静岡プロリーグ レポート

第13期静岡プロリーグ 第7、8節レポート

第7節レポート

 

暮秋の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。

先日、麻雀企業対抗戦2017が開催された。
計8社が参加し、スターティアが優勝を飾った。
一方、レジャー白書2017によると、2016年の麻雀の競技人口は500万人であり、将棋は530万人である。
競技人口はほぼ同一であるが、職団戦(職域団体対抗将棋大会)の参加人数は、7リーグ構成の413チーム延べ2,000人以上が参加している。

ようやく麻雀業界もプロアマ混合大会等が活発的に開かれるようになり、ご協力頂いている皆様には感謝申し上げると共に、将来的に麻雀企業対抗戦も参加企業が多く増えることを願っている。

さて、朝の肌寒さを感じ始めた10月半ば、第13期静岡プロリーグ第7節が開催された。

第7節の組合せは以下の通りである。
1卓 鈴木(郁)×山本×鷲見×岡本×都築
2卓 京平×平岡×平野×原
3卓 杉村×足立×島崎×渡辺
4卓 越川×川崎×佐藤×大橋
別日対局 望月×鈴木(秀)×土屋×太田×中

リーグ戦も終盤に差し掛かった第7節の注目ポイントは、3位から9位までのポイント差が25Pしかなく、7名がひしめき合っている混戦から誰が抜け出すかである。
(第6節終了時成績 3位:鷲見+73.3P、4位:大橋+67.4P、5位:鈴木(秀)+65.4P、
6位:京平+55.6P、7位:山本+42.9P、8位:佐藤+40.8P、9位:足立+39.9P)

1卓 鈴木(郁)×山本×鷲見×岡本×都築
(第6節終了時成績 鈴木(郁)▲146.7P 山本+42.9P 鷲見+73.3P 岡本+3.9P 都築▲121.4P)

1回戦から好位置に付ける鷲見が飛ばしていく。50,000点、43,000点持ちの連続トップであっという間に+50Pを叩く。3・4回戦も安定した試合運びでオール浮きの卓内トップ、決勝進出に大きく近づいた。
それに黙っていないのが、山本。2回戦までで約▲40Pと厳しい展開となるが、3回戦で64,000点トップ、4回戦でも浮きを確保し、この日のポイントをプラス域まで上げることに成功した。

鈴木(郁)+42.6P 山本+13.9P 鷲見+62.5P 岡本▲67.2P 都築▲51.8P

2卓 京平×平岡×平野×原
(第6節終了時成績 京平+55.6P 平岡+230.6P 平野▲24.3P 原▲62.5P)

ポイントから後が無い平野が積極的に攻める。平野は、+50P以上の浮きに成功し、決勝進出に望みを繋いだ。逆に京平は、2回戦までで▲50Pと決勝進出に一歩後退したかと思われたが、持前のリカバリー力を発揮し、最終的には▲15Pと失点を最小限に抑えた結果となる。平岡は、トータルで50P以上減らしてしまい決勝進出安泰のポジションとは言えなくなってしまった。

京平▲15.3P 平岡▲55.1P 平野+53.0P 原+17.4P

3卓 杉村×足立×島崎×渡辺
(第6節終了時成績 杉村▲78.4P 足立+39.9P 島崎▲37.9P 渡辺▲137.0P)

決勝進出に向け着実にポイントを上積みしたかった足立だが、この日は完全に島崎デー。得意の高打点が容赦無く決まり、1回戦から66,000点のトップを取られる。
私足立は、3回戦で島崎にオリ打ちの7,700を放銃してしまいトップからラスに落ちてしまったことが痛恨となる。
島崎は、4回戦でも53,000点のトップを取り、一気に決勝進出候補に名乗りを挙げた。

杉村+1.8P 足立▲8.1P 島崎+81.7P 渡辺▲76.4P

4卓 越川×川崎×佐藤×大橋
(第6節終了時成績 越川▲60.9P 川崎▲71.8P 佐藤+40.8P 大橋+67.4P)

佐藤と大橋のどちらがポイントを伸ばせるかが注目の卓となったが、結果はプロ入り早々新人王戦や最強戦にて好成績を残している大橋に軍配が上がる。
大橋は大きなポイントを叩く選手ではないが、着実に伸ばしていくのが持ち味という印象がある。
一方、佐藤はトータルポイントマイナスながらも、要所を締め、まだ決勝進出を狙える位置に留まることができた。

越川+0.7P 川崎▲25.6P 佐藤▲6.0P 大橋+30.9P

別日対局 望月×鈴木(秀)×土屋×太田×中 (対局済)
(第6節終了時成績 望月▲5.4P 鈴木(秀)+65.4P 土屋▲46.1P 太田▲22.2P 中+122.8P)

望月▲47.3P 鈴木(秀)+41.7P 土屋+69.7P 太田+8.4P 中▲72.5P

第6節時点で首位の平岡と2位の中が大きくポイントを減らし、第7節で鷲見・鈴木(秀)・大橋がポイントを伸ばした為、決勝ボーダーは上がったものの、残り2節あることと、最終節はポイント上位8名の回り順という点を考慮すると、決勝進出者が分からなくなってきた。

残り2節、是非ご注目して頂きたい!

