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第38期プロテスト 執筆:川原舞子

わたしがプロテストを受験したのは10年前。
当時大学生で、麻雀を全く知らない私がたまたまアルバイト先に麻雀荘のウエイトレスを選んだのがきっかけでした。

「女流勉強会という勉強会が新しくできて、麻雀教えてくれるから応募しなよ!」

一緒に働いていた北條恵美プロに言われ、やりたい事が見つからず日々悶々と過ごしていた私は興味本位で応募しました。
あれから10年以上経ち女流桜花を獲得した今でも、連盟道場の片隅で山井弘プロの指導を受けながらロン2(プロ連盟公認のインターネット麻雀)を打っていた事を鮮明に覚えています。

プロテストは、筆記試験、面接、実技試験とわかれています。
麻雀はまだまだ素人でしたが、大学の授業中にずっと筆記試験の過去問を解いていた成果が出たのか、なんとか女流勉強会で麻雀を覚えて1年でプロテストに合格しました。
過去問は連盟ホームページに載っているので、興味のある方はぜひ目を通してみてください。

麻雀を覚えて1年でプロデビューをした私がすぐに結果を出せる程甘い世界ではなく、どんどん昇級したり麻雀格闘倶楽部に抜擢されていく同年代のプロ達を横目に何度も死ぬほど悔しい思いをしました。
辞めてしまおうかな…とも何度も思いましたが、その度にプロ連盟のかっこいい先輩方の姿を見て、わたしもこんな風になりたい!頑張ろう!と励まされていました。

華やかな世界に見えますが、決して楽な世界ではありません。
ただ、今は若獅子戦、桜蕾戦、女流桜花入れ替え戦など、若手にも沢山チャンスが与えられています。
女流勉強会に応募し合格すれば、プロデビュー前から配信対局をし、滝沢和典プロのようなトッププロに指導していただけるシステムもあります。

ほぼ無名だった私も女流桜花を獲得した事で、麻雀最強戦、モンドチャレンジマッチなど、様々なメディア対局のチャンスをいただいています。

必ず這い上がってやる!そんな気持ちを持ち続けチャンスを掴めば、活躍の場を与えてくれる環境がプロ連盟にはあります。
厳しい事を書きましたが、大好きな麻雀漬けの毎日を送れるこの世界はとても充実していて、この道を選んでよかったと胸を張って言えます。

麻雀が大好きな方、熱い気持ちをもっている方、ぜひ私たちと切磋琢磨しましょう!