第27期特別昇級リーグ 決勝レポート 阿久津 翔太
2020年02月06日
鳳凰位決定戦が行われている中、若手麻雀プロにとってとてつもなく熱い戦いである特別昇級リーグの決勝戦が行われた。
鳳凰位になるには、A1リーグまで昇級しなければならず、その道のりは果てしなく長い道のりであるが、それをジャンプアップできるのがこの特別昇級リーグである。
主に、リーグ戦での上位の昇級や、タイトル戦で決勝に残るなどの活躍をした選手に資格が与えられ、1位になるとB2リーグ、2位になるとC1リーグ、3位になるとC2リーグに昇級できる。
ただし、今回は暫定首位である今泉がリーグ戦でマイナスし、特別昇級の権利を失ってしまったが、優勝すれば来期の特別昇級リーグに参加する権利が得られるので、優勝して来期に望みを繋げたいところである。
今回決勝に残ったのは以下の5名である。※カッコ内は所属リーグ
今泉誠一 +210.0P (C2)
瀬下勝也 +145.3 P (D1→C3)
松田彩花 +81.5P (D2)
宮崎皓之介 +73.9P (C1)
浜野太陽 +70.8P (D2)
瀬下は優勝を目指しつつ、状況次第で2位死守。宮崎は、C1リーグにいるため優勝以外昇級できないので優勝を目指したい。松田、浜野は3位を狙いつつ大きくプラスしたら2位以上を狙いたい。
【1回戦】(起家から宮崎・瀬下・松田・浜野)
流局と安手でゆっくりと局が進む中、宮崎が仕掛けを駆使して点数を稼いでいく。
東3局に瀬下がドラトイツの3面張リーチをかけてツモり、2,000・3,900のアガリ。
・東4局 ドラ
親番の浜野が好配牌をもらって、3巡目で以下の形に。
ツモ
を切ってのリーチがシンプルだが、浜野はまだ3巡目ということで打を選択。
たしかにここは満貫クラスが欲しいところである。
同巡、ここまでかなり厳しい手牌続きだった松田も勝負手に。
優秀なくっつきの1シャンテンだが、先にテンパイしたのは浜野。
リーチ
テンパイ外しからリーチが打てて、後はアガれるかどうか…と思ったのも束の間。
すぐに松田にもテンパイが入るが、持ってきたのは。
もも両無筋だが、後の変化と、リーチ宣言牌がであること(浮き牌で持っていた)を加味して打。
引いた牌次第ではが出るかもしれない…と思っていたらそのまま松田がをツモって1,300・2,600のアガリに。
さっきまで熱に満ちていた浜野の目は、すぐそこにあるが手の届かないを見つめていた。
・南1局 ドラ
南家の瀬下に好配牌。
2巡目でダブをポンして満貫に向かって一直線。
だが、先にテンパイしたのは8巡目に宮崎。
リーチ
瀬下もすぐに追いつく。
ポン ツモ
宮崎の河にがあるのでをプッシュ。
浜野、松田もそこそこ整った手が入っていたが、さすがに危険な状況でやむなくオリに。
宮崎と瀬下の勝負となり、11巡目に宮崎がをツモって2,000オールのアガリ。
南1局1本場は松田がヤミテンを入れて、9巡目に浜野から1,000は1,300のアガリ。
・南2局 ドラ
親番の瀬下が第一打にを切ったものの、ソウズが伸びてホンイツへ。
12巡目にをポンして、
ポン
この1シャンテンに。
宮崎がすかさずカンをチー。
チー
15巡目で瀬下がを引いて、と待ちのテンパイを入れる。
宮崎がを引いてツモ切り。瀬下への12,000の放銃となった。
最終手出しがであること、第一打がであること、これらを加味するとを止めるのは難しい。
しかし、地道に加点してきた宮崎にとっては大きな痛手となってしまった。
・南2局1本場 ドラ
親番の連荘力を意識しているという瀬下が7巡目に先制リーチを打つ。
リーチ
すぐにをツモって、3,900は4,000オールの大きい追加点を決める。