 

 

第8節レポート

 

師走の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。

第13期静岡プロリーグも残り2節となった。
第7節までの上位陣のポイント状況は以下の通りである。

第1位 平岡 +175.5P
第2位 鈴木(秀)+155.0P
第3位 鷲見 +135.2P
第4位 平野 +122.5P
第5位 大橋 +98.3P
第6位 佐藤 +92.6P
第7位 山本 +56.8P
第8位 中 +50.3P
第9位 京平 +40.3P
第10位 土屋 +23.6P

第6節までかなりの混戦だったが、第7節で首位平岡が▲55Pしたことにより、さらなる均衡状態となった。

決勝にコマを進める4名は一体誰となるのか。

上着が欠かせなくなった11月半ば、第13期静岡プロリーグ第7節が開催された。

第8節の組合せは以下の通りである。
1卓 太田×山本×平岡×杉村
2卓 鈴木(秀)×岡本×都築×島崎×越川
3卓 土屋×鷲見×京平×足立×大橋
4卓 中×鈴木(郁)×平野×原
別日対局 望月×川崎×佐藤×渡辺

1卓 太田×山本×平岡×杉村
(第7節終了時成績 太田▲13.8P 山本+56.8P 平岡+175.5P 杉村▲80.9P)

現在首位の平岡と現静岡プロリーグチャンピオンの山本の対決に注目が集まる。1回戦では、山本が50,000点の1人浮きトップを取り、平岡をラスに沈め、約45P程ポイント差を縮めた。
ところが、3回戦では平岡が50,000点トップ、山本が1,300点持ちのラスとなり、形勢は逆転。
この展開になると今期の平岡は止められなくなり、4回戦でも44,000点のトップを奪取し、再度トータルポイント安全圏に位置することに成功した。

太田▲44.3P 山本▲16.9P 平岡+66.5P 杉村▲5.3P

2卓 鈴木(秀)×岡本×都築×島崎×越川
(第7節終了時成績 鈴木(秀)+155.0P 岡本▲132.0P 都築▲173.2P 島崎+14.5P 越川▲55.1P)

トータル2位の鈴木(秀)と決勝進出にはポイントを大きく伸ばす必要がある島崎との対決。
1回戦目から島崎が積極的にポイントを叩きにいき、66,500点持ちの1人浮きトップを取る。
逆に鈴木(秀)は、12,000点持ちのラスと2卓も非常に面白い展開となる。
3回戦では、都築の国士無双48,000が炸裂するも、島崎は何とか浮きをキープ。終わってみれば、オール浮きの+77.5Pと決勝進出に大きく前進した。

鈴木(秀)▲45.3P 岡本▲10.3P 都築+40.3P 島崎+77.5P 越川▲62.2P

3卓 土屋×鷲見×京平×足立×大橋
(第7節終了時成績 土屋+23.6P 鷲見+135.2P 京平+40.3P 足立▲84.2P 大橋+98.3P)

鷲見、大橋、京平、土屋の上位陣対決に注目が集まる。
1回戦は、大橋・土屋の並びで鷲見をラスとする。
2・3回戦では、逆に大橋が沈みとなり、3回戦終了時点で鷲見・大橋の沈みと土屋の浮きという、3卓も面白い展開となる。
ただ、4回戦で魅せたのは大橋。親番での連荘を重ね、46,700点持ちのトップを取り、第8節のトータルをプラスとした。
逆に鷲見は5回戦で痛恨のマイナス84,00点のラスを引いてしまい、トータルポイントを大きく減らしてしまう結果となった。

土屋+19.1P 鷲見▲72.0P 京平▲18.9P 足立+66.6P 大橋+5.2P

4卓 中×鈴木(郁)×平野×原
(第7節終了時成績 中+50.3P 鈴木(郁)▲104.1P 平野+122.5P 原▲45.1P)

第7節終了時、4位の平野と8位の中の対決が注目ポイントとなる。
1回戦目は、中が36,400点持ちながらも、1人浮きのトップを取り、2回戦目も連勝する。
逆に平野は、3回戦までで約▲50Pと4卓も目が離せない展開となる。
4回戦では、辛うじて平野がトップを取るも、中も着実に浮きの2着となり、ポイント差を大きく詰めることに成功した。

