第13期静岡プロリーグ 第5節レポート
2017年09月28日
残暑の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。
先日の静岡リーグ最終節での1コマ。
不在の支部長に代わり、副支部長の平岡より挨拶が行われた。
「麻雀は最後まで何があるか分かりません!」と熱く語る彼女だが、それもそのはず。
前日に行われた静岡プロリーグ第2節の別日対局。
1回戦終了時の平岡の持ち点は、驚愕の153,400点で他家全員ハコ割れ状態。
親番で四暗刻の16,000オールを2回あがり、平岡旋風が巻き起こった。
足立 「平岡さん、他家に何万点貸したんですか?」
平岡 「えーと、1…2…3…4…、良く分かんない!」
いつもはしっかり者の優しいお姉さんというイメージなのだが、たまにこういった一面も出してくる。
結局、第2節別日対局は平岡のオール連対で+177.8Pを叩き出す結果となった。
さて、前置きが長くなってしまったが、残暑の厳しい中、第13期静岡プロリーグ第5節が開催された。
第5節の組合せは以下の通りである。
1卓 鈴木(秀)×土屋×佐藤×大橋
2卓 太田×中×杉村×越川×島崎
3卓 鈴木(郁)×山本×平岡×原
4卓 鷲見×岡本×都築×京平
別日対局 望月×平野×足立×渡辺×川崎
1卓 鈴木(秀)×土屋×佐藤×大橋
(第4節終了時成績 鈴木(秀)+116.1P 土屋+54.4P 佐藤+46.7P 大橋+10.3P)
全員ポイントプラスの注目卓。加えて、土屋・佐藤にとっては鈴木(秀)を捕らえる、大橋にとっては上位陣に食い込むまたと無いチャンスである。
1回戦から2,600点持ちの1人沈みとされ、約40Pのマイナスを背負うが、この場面でも冷静なのが鈴木(秀)。
2回戦34,100点の2着、3回戦30,100点の2着でしぶとくマイナスを減らしていき、4回戦では、46,200点のトップと第5節のトータルをほぼ±0にすることに成功した。
ポイントを伸ばしたのが大橋。トータルポイントを意識してか、終始攻め切る姿勢を見せ、上位陣にあと一歩のところまで追い付いた。
鈴木(秀)▲3.0P 土屋▲37.6P 佐藤▲14.3P 大橋+51.9P
2卓 太田×中×杉村×越川×島崎
(第4節終了時成績 太田▲30.5P 中+64.8P 杉村▲48.5P 越川▲50.5P 島崎▲62.4P)
ポイントマイナス者4名と着実にポイントを積み重ねてきた中の対局。
今期の中は上位陣で唯一の全節プラスを残しており、安定感が光っている。
第5節でもその安定感は健在であり、40,000点台のトップ2回と浮きの2着を取り、上位をキープすることに成功した。
マイナス者の中でポイントを伸ばしたのは太田。鳳凰戦上位リーグの実力を見せつけ、トータルポイントをプラスまで挽回させてきた。個人的にも太田のトータルプラス域への浮上は脅威である。
太田+35.9P 中+34.1P 杉村▲45.0P 越川▲12.6P 島崎▲12.4P
3卓 鈴木(郁)×山本×平岡×原
(第4節終了時成績 鈴木(郁)▲104.0P 山本+28.1P 平岡+182.4P 原▲39.1P)
首位平岡が独走した為、まずは自分のポイントの上積みを第一に考えた三者だが、
1回戦に聞こえた声は「ツモ、8,000 16,000」。役は四暗刻。
アガったのは、もはや言うまでもなく平岡。
二日間で四暗刻を三回あがるという出来の良さで70,000点のトップを取る。
2回戦以降、どれだけ噴くのか注目されたが、他三者が何とか阻むことに成功し、4回戦トータルとしては、比較的小幅なポイント変動となった。
鈴木(郁)+6.9P 山本+0.6P 平岡+15.4P 原▲22.9P
4卓 鷲見×岡本×都築×京平
(第4節終了時成績 鷲見+52.2P 岡本▲117.5P 都築▲67.2P 京平+102.0P)
上位二者と下位二者、第4節までの結果がはっきり分かれている四名での対局。
特に、後が無い岡本は、攻め主体での麻雀になることが予想されたが、結果はオール浮きで60Pを巻き返すことに成功した。
逆に鷲見は40P沈んでしまい上位陣からは後退する結果となった。