抜け番の今泉の心拍数が上がる…
・南2局2本場 ドラ
松田が2巡目に早くもテンパイ。
次巡を引いてを切るも、ここからなかなか変化せず、その間に瀬下がをポン。
11巡目でようやく松田がを引いて打で役有りに。
その後、瀬下の手牌が以下の形に。
ポン
ここから瀬下はドラのを切り、そのを浜野がポンするも、瀬下がポン打でテンパイし、をツモって700は900オールのアガリでさらに連荘。
・南3局3本場 ドラ
この局も瀬下は積極的に前に出ていき、11巡目でこの手牌。
ポン
ドラのを切ってペンのテンパイ。このを松田がチー。
チー
を重ねて打。
をチーしてテンパイ。
チー チー
どちらも自分から1枚ずつ見えていて苦しい待ちだが、今までの我慢が報われるかのようなツモで2,000・3,900は2,300・4,200のアガリに。
・南3局 ドラ
宮崎が3巡目でドラを暗刻にしてリーチをかける。
リーチ
あまりにも早い勝負手。
自分が一番早いと思っていたらリーチが来てしまった浜野。
当然ペンを落としていき、宮崎への8,000の放銃に。
浜野はこの半荘あまりにも苦しく、3,400点まで点棒を減らしてしまった。
しかし、オーラスの親番を迎えた浜野の目はまだ死んではいなかった。
・南4局 ドラ
親番の浜野が3巡目で以下の形に。
足止めリーチに逃げはしない。浜野は自分を信じて打。
瀬下がを二連打していて、カンがほんのちょっぴり良いこと、31,400点持ちの松田に対して、流局だと条件を押し付けられないが、3,900オールをツモれば一応浮くための条件を押し付けられること。
この2つが浜野の背中を後押しし、魂の一打に応えるように10巡目にを引いてリーチ。
おそらくプロになった当時の浜野はテンパイしてすぐにリーチをしていたと思う。
公式ルールをたくさん打ち、研究して、迷いながら今の麻雀になった。
「見ててくれ…これが進化した俺の麻雀だ…」
リーチ発声にそんな思いが込められているような気がしてならなかった。
13巡目、浜野はそっとを手元に置いた。
東場での悔しさを晴らす、3,900オール。
南4局1本場は宮崎がドラドラの先制リーチ。
安全牌が無くなった松田が5,200は5,500の放銃となった。
1回戦結果
瀬下:+37.0P 宮崎:▲3.1P 松田:▲11.0P 浜野:▲22.9P
トータル
今泉:+210.0P 瀬下:+182.3P 宮崎:+70.8P 松田:+70.5P 浜野:+47.9P
瀬下が今泉に大きく迫る。浜野はラスを引いてしまったものの、3,900オールをアガったのが大きく、差はそこまで開かずに済んだ。
【2回戦】(起家から今泉・浜野・松田・宮崎)
・東1局 ドラ
松田が序盤に2フーロでテンパイを入れる。
ポン ポン
ドラがトイツの宮崎は果敢に役牌を押していく。
だがこの男も黙っていない。10巡目に今泉がテンパイ。
を切って一気通貫のリーチに。
松田がを加カンし、宮崎も追いついてリーチに。
リーチ
いきなり全員の勝負手が激突。
軍配が上がったのは松田。
をツモって、1,600・3,200のアガリとなった。
・東2局 ドラ
序盤で親番の浜野がを暗カン。
公式ルールにおいて役牌の暗カンはかなり迫力がある。
6巡目で宮崎がテンパイ。
とが2枚見えていて、宮崎はを切ってのリーチを選択した。
親のカンは怖いが、ポイント状況的にヤミにしている余裕も無い。
このリーチに対しうまくまわってテンパイを入れたのが今泉。
が宮崎の現物でヤミに。そして親番の浜野もまたヤミテンを入れる。
暗カン
またしても手がぶつかりあったなか、アガったのは宮崎。
をツモって1,000・2,000のアガリ。
東3局は浜野2フーロしてホンイツのテンパイ。すぐに1,000・2,000のツモとなった。