中+44.1P 鈴木(郁)+11.9P 平野▲32.3P 原▲24.7P

別日対局 望月×川崎×佐藤×渡辺
(第7節終了時成績 望月▲42.6P 川崎▲112.2P 佐藤+92.6P 渡辺▲214.4P)

最終節の第9節は上位8名での回り順となる。第7節の結果は、平岡を除く上位陣がポイントを減らし、中位陣がポイントを積み重ねた為、第2位の鈴木(秀)+109.7Pから第7位の平野+90.2Pまでのポイント差が20P以下と最終戦のオーラスまで分からない逼迫した展開となる。
さらには、第8位の鷲見+63.2Pでさえ、ボーダーの第4位の中+94.4Pまで約30P且つ直接対決となり、誰が決勝進出となるか全く予想できない激熱な展開となった。

次はついに最終節、是非ご注目下さい!

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 平岡理恵 30.6 177.8 ▲ 43.9 17.9 15.4 32.8 ▲ 55.1 66.5 242.0
2 鈴木秀幸 45.5 ▲ 20.8 91.4 47.9 ▲ 3.0 ▲ 47.7 41.7 ▲ 45.3 109.7
3 大橋幸正 35.5 ▲ 21.8 ▲ 12.6 9.2 51.9 5.2 30.9 5.2 103.5
4 佐藤あいり ▲ 5.6 57.8 17.7 34.6 ▲ 14.3 8.4 ▲ 6.0 5.7 98.3
5 中寿文 21.5 24.5 6.8 12.0 34.1 23.9 ▲ 72.5 44.1 94.4
6 島﨑涼 5.1 ▲ 29.3 ▲ 4.1 ▲ 63.4 ▲ 12.4 36.9 81.7 77.5 92.0
7 平野敬悟 ▲ 33.7 ▲ 18.4 21.9 28.1 93.8 ▲ 22.2 53.0 ▲ 32.3 90.2
8 鷲見隼人 ▲ 6.2 ▲ 0.6 38.3 20.1 ▲ 40.8 61.9 62.5 ▲ 72.0 63.2
9 土屋幸弘 61.9 ▲ 22.1 32.2 ▲ 17.6 ▲ 37.6 ▲ 62.9 69.7 19.1 42.7
10 山本拓哉 ▲ 65.5 76.5 ▲ 9.0 26.1 0.6 14.2 13.9 ▲ 16.9 39.9
11 望月雅継 ▲ 16.5 21.2 1.7 ▲ 36.7 ▲ 11.1 46.1 ▲ 47.3 69.8 27.2
12 京平遥 59.2 ▲ 0.2 ▲ 4.9 47.9 ▲ 11.9 ▲ 34.5 ▲ 15.3 ▲ 18.9 21.4
13 足立純哉 53.6 ▲ 49.1 ▲ 12.0 ▲ 2.8 ▲ 66.9 1.1 ▲ 8.1 66.6 ▲ 17.6
14 太田昌樹 57.8 ▲ 26.1 ▲ 72.8 10.6 35.9 ▲ 27.6 8.4 ▲ 44.3 ▲ 58.1
15 原佑典 ▲ 15.2 12.8 ▲ 12.0 ▲ 24.7 ▲ 22.9 ▲ 0.5 17.4 ▲ 24.7 ▲ 69.8
16 杉村泰治 33.1 ▲ 61.7 ▲ 19.9 ▲ 4.3 ▲ 45.0 15.1 1.8 ▲ 5.3 ▲ 86.2
17 鈴木郁孝 ▲ 93.4 3.4 64.8 ▲ 78.8 6.9 ▲ 49.6 42.6 11.9 ▲ 92.2
18 越川清一 ▲ 29.5 ▲ 67.5 46.5 5.1 ▲ 12.6 2.2 0.7 ▲ 62.2 ▲ 117.3
19 都築友和 ▲ 49.6 20.2 7.0 ▲ 44.8 ▲ 6.8 ▲ 47.4 ▲ 51.8 40.3 ▲ 132.9
20 岡本和也 0.3 ▲ 68.4 ▲ 49.4 ▲ 68.7 57.5 63.9 ▲ 67.2 ▲ 10.3 ▲ 142.3
21 川崎義之 ▲ 70.9 0.8 ▲ 20.3 54.4 ▲ 14.8 ▲ 35.8 ▲ 25.6 ▲ 40.9 ▲ 153.1
22 渡辺洋巳 ▲ 18.0 ▲ 32.0 ▲ 69.4 ▲ 13.1 ▲ 1.0 ▲ 4.5 ▲ 76.4 ▲ 35.6 ▲ 250.0