若獅子戦 レポート

第4期若獅子戦初日レポート

『古いものが新しいものに次々と入れ替わること』

これは生命の維持に不可欠な“新陳代謝”という言葉の定義であるが何も細胞だけに限った話ではない。日本プロ麻雀連盟という組織にも通じる部分があり、次世代を担う新しい存在が団体の付加価値を高め、やがてそれが麻雀の普及・発展へと寄与する。
若獅子戦はその名の通り“29歳以下の眠れる獅子”の発掘を目的として新設されたタイトル戦であり早くも4回目を迎える事になった。

2022年8月20日
強い熱線が体に突き刺さり、まさにこれから起きる熾烈な熱戦を暗示するかのような真夏の日、無限の可能性を秘めた多くのライオンの子が『じゃん亭・錦江荘・勝どき柳』の3会場に群がった。

 

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各会場の振り分けと参加者一覧は以下の通り。(※一部欠場者含む。)

【じゃん亭】

 

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【錦江荘】

 

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【勝どき柳】

 

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G1タイトルを戴冠した者、それに準ずる活躍をしている選手から公式戦デビューとなる新人まで計103名が集結した。

【システム】
① 日本プロ麻雀連盟公式ルール50分+1局で4回戦を行いポイントプラス者が5回戦へ進出。(※各会場の卓組調整によりポイントマイナス者も進出する場合あり。)
② 5回戦終了時、上位48名が翌日の二日目へと駒を進める。(※全てポイント持ち越し。)

また初日・二日目の合計スコアによる勝ち上がり者12名とは別に推薦による4名の勝ち上がり枠を採用している。打牌選択はもちろん身なりや所作あるいはその人の持つ独特のオーラなど多角的に評価され、言わば若手オーディションのような側面も本タイトル戦の特徴の一つだろう。

【初日審査員】

 

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4回戦目終了時の結果を次に示す。
次のステージに進んだのはプラススコアである57位の木本までと人数調整により錦江荘会場からマイナスポイントが小さい順で野村(遼)・橘・山下の合計60名となった。一方では歴代若獅子が揃って途中敗退となるなど、まさに獲るか獲られるかの弱肉強食の戦いが選手達には強いられている。

 

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【5回戦目卓組】

 

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全会場合わせて15卓60名で本日最終5回戦目がスタート。

 

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48/60通過であるが翌日の二次予選はポイント持ち越しシステムとなるため、最後まで激しい戦いが繰り広げられた。

 

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【初日最終結果】
本日見事1位通過となったのは第11期JPML WRCリーグでも決勝に進出した笠原。勢いそのままに好スタートを切った。

 

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他にも若獅子戦において実績のある伊井・神森・瀧澤なども良い滑り出しとなったが、他に着目したいのはこれが公式戦初出場となったデビュー組である。なんと9名のうち、高畑・清水・大野・関・杉原・遠北の6名が翌日の二次予選へ。彼らの躍進にも期待したい所だ。

 

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通過ボーダーは+2.3Pの浜野。次点の椿は僅か0.1P差で敗退という結果となったが、その悔しい思いは次期の若獅子戦にぶつけてくるだろう。

 

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またB2リーグ所属の鈴木や第2期若獅子戦ベスト8の西名などもここで涙を呑む結果となり初日から波乱の幕開けとなった。

若獅子戦二日目はここまでのスコアを引き継いで更に48名から12名に絞るサバイバル戦となります。そして4枚の推薦枠チケットを一体誰が手にするかにも是非注目してご覧下さい。

(文:小林正和)