・東4局 ドラ
この局も浜野は軽快に仕掛けていく。
ポン ポン
ここにを引いて打としホンイツへ。
しかし、最初にテンパイしたのは配牌で789の三色が完成していた松田。
を引いて待ちに。
浜野はを引いてをポンして打とし、待ちのテンパイに。
すぐにをツモって、2,000・4,000のアガリに。
・南1局 ドラ
ここまで手は作れているも、アガリに辿りつけてない今泉の親番。
配牌からトイツであったをスルーしてリーチに辿り着く。
リーチ
手詰まった浜野からが出て3,900のアガリに。
落ち着いたスルーが光った。
・南1局1本場 ドラ
3巡目に浜野がテンパイ。
浜野はを切ってテンパイを外す。
を引いて打、を引いて。
どんどん形は良くなるが、そうこうしているうちに全員が1シャンテンに。
最初にテンパイしたのは親番の今泉。
リーチ
浜野も追いつく。
が今泉の現物でヤミを選択。
すぐに浜野がをツモって1,000・2,000は1,100・2,100。
・南2局 ドラ
1回戦とは変わって調子の良い浜野の親番。
そんな浜野にあっさりと6巡目リーチが入る。
リーチ
を暗カンし、をツモって4,000オールのアガリに。
1回戦のマイナスを取り返した。
南2局1本場 ドラ
親番浜野に好配牌。
チャンタ三色の1シャンテン。打。
3巡目にを引いてツモ切り。リャンメン落としを見せることに。
それを見た松田は、安全牌を抱えるか少考するが、強気に安全牌を切っていく。
その強気に呼応するかのようにスイスイと手牌が進んでいき、ピンフのテンパイを入れるが、ここでドラをトイツにしていた浜野がをポン。
ポン
さらにを引いてを切るが、これが松田への1,000は1,300の放銃となった。
・南3局 ドラ
9巡目に松田が先制リーチ。
リーチ
を先に切っていて、リーチ宣言牌がなのでどちらも引っかかっている。
序盤でを仕掛けていた浜野に勝負手が入る。
ポン
しかし、またしても松田が浜野の勝負手をかわす。
今泉から2,000のアガリ。
南3局1本場は松田がリーチをかけ、今泉のリーチと浜野の仕掛けをかわし、今泉から2,000は2,300をアガってさらに連荘。
・南3局2本場 ドラ
浜野が自風のをポンして中盤にテンパイを入れる。
ポン ポン
そして浜野がツモ切ったドラのを親番の松田がポン。
さらにを加カンしてついに浜野に追いつく。
チー 加カン
一歩も引かなかった浜野が松田から1,000は1,600のアガリ。
・南4局 ドラ
ここまで耐えてきた宮崎に親番で好配牌が来るも、最初にリーチしたのは浜野。
リーチ
宮崎も必死に食らいつきテンパイを入れるが、浜野に7,700の放銃となってしまった。
2回戦結果
浜野:+37.8P 松田:+7.3P 宮崎:▲20.4P 今泉:▲24.7P
トータル
今泉:+185.3P 瀬下:+182.3P 浜野:+85.7P 松田:+77.8P 宮崎:+50.4P
1回戦苦しんだ浜野がトータル3位に。
【3回戦】(起家から瀬下・宮崎・今泉・浜野)
東1局はドラのが暗刻の浜野が2つ鳴いて宮崎から7,700のアガリ。
東2局は瀬下が先制リーチを打ち、宮崎から3,200のアガリ。
・東3局ドラ
まずは宮崎が2フーロでテンパイを入れる。
チー ポン
しかし、親番の今泉も追いついてリーチに。
リーチ
リーチ宣言牌のドラのを瀬下がポンしてテンパイ。
ポン
瀬下がで今泉に3,900の放銃。
・東3局1本場 ドラ
最初にテンパイしたのは浜野。
直前にが切られていて、より良い待ちを探すことに。
1枚切れの字牌も3種あり、それらを引いてもリーチするだろう。
7巡目に宮崎が動く。
ここからをポンしてバックのテンパイ。
