東北プロリーグ レポート

第21期東北プロリーグ最終節レポート

Aリーグ

ついに最終節。
順位ずつに卓分けされる今節、上位卓には9節終了時点で5位までに入った者たちが顔を合わせる。
ダントツの首位を走るのは、9節中8節をプラス成績を収め抜群の安定感を見せる佐藤で+260.8P。
後に続くのは皆川+124.P2、遠藤+113.1P、少し離れて渡部が+63.5Pに、粕谷が+60.3Pという状況。
また、上位卓入りしていないが6位で青木が+42.7Pで、東北天翔位決定戦への出場枠4つを争うことになった。

上位卓1回戦目、抜け番は粕谷。
東場から佐藤に手が入り、親っパネを遠藤から直撃させる。
ここから遠藤以外の3者のアガリ合いの展開へ。

南場落ち目の遠藤の親リーチに、皆川が生牌のドラ切りでのツモり四暗刻リーチを被せる。
この手は実らなかったものの勢いは衰えず、皆川がこの半荘を制した。
また、遠藤が大きくマイナスしたことで、一時的だが渡部が追い抜き、3、4位の席を渡部、遠藤、粕谷が争う構図になった。

2回戦目は遠藤が抜け番、ここでも皆川の手は落ちずに連続のトップ。
この回佐藤をラスとしており、大差ながら皆川は1位の座を貪欲に追い続ける。

佐藤が抜け番の3回戦目、3位争いの遠藤、渡部、粕谷が直接対決の勝負所となったが、ここは遠藤が1人浮きのトップとし、一つ頭抜け出る形に。

皆川が抜ける4回戦、ここまでの総合成績は佐藤+253.0P、皆川+161.2P、遠藤+97.5P、渡部+60.6P、粕谷+50.6Pの順。決定戦の席は4つ、別卓で戦う青木のことを考えると、確実に駒を進めるには3位以内が条件。
また、渡部は5番抜けのためこの回がラストであり、出来るだけ多く稼ぎたい。
このような状況でしのぎを削りいあう戦いになったが、接戦を制したのは遠藤だった。

遠藤は+109.8Pと、これでほぼ3位を手中に収めた。渡部は浮き3着でわずかなプラスとし+62.7Pで終えた。粕谷は痛恨の1人沈みとなって+30.3P。最終回粕谷は4位になるために大きなトップが必要となったが、ダントツの佐藤と3位の遠藤が流しに回り、逆転の目を諦めていなかった皆川も南場の親が終われば手を終いとなれば、粕谷に付け入る隙はなかった。

暫定4位の渡部は別卓の青木の結果待ちとなったが、青木は点数を稼ぎたい気持ちが先走ったせいか、精彩を欠く結果となりマイナス終了。決定戦最後の席は渡部が守った形となった。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 佐藤大介 ▲ 5.8 17.1 57.6 47.3 14.8 24.5 17.0 35.5 52.8 ▲ 20.2 240.6
2 皆川直毅 42.8 ▲ 34.2 69.4 ▲ 1.2 ▲ 37.3 ▲ 14.8 44.9 11.1 43.5 54.4 178.6
3 遠藤昭太 94.6 73.8 ▲ 24.3 ▲ 23.6 67.6 18.8 ▲ 30.3 ▲ 37.7 ▲ 25.8 1.5 114.6
4 渡部稔 55.1 25.6 ▲ 37.9 ▲ 56.1 ▲ 1.4 ▲ 13.9 34.5 0.0 57.6 ▲ 0.8 62.7
5 粕谷勇吉 ▲ 11.2 18.4 ▲ 27.7 44.5 39.3 ▲ 6.4 ▲ 5.4 40.8 ▲ 32.0 ▲ 34.9 25.4
6 杜麻沙也 ▲ 57.5 ▲ 14.6 1.6 ▲ 13.5 ▲ 2.9 4.5 61.0 15.9 ▲ 10.8 25.4 9.1
7 青木武 ▲ 31.5 ▲ 6.5 ▲ 30.3 ▲ 16.7 63.6 ▲ 7.3 29.5 13.3 28.6 ▲ 42.8 ▲ 0.1
8 工藤宏紀 1.8 1.7 8.4 25.3 ▲ 33.8 7.2 ▲ 66.0 3.4 ▲ 14.0 39.9 ▲ 26.1
9 今貴聡 ▲ 20.4 12.6 ▲ 43.9 34.9 ▲ 29.6 ▲ 24.2 ▲ 20.4 15.3 ▲ 13.6 17.5 ▲ 71.8
10 泉亮多

