第34回静岡リーグ(プロアマ混合)決勝観戦記
2020年07月10日
決勝進出者は以下の5名。
鈴木郁孝(静岡支部)
高木翔太(静岡支部)・
舟橋晃(一般参加)
松清一樹(一般参加)
望月雅継(静岡支部)
1回戦(起家から鈴木・高木・望月・松清)
東3局1本場、いきなり山場が訪れる。
15巡目、松清さんから「ツモ」の発声。
四暗刻のアガリである。
ツモ ドラ
しかし、望月・鈴木の両名がこのまま黙ってはいない。
2人がそれぞれ跳満をツモアガリ、松清さんの独走に待ったをかける。
1回戦は松清さんの四暗刻をきっかけに大物手の応酬となり、実に静岡リーグらしい幕開けとなった。
1回戦成績
松清+34.5P 鈴木+4.3P 望月▲15.7P 高木▲23.1P
1回戦終了時
松清+44.5P 鈴木+44.3P 舟橋+20.0P 高木+6.9P 望月▲15.7P
2回戦(起家から望月・松清・舟橋・鈴木)
南1局、望月・鈴木・舟橋さんの手がぶつかる。
親・望月
リーチ ドラ
西家・舟橋
リーチ
北家・鈴木
リーチ
結果は、鈴木がをツモり2,000・3,900のアガリ。
それでも望月はこの後2,000・4,000、1,000・2,000と連続でアガリ、この半荘トップで終える。
2回戦成績
望月+25.9P 鈴木+14.1P 松清▲15.3P 舟橋▲24.7P
2回戦終了時
鈴木+58.4P 松清+29.2P 望月+10.2P 高木+6.9P 舟橋▲4.7P
3回戦(起家から望月・高木・松清・舟橋)
東2局、高木と舟橋さんの手がぶつかる。
東家・高木が9巡目に以下の形でリーチ。
リーチ ドラ
西家・舟橋さんが12巡目に追いつく。
リーチ
軍配は舟橋さん。高木から3,900の出アガリだった。
舟橋さんはここまでの鬱憤を晴らすかのようにアガリ続け、ダントツの1人浮き状態に。
しかしオーラスで高木が意地のチンイツを成就させ、浮きに回る。
3回戦成績
舟橋+27.0P 高木+9.5P 望月▲8.9P 松清▲27.6P
3回戦終了時
鈴木+58.4P 舟橋+22.3P 高木+16.4P 松清+1.6P 望月+1.3P
4回戦(起家から舟橋・望月・鈴木・高木)
開局から望月が5,800、2,600と放銃が続くも、東3局に2,000・3,900をアガリ返し迎えた東4局、親の高木が5巡目にドラのを暗カンし、7巡目にリーチ。
暗カン リーチ ドラ
普通なら他家はベタオリとなりそうだが、このリーチに立ち向かう者がいた。
望月である。
リーチ
望月の気合いに押されるかのように高木がを掴む。
この後、望月は立て続けにアガリ、終わってみれば1人浮きの大トップ。
トータルでも首位の鈴木に並んだ。
4回戦成績
望月+38.0P 舟橋▲3.0P 鈴木▲12.9P 高木▲22.1P
4回戦終了時
鈴木+45.5P 望月+39.3P 舟橋+19.3P 松清+1.6P 高木▲5.7P
5回戦(起家から鈴木・舟橋・松清・高木)
この半荘終了時、トータルラスの選手が敗退となる。
比較的小場で進み迎えた南3局、この半荘のトップを決定づけるアガリが出る。
親の松清さんが10巡目にポンテンの7,700のテンパイを入れる。
ポン ドラ
2巡後、ツモでMAX8,000オールを見てシャンポンに受けかえる。
これが功を奏し、同巡にリーチをかけた高木からを討ち取り12,000の出アガリとなる。
ポン ロン
このリードを守り切り5回戦は松清さんがトップ。
5回戦成績
松清+26.6P 舟橋+7.6P 鈴木+4.3P 高木▲38.5P
5回戦終了時
鈴木+49.8P 望月+39.3P 松清+28.2P 舟橋+26.9P 高木▲44.2P
6回戦(起家から望月・松清・舟橋・鈴木)
首位から4位までのポイント差が22.9Pと過去に類を見ないほどの大混戦となった。
こうなると席順の有利不利はない。
東1局、親の望月が8巡目に先制リーチ。
これに対し舟橋さんが無筋を3枚勝負し、アガリきる。
チー ロン
東2局1本場、今度は鈴木が攻める。
1,300は1,600の出アガリで局回しに成功する。
東4局は西家・松清さんが1,300・2,600のツモアガリ。
これで鈴木は原点を割り更なる大混戦に。
南3局、配牌でドラドラの舟橋さんが6巡目にリーチ。
1シャンテンだった望月から討ち取り、7,700の出アガリとなる。
そして迎えたオーラス。
微差ながらトータルトップ目の鈴木は1,000オールをツモアガリ、ノーテン終了できる点差に。
南4局1本場、各者の優勝条件は以下の通り。
望月 跳満ツモ、鈴木から跳満直撃、3倍満
松清さん・舟橋さん 1,300・2,600ツモ、鈴木から3,900直撃、倍満
鈴木 1人ノーテンOK
一番条件の厳しかった望月が無駄ヅモ無しで5巡目に以下のテンパイでリーチ。
リーチ ドラ
は山に残り2枚。
15巡目、ようやく舟橋さんにも条件が入る。
リーチ
この時点で望月・舟橋さんのアガリ牌は山に1枚ずつ残っていた。
しかし最後まで両者の手が開かれることは無く、アガリ牌は王牌に死んでいた。
6回戦成績
舟橋+13.4 松清+9.2 鈴木▲4.9 望月▲19.7(供託2.0)
最終結果
鈴木+44.9 舟橋+40.3 松清+37.4 望月+19.6 高木▲44.2(途中敗退) 供託2.0
鈴木はついに念願の初タイトルに手が届いた。
小さくても、タイトルを取ると景色が変わるという。
この日の勝利は鈴木にとって大きな意味を持つことになるだろう。
これからの更なる活躍に期待したい。
カテゴリ:静岡プロリーグ レポート