これを見た浜野はツモ切りリーチをするも、すぐに宮崎がをツモって400・700は500・800のアガリに。
宮崎の状況判断が光った。
・東4局 ドラ
2回戦では落ち着いた打ち回しを見せた今泉が、この局は積極的に3フーロ。
ポン チー ポン
ここに浜野が追いつく。
暗カン リーチ
さらにすぐ宮崎もリーチ。
リーチ
一瞬テンパイを入れた瀬下がオリ、今泉はドラのを引いてノーチャンスの打。
浜野、宮崎の2人テンパイで流局。
・東4局1本場 供託2 ドラ
最初にテンパイしたのは今泉。
ポン
供託を回収できれば大きいが、ここに宮崎が追いついてリーチ。
リーチ
瀬下も仕掛けてテンパイを入れるがを掴んでオリに。
事前インタビューで、大胆に攻め、丁寧にオリたいと語っていた瀬下。
1回戦では大胆な攻めで大きく加点したが、ここでは丁寧な守りで失点を抑える。
宮崎がをツモって、1,000・2,000は1,200・2,200のアガリ。
南1局 ドラ
宮崎が七対子の1シャンテンから上手くメンツ手に渡ってリーチ。
リーチ
をツモって2,000・3,900のアガリに。
丁寧な手順で大きなアガリをものにした。
南2局 ドラ
浜野がピンズ、瀬下がマンズに染めている中、今泉がリーチ。
リーチ
しかし、瀬下が1,300・2,600をアガリきる。
チー ツモ
南3局は再び、浜野のホンイツが再び炸裂。
2,000・4,000のツモアガリで大きくリード。
南4局は、今泉のリーチに瀬下がギリギリまで粘るも押しきれず、今泉の1人テンパイで終局。
3回戦結果
浜野:+16.3P 宮崎:+5.0P 瀬下:▲8.5P 今泉:▲13.8P
トータル
瀬下:+173.8 今泉:+171.5P 浜野:+102.0P 松田:77.8P 宮崎:+55.4P
ついに瀬下が今泉を逆転した。
【4回戦】(起家から浜野・瀬下・松田・今泉)
流局を挟みながら進んでいき、大きく動いたのが東4局。
東4局1本場 ドラ
瀬下が中盤でかなりの勝負手に。
カンをチーして打とし、ペンのテンパイ。
ここに松田が7,700は,8000の放銃。
対局後、戒め日記と書かれた松田のnoteにはこの放銃が取り上げられていた。
おそらく1回戦に同じ状況になったら松田はを切らなかったと思う。
自分の人生を変えることになるかもしれないこの戦いで、ずっと我慢の展開が続き、じわじわと離されていく差を感じ、その焦りがこの1牌を打ち出してしまったのだと思う。
プレッシャーの恐ろしさが結果に出た1局となった。
南1局は親番の浜野が打点にかなりこだわり、3,900オールの大きなアガリをものにする。
南1局1本場 ドラ
11巡目で2つ仕掛けた瀬下がテンパイ。
チー ポン
松田も追いつき、リーチをかける。
リーチ
瀬下がをツモって2,000・3,900は2,100・4,000のアガリ。
南2局は浜野のリャンメンターツ落としに対応して、役無しのヤミテンを入れていた今泉が300・500のツモ。
南3局 ドラ
浜野がポンから仕掛け、そこに対し親番の松田はドラのを切り、手を進めていく。
もうこの親番は落とせない…そんな思いが通じ、15巡目にリーチ。
リーチ
巡目は遅いが場況が良く、は山に4枚。
しかし、残り3回のツモでそのチャンスを掴むことはできず、1人テンパイで流局。
南3局1本場 供託1 ドラ
前局は勝負手が空振りに終わった松田の配牌。
配牌でドラが暗刻。今度こそものにしたい。
高鳴る心臓の鼓動を抑えるようにゆっくりとを切った。
松田は2枚目のをポンして、ホンイツへ路線変更。
これが上手くいき、2フーロして2枚切れのタンキのテンパイを入れる。
チー ポン
さらにを引いて打で待ちに。