ただ、鷲見の打点力を考慮すると、1節で元の位置に戻ることも容易に想定される為、次節以降も警戒が必要である。
鷲見▲40.8P 岡本+57.5P 都築▲6.8P 京平▲11.9P
第5節では別日対局含め順位変動が多く、かなり荒れた展開となった。
抜け出したのは、ミス四暗刻の平岡。その後に、鈴木(秀)・中・京平と続き、混戦状態は続く。第4節のレポートでは、中位陣から誰が抜け出すのかポイントと記載したが、
まさか平岡がトータル+200Pの首位になるとは全くの想定外だった。
第6節以降も非常に楽しみな展開となり、是非ご注目頂きたい。
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 | 9節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 平岡理恵 | 30.6 | 177.8 | ▲ 43.9 | 17.9 | 15.4 | 197.8 | ||||
2 | 鈴木秀幸 | 45.5 | ▲ 20.8 | 91.4 | 0.0 | ▲ 3.0 | 113.1 | ||||
3 | 中寿文 | 21.5 | 24.5 | 6.8 | 12.0 | 34.1 | 98.9 | ||||
4 | 京平遥 | 59.2 | ▲ 0.2 | ▲ 4.9 | 47.9 | ▲ 11.9 | 90.1 | ||||
5 | 大橋幸正 | 35.5 | ▲ 21.8 | ▲ 12.6 | 9.2 | 51.9 | 62.2 | ||||
6 | 足立純哉 | 53.6 | 0.0 | ▲ 12.0 | ▲ 2.8 | 0.0 | 38.8 | ||||
7 | 佐藤あいり | ▲ 5.6 | 0.0 | 17.7 | 34.6 | ▲ 14.3 | 32.4 | ||||
8 | 山本拓哉 | ▲ 65.5 | 76.5 | ▲ 9.0 | 26.1 | 0.6 | 28.7 | ||||
9 | 土屋幸弘 | 61.9 | ▲ 22.1 | 32.2 | ▲ 17.6 | ▲ 37.6 | 16.8 | ||||
10 | 鷲見隼人 | ▲ 6.2 | 0.0 | 38.3 | 20.1 | ▲ 40.8 | 11.4 | ||||
11 | 太田昌樹 | 57.8 | ▲ 26.1 | ▲ 72.8 | 10.6 | 35.9 | 5.4 | ||||
12 | 平野敬悟 | ▲ 33.7 | ▲ 18.4 | 21.9 | 28.1 | 0.0 | ▲ 2.1 | ||||
13 | 川崎義之 | ▲ 70.9 | 0.8 | ▲ 20.3 | 54.4 | 0.0 | ▲ 36.0 | ||||
14 | 望月雅継 | ▲ 16.5 | 0.0 | 1.7 | ▲ 36.7 | 0.0 | ▲ 51.5 | ||||
15 | 岡本和也 | 0.3 | ▲ 68.4 | ▲ 49.4 | 0.0 | 57.5 | ▲ 60.0 | ||||
16 | 原佑典 | ▲ 15.2 | 12.8 | ▲ 12.0 | ▲ 24.7 | ▲ 22.9 | ▲ 62.0 | ||||
17 | 越川清一 | ▲ 29.5 | ▲ 67.5 | 46.5 | 0.0 | ▲ 12.6 | ▲ 63.1 | ||||
18 | 都築友和 | ▲ 49.6 | 20.2 | 7.0 | ▲ 44.8 | ▲ 6.8 | ▲ 74.0 | ||||
19 | 島﨑涼 | 5.1 | 0.0 | ▲ 4.1 | ▲ 63.4 | ▲ 12.4 | ▲ 74.8 | ||||
20 | 杉村泰治 | 33.1 | ▲ 61.7 | ▲ 19.9 | 0.0 | ▲ 45.0 | ▲ 93.5 | ||||
21 | 鈴木郁孝 | ▲ 93.4 | 3.4 | 64.8 | ▲ 78.8 | 6.9 | ▲ 97.1 | ||||
22 | 渡辺洋巳 | ▲ 18.0 | ▲ 32.0 | ▲ 69.4 | ▲ 13.1 | 0.0 | ▲ 132.5 |
カテゴリ:静岡プロリーグ レポート