第2期桜蕾戦ベスト16CD卓レポート
2021年10月28日
【第2期桜蕾戦ベスト16C卓・D卓、勝ち上がりは岡田・町田、花宮・一瀬】
当初、このベスト16C卓・D卓は、1卓を配信、もう1卓は配信の裏で同時に対局が行われる予定でした。
配信を決めるアンケートがTwitter上で行われたのですが、多くの注目を集め、そして、番組編成者泣かせの驚く結果に。(うれし泣きだったはずです。)
ほぼ同数という僅差、そして5,787票も投票いただいたことを踏まえ、急遽、2卓とも配信することになりました。
多くの投票、ありがとうございました。
■ D卓:一瀬由梨vs川上玲vs花宮海咲vs日髙志穂
先に行われたD卓ですが、最初に通過を決定づけたのは花宮でした。
尊敬するプロは高宮まり、強い攻めにあこがれる、という戦前のコメント。
『攻撃は最大の防御』を体現するこのアガリが印象的でした。
技術的な話をすれば、現状のトータルスコアではリーチは不要ではありますが、プロ入りからまだ2か月でそれを要求するのは酷な話。
攻める姿勢が見事ベスト8を掴みとりました。
二番手争いはオーラスまでもつれます。
リードしている川上はアガればOK、一瀬は3,200以上の出アガリか、700・1,300以上のツモアガリの条件でした。
仕掛けた川上が先にテンパイを入れます。
次巡、一瀬も条件を満たすリーチ。
あとはどちらのアガリ牌が先に山にいるかの勝負です。
一瀬のアガリに。
川上にとってはあと一歩だっただけに、悔しい敗退となりました。
勝った一瀬ですが、自分でもわかるミスが何個もあったようで、インタビューでのこの浮かない表情が印象的でした。
■ C卓:蒼木翔子vs岡田紗佳vs後藤咲vs町田志織
一発、裏ドラ、赤ドラのあるMリーグルールと、それらがない公式ルール、同じ麻雀ではありますが、両者に対応するのは非常に難しいと思います。
上位リーグにいるMリーガーでも、苦慮しているように見受けられます。
1年前の特別昇級リーグで見たときは、やや公式ルールに不慣れな点もあったように思えましたが、今日の岡田はツイていたと謙遜していたものの抜群の内容。
1回戦を1人浮き、2回戦も浮きで終え、この時点のスコアでは確定ではないものの、勝ち上がりだな、と思わせる安定感でした。
今期の女流桜花C2リーグで優勝し、優勝のみが得られる入れ替え戦への出場権利を得るなど結果も残しており、優勝候補の1人です。
C卓の二番手争いは町田が後藤を少しリードして迎えたものの、中、ドラ2の5,800点の直撃で並びます。
しかし、逆転された後のこのアガリが見事でした。
残りのツモ番が1回しかないものの、迷わずリーチ。
一発はないですが、高目を捉え、リーチ、ツモ、ピンフ、一気通貫、ドラの跳満。
リーチがなければ満貫でしたが、この差の4,000点は僅差だっただけに、非常に価値がありました。
最後も、後藤が条件を満たすリーチも、自らアガリきって嬉しい勝ち上がりを決めました。
ベスト8は以下の日程で行われます。
・ベスト8A卓10/28(木) 17時~
・ベスト8B卓11/18(木) 17時~
誰が決勝に残るのでしょうか。お楽しみに!
(文:福光聖雄)