ばしたのは京平と私になるが、注目したいのは杉村の安定感だ。
我慢の時間帯が多かったが少ないチャンスをものにして、今節をきっちりとプラスにした。

第6節の組み合わせ(敬称略)

1卓
望月雅継(18位)・杉村泰治(1位)・山本拓哉8位)・土屋幸弘(5位)

首位の杉村に大きくポイントを上積みされてしまうと、決勝戦の椅子が1つ決まってしまう。また、下位の望月は最低限プラスが必要となるため、大きく腕を振って攻めてくる可能性が高い。
私は、杉村への放銃は出来るだけ避けることと、望月が好調な時は我慢して頭を下げることを心に留めて試合に挑んだ。

1回戦は、小さいながらも私がトップを取る。
2着は望月、杉村は浮きの3着となった。
そして、2回戦は杉村がトップを取り、今節も順調にポイントを伸ばしていく。
3回戦は、私が親番で6,000オールと4,000オールをアガリ、1人浮きのトップを取ることができた。
杉村は、苦しみながらも上手いゲーム回しで2着をキープした。
3回戦を終えた時点で私のポイントは+75P、このまま首位まで突き抜けようと気合を入れて4回戦に挑んだ。
しかし、4回戦はここまで苦しい展開だった望月の時間帯となる。
望月は親番で連チャンを重ね、66,000点まで点棒を掻き集めて今節をプラスで終えた。
ここでも杉村は、少ないチャンスをものにして浮きの2着をキープした。

第6節成績
土屋+64.3P 杉村+19.2P 望月+13.4P 山本▲96.9P

2卓
鷲見隼人(7位)・京平遥(9位)・徳永翔(3位)・中寿文(13位)

この卓は、攻撃力の高い選手が揃ったこともあり、高打点の飛び交う激しい打撃戦となった。
1・2回戦は京平が、55,900点と49,000点の連続トップでポイントを伸ばした。
3回戦もこの勢いでポイントを積み上げて行きたいところだったが、1・2回戦とラスを食わされた鷲見が京平に待ったをかける。
これ以上マイナスになると、残り3節の条件が非常に厳しくなってしまう鷲見は、京平の攻撃を交わし52,900点のトップを取り、息を吹き返した。
4回戦は、今節をどうしてもプラスにしたい中が意地を見せ、62,000点の大きなトップを取った。

第6節成績
京平+35.4P 中+11.0P 鷲見▲11.6P 徳永▲34.8P

(別日対局)
岡本和也・坪井哲也・長内真実・越川清一
太田昌樹・鈴木郁孝・渡辺洋巳・鈴木雅人
鈴木秀幸・平野敬悟・石原将樹・平岡理恵

第6節が終わり、首位の鈴木秀幸と杉村泰治がポイントを上積みして、+200Pを超えてきた。
安定感のあるこの二人が、大きく崩れるのは考えづらい。
そのため、下位の選手は厳しくなってきたが、まだ全選手に決勝戦進出の可能性は残されている。

泣いても笑っても、残すはあと3節。
静岡プロリーグは、いよいよ終盤戦へ突入していく。

 

第7節レポート

静岡プロリーグは全9節を戦い、上位4名が決勝戦へ進出するシステムとなる。

6節を終了した時点で、首位 鈴木秀幸203.5P、2位 杉村泰治 200.7P、3位 土屋幸弘157.6P、ボーダーラインの4位は太田昌樹 145.6P となっている。

第7節 組み合わせ(敬称略)

1卓
太田昌樹(4位)・平野敬悟(6位)・渡辺洋巳(17位)・土屋幸弘(3位)

この卓は、上位3名と17位 渡辺の組み合わせとなった。

1回戦は、少ないチャンスを確実にアガリに結び付けることができ、私がトップを取ることが出来た。
しかし、ポイントに余裕ができたことから、少し踏み込みを深くしたのが裏目となり、2・3回戦は連続ラスとなりポイントを吐き出してしまう。
2回戦 渡辺・3回戦 平野・4回戦 太田 と仲良く1回ずつトップを分け合ったが、放銃の少なかった太田と平野がポイントを伸ばす結果となった。

第7節成績
太田+17.2P 平野+12.1P 土屋▲5.8P 渡辺▲23.5P

2卓
鈴木秀幸(1位)・岡本和也(14位)・鷲見隼人(8位)・中寿文(15位)

