第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 プロ雀士準々決勝B卓レポート ケネス徳田
2015年07月17日
ゲスト雀豪は予選各卓1人の勝ち上がり者が準決勝へ進出。
一方、プロは予選各卓の勝ち上がりは2名。ただし、その分「準々決勝」というステージが1つ挟まれる。
6月14日に「準々決勝A卓」が終了。山井弘、和久津晶の2名が準決勝に進出。
そしてこの日、6月21日に行われたのが「準々決勝B卓」である。
小島武夫、二階堂亜樹、宮内こずえ、佐々木寿人という予選A~D卓を勝ち上がった4人。
特に過去5大会、いずれも女性で決勝進出者が存在しておらず、宮内・亜樹には期待がかかる。
★東風戦(順位点5-15)
開局、起家・小島が3巡目にテンパイ即リーチ。
4巡目に亜樹がを切って小島が2,000のアガリ。
東2局、またしても小島が11巡目に先制リーチ。
リーチ ドラ
だがここは、ハイテイ間際に東家・宮内に5,800の放銃となってしまう。
ポン チー ロン ドラ
同1本場、5巡目にのポンテン、7巡目に南家・佐々木から満貫のアガリ。
南4局1本場。七対子・ドラドラをトップ目の宮内からアガリ。
いわゆる「デバサイ」。小島の逆転トップとなった。
東風戦成績
小島+20.3P 亜樹+7.9P 宮内▲3.9P 佐々木▲24.3P
★半荘戦(順位点10-30)
亜樹にとってみれば東風戦は2着で御の字か。なぜなら普通に小島がツモアガリなら3着に転落だったのだから。
そのめぐり合わせの良さが半荘戦でも持続。
小場で失点も無いまま東4局の親番をむかえると、遅い巡目ながらも先制リーチ、そして1,000オールのツモアガリ。
同1本場は9巡目北家・宮内からヤミテンの2,000点。
ロン ドラ
同2本場は8巡目リーチからのツモアガリ。裏ドラ2枚乗せて6,000オール!
リーチ ツモ ドラ 裏
このアガリで亜樹は5万点オーバーで相当のアドバンテージを持つ。
一方、東風戦でトップから3着に転落した宮内がこの東4局3本場で満貫ツモ。
原点を超えて2着目に。東風戦3着といっても、それほど素点に差はないので、このまま半荘戦を2着キープできれば三麻戦の戦いは楽になる。
逆につらい立場なのが佐々木。
東風戦ラス、そしてこの半荘戦もまともなアガリがなく3着終了。
最終局、倍満の可能性ある逆転手は入っていたのだが…。
半荘戦成績
亜樹+52.9P 宮内+18.9P 佐々木▲20.7P 小島▲52.1P
半荘戦終了時
亜樹+60.8P 宮内+15.0P 小島▲31.8P 佐々木▲45.0P
★三麻戦(順位点10-20、5万点持ちスタート)
半荘戦を制した亜樹がこの三麻でも快調。
ツモ ドラ 裏
東2局2本場、6,000オール(跳満ツモ)を皮切りに東4局の親番で小島から7,700。
同1本場はテンパイ流局、2本場でリーチ一発ツモの6,000オール(親満ツモ)。
この連荘で88,900点まで持ち点を増やす。ここまでのトータルポイントも考えると、まず1人勝ち抜けたと言っても過言ではない。
こうなると残る3者は2番手で抜ける手段を考えなければならない。
もちろん近いのはトータルも現在の持ち点も両方2位の宮内。だがこの三麻戦で2着・3着で順位点は2万点の差。
そうなると小島に3万点以上、佐々木でも4万点差つけられると敗退となってしまう。それほど余裕のある状況ではないということである。
南2局1本場、東家・小島が先制リーチ。
この親番で2、3回アガれば逆転となるが、そうはさせじとここは宮内がアガリ切る。
ロン ドラ
ちなみに放銃は佐々木。そしてその時の牌姿が
苦しみながらもしっかり逆転を狙い手を作っている。
さてこのある意味3すくみ(実質タイマン)の状況が一変したのが南4局。
を切れば目一杯の1シャンテン。だが打で受けつつそして高くするのがが小島流。すると15巡目に
ドラ
テンパイをヤミテン。すると同巡、宮内。
オリるなら切りだがここは前進し打、が小島に16,000の放銃となってしまった。
この直撃でトータルポイントはほぼ並びに。だが勢いは完全に小島へ。
次局西1本場、小島が7巡目にドラ3で3メンチャンの先制リーチ。
リーチ ドラ
そして佐々木もなんとこの時点で待ちの国士無双テンパイ!!
2者に挟まれた宮内。
さすがにもトイツのも切らず暗刻の。そして七対子テンパイで反撃体勢に。
一旦タンキに受ける。ここでアガリ切ればまだまだ勝負はもつれるが、次巡ツモで終了。
さすがにアガリにむかうならを打ってしまうのだから…
三麻戦成績
亜樹+66.6P 小島+49.1P 宮内▲46.2P 佐々木▲69.5P
最終成績
亜樹+127.4P 小島+17.3P 宮内▲31.2P 佐々木▲114.5P
プロ準々決勝B卓勝ち上がり 二階堂亜樹 小島武夫
第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦~ゲスト雀豪準決勝~
カテゴリ:プロ雀士コラム