しかし、その前からテンパイを入れていた浜野が同じくテンパイを入れた瀬下から1,300は1,600をアガる。
手役作りに命をかけているという松田。
この2局はそんな松田が魂で作り上げた大きなチャンスだったが、あと一歩…アガリには届かなかった。
南4局は親番の今泉がヤミテンを入れ、浜野から3,900のアガリ。
南4局1本場は浜野が仕掛けて松田から1,000は1,300をアガって終局。
4回戦結果
瀬下:+17.8P 浜野:+9.2P 今泉:+3.3P 松田:▲30.3P
トータル
瀬下:+191.6P 今泉:+174.8P 浜野:+111.2P 宮崎:+55.4P 松田:+47.5P
【5回戦】(起家から今泉・宮崎・松田・瀬下)
東場は小さいアガリと流局で進んでいき、あっという間に南場へ。
勝負が動いたのは南1局2本場 供託3 ドラ
中盤で瀬下がドラ暗刻のヤミテンを入れる。
アガれば優勝はほぼ確定するといっても過言ではない。
しかし、そこに宮崎が追いつく。
リーチ
瀬下にやってきたのは。
当然3面張変化で打としたが、これが宮崎へ8,000は8,600の放銃となってしまった。
ここまでいくつもの勝負手を決めてきた瀬下だったが最後に試練が訪れる。
・南2局 ドラ
7巡目で親番の宮崎がリーチ。
リーチ
松田がテンパイ。
無筋のを押してヤミに。
瀬下も続けてテンパイ。
チー
松田、を引いて切りリーチ。2人の欲しいを使い切った。
数巡後、松田はをツモって1,300・2,600のアガリとなった。
ツモ
南3局は親番の松田が先制リーチを入れ、1,000オールのツモアガリ。
南3局1本場 ドラ
親番の松田が6巡目にまたも先制リーチ。
リーチ
をツモれば6,000は6,100オールの超勝負手。
しかし、今泉が粘る。
ツモ
10巡目で生牌のを引いた今泉は現物の打。
そして次巡でを引き、を押してタンキのテンパイを取った。
次の今泉のツモは。400・700は500・800のアガリとなった。
松田は4回戦で苦しい思いをしてなお、またこの5回戦でも苦汁を飲む展開となってしまった。
麻雀という競技の残酷さに内心泣き崩れていたかもしれない。
それぞれが様々な思いを抱え、ついに最終戦のオーラスを迎える。
・南4局 ドラ
現状、瀬下は今泉まで2.7P必要で、親番でアガリやめがないことを考えると、できるだけポイント差をつけて、どこかでノーテンで伏せる必要がある。
つまり、実質で最低でも6.7P差分を稼ぐ必要がある。
今泉は当然、アガれば優勝。
先にテンパイを入れたのは今泉。
次巡の瀬下の手牌が以下の形。
ツモ
2枚切れの打。テンパイまではまだ時間がかかりそうだが追いつけるか…
ツモ、打。
ポン、打でついに追いつく。
ポン
そこに瀬下はを引いて手が止まる。
安全度ではのほうが安全である。
しかし、瀬下は自身のコンセプトである大胆な攻めを貫き、のツモ切りを選択。
今泉のアガリで優勝が決まった。
5回戦結果
宮崎:+18.6P 松田:+9.9P 今泉:+1.0P 瀬下:▲29.5P
トータル
今泉:+175.8P 瀬下:+162.1P 浜野:+111.2P 宮崎:+74.0P 松田:+57.4P
優勝した今泉はリーグ戦でマイナスしたため特別昇級することはできないが、来期また特別昇級リーグに出場する権利を獲得した。
2位の瀬下はC1リーグに昇級、3位の浜野はC2リーグに昇級した。
それぞれ様々な思いが残った特別昇級リーグだったが、やはりこういう場での戦いはいろんな思いが激突し、いろんなドラマが誕生する。
今日戦った5人がこれからどう活躍していくか、来年の特別昇級リーグは誰が勝ち残るのか。
これから生まれるドラマを楽しみにせずにはいられない。
カテゴリ:特別昇級リーグ 決勝観戦記