第39期プロテスト 執筆:廣岡璃奈
2022年06月30日
私が麻雀プロという存在を知ったのは中学3年の頃。
麻雀を知って半年か1年ほど経った時、ふとYouTubeで麻雀と検索したことだった。
そこで滝沢和典プロを初めて観た。
その麻雀、特に美しい所作には一目で引き込まれていた。
昔からこれだとハマったものには一直線。
それからはずっと滝沢プロの対局を見続けていた。
高校に入学し、麻雀を打てる機会が減っていたなかで『高校女子オープン大会』という女子高生の麻雀日本一を決める大会が開催されることになった。
これだ!と思い出場することを即決。
母や学校へ了承を取った。
クリスマスイブ。
私の競技麻雀の人生はスタートした。
他に出場していた子達はわからないが、私にはそれまで打っていた麻雀とは違う、人生を賭けたようなひりつくあの感覚に胸が躍った。このような場所でもっと麻雀したいと思った。
プロになると決心した。
高校卒業し4月1日初めて雀荘に行った。
雀荘デビューは「Lookup」。
かちこちに緊張しながら行ったことをよく覚えている。
ここで、数え切れないくらいのプロやアマチュアの方々と出会った。沢山の思い出のある場所。
上京しても長期休暇の帰省時など、必ず行っていた。
高校卒業後、声優の養成所に進み、勉強の合間を縫って雀荘に行っていた。また、麻雀の本を読んだり問題を解いたりを繰り返していた。
19歳の夏初めてプロテストを受けた。
結果は育成合格。
半年間育成に参加し再テストを行い及第点に達していれば正規合格。
半年間必死に勉強するも再テストで頭真っ白になり不合格となった。
当時ここで合格した場合、最強戦ガールズの話がきていたが、不合格となり話がなくなり自分の不甲斐なさに体調不良になるぐらい泣いた。
夢を諦められずもう一度受験。
プロテストの結果はまたも育成合格。
また半年間育成に参加した。家でそれぞれの勉強をし、テストと同じ時間で解くことを繰り返した。安定し9割以上とれるようになっていが、本番に弱いため不安を常に抱えていた。
ちなみに、この時大庭三四郎プロのブログにある条件問題の練習にすごくお世話になった。時間があると常に解いていたのはよく覚えている。
再テストから数日後、望月プロから静岡の地域限定合格になったと連絡があった。
私は、受験時から静岡支部所属を希望していたため、静岡のプロリーグ、プロアマリーグ(今の帝静戦)のみの参加を許され、桜花や鳳凰リーグは望月プロから許可がでればということになった。
こうして私は、生まれ育った静岡で、麻雀プロとしてスタートを切ることになった。
今私の周りには応援してくれる人たちがいて、支えてくれる人たちがいて、背中を押してくれる人たちがいる。
そんな暖かい場所がある。
そのおかげでどんなに怖く、苦しく、泣き喚きたいほど落ち込んでも、立ち上がって前を向いていけるのだと思う。
私は頭がいいわけでも秀でているわけでもない。それでもただ自分の憧れた麻雀プロに、一歩でも近づきたくて日々必死に勉強している。
また、プロ連盟には学ぶ場所も、チャンスもたくさんある。
麻雀の勉強会だけでなく、講師育成や実況オーディションなど幅広く学べる機会が多い。
環境だって整っている。
近年では、対局が放送されるのが当たり前の時代。
プロ連盟には専用のスタジオがあり、ほぼ毎日対局の配信が行われている。
ネット麻雀だって団体で運営しているのはプロ連盟だけ。
今年はロン2がリニューアルされ、より快適にプレイできるようになった。
チャンスという事では、昨年から若獅子戦・桜蕾戦という20代の選手限定の大会も開催されるようになった。
今まで若い選手に特化したチャンスというのは、業界全体にもあまり無かった。
私もここでチャンスを掴むことができた1人だ。
チャンスを掴めるかは自分次第。
頑張り次第でどこまででもいける世界だ。
プロになるのはスタートで続けていくのが大変で様々な理由で辞めていく人は多数いる。
私は、人生をかける価値のある世界だと思う。
今もスター選手が次々と出てきている。
次のスター選手は誰なのだろうか。
まずはこの門を叩くところから。
ご応募お待ちしております。
いつかプロ連盟の仲間として切磋琢磨できること楽しみにしています。
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