この卓は、首位の鈴木秀幸が1・2回戦をトップ、3回戦を2着にまとめポイントを上積みすることに成功した。
これで決勝戦の椅子は、一つ決まったと考えても良いだろう。
試合後に鈴木秀幸に話を聞くことができたが、
「ポイントを持っているので、今節は大事にいこうと考えていた。
1. 2回戦とトップを取れたので、選択肢が増え余裕を持って戦うことができた。
次節も無理をしないで慎重にいこうと思う。」
と笑顔で話してくれた。

第6節成績
鈴木秀幸+50.7P 中+0.2P 岡本▲23.0P 鷲見▲47.9P

(別日対局)
望月雅継・越川清一・鈴木雅人・平岡理恵
鈴木郁孝・石原将樹・長内真実・徳永翔
坪井哲也・京平遥・杉村泰治・山本拓哉

まだ別日対局が残っているが、残すはあと2節となった。
最終節の組み合わせは、3卓のまわり順となるため次の第8節は大事な戦いとなる。
静岡プロリーグ戦は、いよいよ終盤戦へと突入する。

 

第8節レポート

静岡プロリーグは全9節を戦い、上位4名が決勝戦へ進出するシステムとなる。

7節を終了した時点で、首位:鈴木秀幸 +254.2P、2位:杉村泰治 +200.7P、3位:太田昌樹 +162.8P、ボーダーラインの4位は 土屋幸弘 +151.8P となっている。

第8節 組み合わせ(敬称略)

1卓
太田昌樹(3位)×平野敬悟(6位)×長内真実(12位)×中寿文(13位)

昨年のファイナリスト長内が、決勝進出に望みを繋ぐため序盤から攻め込み1回戦トップを取る。そして、2回戦も勢いそのままに6万点オーバーの1人浮きのトップ。

このまま長内がリードしていく展開になると予想されたが、太田と平野が待ったをかけ、
3回戦は太田、4回戦は平野がトップとなった。
太田は+22.6Pとなり、決勝進出に向け大きく前進した。
また、平野は最終節へ望みを繋いだ。

第7節成績
長内 +51.3P 太田 +22.8P 平野 ▲14.6P 中 ▲59.5P

2卓
鈴木秀幸(1位)×坪井哲也(8位)×徳永翔(7位)×土屋幸弘(4位)

この卓は全員に決勝進出の可能性があるが、鈴木秀はポイントに余裕があるため坪井・徳永・土屋の叩き合いになると予想していた。
私は、現状ボーダーラインの4位というポジションということから、今節はあまり無理をしないで最終節を迎えようと考えていた。
対局が始まると、徳永が3,900オールを含む親の連チャンで主導権を掴む。
東場は徳永の1人舞台となり他の3人は防戦一方となったが、南場の私の親番でチャンスが訪れる。
12000点のテンパイをヤミテンで構え、徳永からの直撃に成功する。
ここから私の連チャンが始まり1回戦は私がトップを取り、2回戦も勢いそのままに1人浮きのトップとなった。
3回戦は、徳永が四暗刻をツモリ決勝進出への望みを繋いだ。

第7節成績
土屋 +82.6P ・坪井 +6.9P 徳永 ▲46.3P 鈴木秀 ▲103.2P

3卓
岡本和也(14位)×京平遥(5位)×山本拓哉(9位)×鈴木雅人(16位)

3卓は、京平と山本がどこまでポイントを伸ばせるか注目された。
1回戦は京平、2回戦は山本がトップを取りポイントを伸ばしていく。
そして3回戦・4回戦と京平がトップを取り大きくポイントを伸ばしてトータル2位へ浮上した。

第7節成績
京平 +86.7P 山本 +33.0P 鈴木雅 ▲31.3P 岡本 ▲88.4P

4卓
鷲見隼人(11位)×杉村泰治(2位)×渡辺洋巳(19位)×平岡理恵(15位)

2位の杉村にとっては戦いやすい組み合わせかと思われたが、1・2回戦と連続ラスの苦しい展開になる。
しかし、ここから意地を見せ3回戦トップ・4回戦をプラスの2着にまとめて最小限のマイナスに抑え、ボーダーラインとなる4位に踏み止まった。

第6節成績
平岡 +33.8P 渡辺 +9.4P 鷲見 ▲19.8P 杉村 ▲24.4P

(別日対局)
望月雅継×鈴木郁孝×石原将樹×越川清一

第8節を終了した時点で、首位:土屋幸弘 +234.4P、2位:京平遥 +212.3P、3位:太田昌樹 +198.5P、ボーダーラインの4位は 杉村泰治 170.4P となった。
最終節の組み合わせは、上位3卓によるまわり順となる。
静岡プロリーグは、次節いよいよ最終節。

果たして、決勝戦の切符は誰の手に!