▲ 4.6

9.9 40.5 4.1 25.4 ▲ 28.6 ▲ 44.8 ▲ 48.1 ▲ 5.5 ▲ 40.0 ▲ 91.7
11 高橋清隆 ▲ 58.6 ▲ 20.9 ▲ 0.4 ▲ 50.8 ▲ 32.6 87.0 29.1 6.3 ▲ 75.4 17.0 ▲ 99.3
12 平田孝章 9.1 ▲ 35.7 21.7 ▲ 23.6 ▲ 50.0 ▲ 3.8 ▲ 41.3 8.2 ▲ 1.7 3.1 ▲ 114.0
13 吉田勝弥 0.6 ▲ 63.7 ▲ 36.7 5.0 ▲ 78.9 ▲ 11.9 ▲ 10.4 ▲ 6.0 ▲ 7.9 ▲ 18.8 ▲ 228.7
14 東幸一郎 12.7 19.6 ▲ 100.0 19.4 5.8 5.0 ▲ 62.2 ▲ 8.4 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 308.1
15 菅原直哉 ▲ 1.9 ▲ 9.1 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 51.1 52.8 ▲ 50.6 4.2 ▲ 9.1 ▲ 364.8
16 藤本修二 ▲ 31.2 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 100.0 6.8 ▲ 824.4

Bリーグ

Bリーグ第9節終了時点の上位陣の成績は、大里が+139.8Pで首位、2位三井+106.3P、少し離れて早坂+59.2P、安ヶ平+59.0Pという状況。今期の昇格枠は2つ、勝ち取るのは誰になるのか。

1回戦目、大里が早坂に8,000直撃させてリードすると、周りをうまくケアしながら回し打って細かくプラスを上乗せ、守り勝ちのトップとなる。

2回戦目は総合2位の三井が大里に負けじと、東ラスの親で連荘しプラスを重ねていく。
大里も満貫アガリから細かくアガリを重ね三井を追うものの、この半荘は三井に軍配が上がる。

上位2人がプラスを加算させていく展開で迎えた3回戦目。早坂、安ヶ平の両名はここで何とかしないといけない。3,900や5,200のアガリで点棒が行きかう展開となったが、抜け出るものがいない接戦になる。
しかし、ラス前に安ヶ平が早坂から12,000をアガリ一気にトップになった。
このまま1人浮きと行きたい所だったが、オーラスは大里が300・500ツモで浮き2着、1人浮きさせるのを阻止した。

3回戦終了時の総合点数は、大里+174.6P、三井+129.1P、安ヶ平+60.6P、早坂▲1.0P。それぞれのポイント差が約40~70開いており、ほぼ順位は確定かと言う状況で4回戦目が始まる。
序盤三井がプラスを重ね、逆転を狙いに行くものの、早坂の3巡目親リーチ9,600に捕まってしまう。
これ以降は3位の安ヶ平をケアした打ち回しで進め、オーラスもしっかりと自身のアガリで締めて総合2位の座をキープ、Aリーグ昇格を決めた。

これで今期のAリーグ昇格は、プロクイーンベスト8から調子を上げ、後半一気に点数を伸ばした女流大里と、強気な打ち回しで常に上位をキープしてきた青森出身の三井となりました。
2人ともおめでとうございました。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大里奈美 18.1 ▲ 60.9 61.5 ▲ 51.3 ▲ 3.4 44.2 25.8 27.1 78.7 28.2 168.0
2 三井光一 ▲ 13.8 36.9 ▲ 4.5 89.3 ▲ 21.1 ▲ 3.5 11.2 ▲ 13.9 25.7 39.2 145.5
3 安ヶ平浩希 ▲ 14.5 24.3 10.0 10.6 54.3 17.9 ▲ 43.2 64.5 ▲ 64.9 ▲ 16.0 43.0
4 早坂和人 ▲ 17.6 ▲ 22.7 ▲ 6.2 ▲ 7.0 32.5 ▲ 20.1 ▲ 13.6 94.8 19.1 ▲ 52.4 6.8
5 佐藤晃大 3.3 18.0 2.5 18.9 ▲ 63.7 ▲ 18.0 0.2 27.5 4.0 ▲ 14.0 ▲ 21.3
6 新田大輔 37.2 0.2 65.8 ▲ 19.5 ▲ 39.8 ▲ 12.3 39.6 ▲ 78.1 ▲ 51.9 ▲ 100.0 ▲ 158.8
7 佐々木啓文 ▲ 15.0 ▲ 49.0 ▲ 57.1 ▲ 56.9 45.1 2.6 ▲ 66.6 ▲ 42.0 28.8 17.9 ▲ 192.2
8 斎藤智大 ▲ 7.9 ▲ 1.8 ▲ 74.0 15.9 ▲ 33.9 ▲ 11.8 44.6 ▲ 79.9 ▲ 40.5 ▲ 57.0 ▲ 246.3