第1期闘将戦レポート
2025年02月14日
今期から新設された地方プロリーグ、その名も「闘将戦」、 初代王者「闘将位」を決めるべく、その決勝戦が行われ熱い対局が繰り広げられました。
今回、この決勝の解説を務めました私、藤原英司がレポートを担当させていただきます。
よろしくお願いします。
まずはじめに山口支部について説明をさせていただきます。
山口支部は昨年設立したばかりで現在 10 名のプロが在籍する支部です。
左から
礒川雄介
内田海斗
副支部⾧ 高村翔(決勝出場)
雪野伊織
支部⾧ 藤原英司
松本大
津森慎一
中村優太
中山愛生
大下新司
平均年齢は31歳で主に20代の若いプロが多いフレッシュな支部です。
闘将戦のネーミングについては山口県出身である森山会⾧のキャッチフレーズ「闘将」を恐れながら使用させていただいている次第です。
また、余談ですが山口県では公式ルールのプロ・アマリーグを以前から開催しており、 競技麻雀が盛んな地域でもあります。
山口プロ・アマリーグ帝峡戦(元・海峡リーグ)は今期で 20 期、10 年目のメモリアルを迎えます。
さて、支部の立ち上げも完了し、山口プロリーグ闘将戦の開催も決まり、 後は開幕を待つのみとなった時、
古巣である九州本部在籍のプロの方々が多数、闘将戦へのエントリー表明をしてくれました!!
以下、五十音順
合澤雄貴
安部久美子(決勝出場)
岩村美智子
氏家義成
大野徳多郎(決勝出場)
大本祐介
木室哲朗
島秀彰
下山哲也
竹田巧
中村裕之(中部本部)
服部学
藤岡治之
宮﨑惇(決勝出場)
横田幸太朗
渡辺健太
あれ?
山口支部より九州本部の方が多い・・(笑)
兎にも角にもこうして九州本部の皆さんのご協力の下、闘将戦は開幕いたしました。
5節 20 半荘の半期を戦い(第2期からは 10 節 40 半荘)決勝に駒を進めたのが
1位通過、高村翔
2位通過、大野徳多郎
3位通過、安部久美子
4位通過、宮﨑惇
上記の4名となりました。
初戦、東1局、いきなり安部が国士模様、宮﨑が四暗刻の1シャンテンとなり、大物手の
可能性がある中、ピンフのテンパイを入れた親の高村が 700 オールのアガリで静かな立ち上がり。
局が進んで東3局、安部が親番でこのテンパイ
ポン
ドラ
このテンパイに高村がをツモ切り 18,000 の手痛い放銃となる。
しかしここで目が覚めたのか慌てることもなく落ち着いた麻雀で終わってみれば1回戦は高村のトップ。
2回戦は南場の親番、6本場まで積んだ安部が大きく加点してそのままトップ。
3回戦ではここまで勝負手がことごとく実らなかった大野にようやくアガリが出はじめた。
東2局で追っかけリーチをして 1,300・2,600 は 1,500・2,800 のアガリ。
その後もアガリを重ねていき3回戦は大野のトップ。
最終半荘を残しここまでの各者の成績はこの並び。
1位から4位までの差が 23.1P と半荘1回でひっくり返る点差となり全員に優勝の目が残る。
最終4回戦、トータルトップの宮﨑。
逃げる宮﨑に追いかける三者の現実的な条件が、大野が 1,000・2,000 ツモ、または 5,200
の出アガリ、高村が 16,000 のツモアガリ、または出アガリ、安部が役満ツモ。
大野が条件クリアのリーチを打つもアガリ牌は山に残っておらず流局、宮﨑が静かに手牌を伏せて、この瞬間、宮﨑の優勝が決定した。
なんと宮﨑は3着、2着、2着、2着でトップを取らずしての優勝となった。
闘将というよりは軍師タイプでしょうか、巧みなゲームメイクで「戦わずして勝つ」孫子の兵法のような印象を受けた素晴らしい対局でした。
こうして初代闘将位は宮﨑惇となりました。
宮﨑惇プロおめでとうございます。
カテゴリ:山口プロリーグ レポート