プロ雀士コラム

第1回NYリーチ麻雀選手権レポート『麻雀大会後半~帰国編』 山井 弘

9月27日(日)晴れ

ベスト8の組み合わせは以下の通りとなりました。

A卓
予選1位:山井弘 /95.65P
予選4位:ジェマ /44.55P
予選5位:Thomas Riedel /37.8P
予選8位:Yefeng Wang /29.25P

B卓
予選2位:森山茂和 /55.15P
予選3位:Lucanus Morgan /52.35P
予選6位:Ty Kennedy /31.45P
予選7位:Shane Zamora /29.85P
※予選のポイントは半分持越し

ここでついに私とジェマが同卓に。

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私は苦しいところから、親番で仕掛けてホンイツ高目ドラの白で18,000のテンパイが入ります。
これにジェマが飛び込み、ジェマはその結果ラスになってしまい、残念ながら決勝へ駒を進めることができませんでした。
一方私はこれをアガリ、さらに加点しトップとなり7連勝を決め、トータル123.55Pで決勝進出を決めることに成功。

このとき同卓だったThomasさんが、トータル3位で決勝進出。
一緒に打ってみた感想としては、アメリカ人にしては珍しいタイプで、感情をまったく表に出さないポーカーフェイスというのが印象的でした。
また、攻めだけでなく、防御もしっかりしていたので、ここまで勝ち上がってくるだけの実力者であることは間違いないと感じていたました。

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B卓からは会長がトップを取り、トータル2位で決勝進出。
「私か山井が勝ちます」と開会式で宣言されたことが、現実になろうとしていました。
4位にはTy Kennedyさんが滑り込みます。

決勝メンバーと持越しポイント
山井弘 /123.55P
森山茂和 /83.25P
Thomas Riedel /51.1P
Ty Kennedy /44.75P

会長とは40.3P差。トップラスだと会長の優勝になりそうなポイント差。
Thomas Riedelさんとは72.45P差なので、ラスを引かなければほぼ大丈夫。
Ty Kennedyさんとも同じように考えていました。

会長との一騎打ち、そして優勝するなら8連勝で最後を飾りたいと。
この時はそんな甘い考えを抱いていました・・

 

いよいよ決勝戦スタートでーす!

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※決勝戦のみ録画してます。

私は東1局親番で七対子のみの2,400をアガって先制。
しかしThomasさんが次局満貫をツモって親番を迎えると、そこで大爆発。
6,000オールを含む連荘で得点は60,000点をオーバー。

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私は8連勝どころの騒ぎではなくなってしまいます。
しかしラスさえ引かなければ何とかなると思い、南1局で連荘を狙いにいったところ、Kennedyさんに満貫を放銃。
これで並びもでき一気にトータルポイントでもかわされます。

その後もKennedyさんの追い上げがあったりし、オーラスは会長も連荘できず、トップはThomasさん、2着にKennedyさん、そして3着に会長で私はラスとなってしまいました。

そんなわけで、第1回NYリーチ麻雀大会優勝は、Thomas Riedelさんという結果となりました。

congratulations!!

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NYPMLのページ
総合成績

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私は7連勝まで行き、優勝まであと一歩のところまでいきながら、残念ながら準優勝トホホ・・・

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会長は3位。
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4位はKennedyさん。

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まるで優勝したかのようなガッツポーズ(笑)

しかし今回、私も会長も優勝こそ逃したものの、二人で上位に入ったことで、やはり日本のプロは強いという印象を持ってもらえることができたのではないかと思います。
※ジェマも総合8位。

そんなこんなで大会も無事終了となりました。

決勝メンバー4人で記念撮影。

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最後はみんなで。

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こうして第1回のニューヨーク麻雀大会は和気藹藹としたなか、無事に終了いたしました。

Davidさんたちは会場の片づけなどあるため、私たちはその間食事にでかけ、最後に、関係者の方々にお礼の挨拶をするため会場に戻ると、何とまだ多くの人が帰らずに残って麻雀や会話を楽しんでいるではありませんか。
しかも戻ってきた私たちを見つけた彼らは、会長にかけより麻雀に関する質問攻撃を開始します。
時差ぼけの影響もあり、かなり疲れていたであろう会長でしたが、それに対して快く応え、しかも麻雀牌を使って詳しく説明を始め出しました。
すると多くの人が集まり会長を取り囲み、少しでも上手くなりたいと熱心にその話を聞きメモをとっているのが微笑ましく思えました。
なんとサービス精神旺盛なことでしょう。

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会長が手を大きく育てるコツを話すと、ニューヨークのプレイヤーはみなvery amazingな様子で、なるほどと感心して聞き入っていたのが印象的でした。

そういえば、会長は6月にもフランスで開催されたセミナーに講師できてほしいとの要望に応え、確かその時も自費で行かれたとか。
さすがです!!

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フランスで行われたセミナーの様子

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このような光景を見ていると、海外に麻雀を広げたい、日本の麻雀の技術を多くのプレイヤーに伝えたいという、会長の熱意が伝わってきます。
1人に伝えることができれば、きっとそれが数年後には多くの人に伝わっていくことになるのではないかと考えられているのでしょう。
私も初代世界チャンピオンとして、これから少しでも役に立てることができればと思いました。

この日は本当に夜遅くまでみんなが会場に残り、最後まで楽しんでいました。

 

9月28日(月)晴れ
大会も終わり、今日と明日は観光です。

私はこの日、甥っ子のお土産を買うため、スマホ片手にニューヨークのナイキショップへ。
身振り手振りで、何とかニューヨークでしか買えないスニーカーを購入することに成功。
やればできる!!Yeah!  写真を撮る余裕はありませんでしたが・・・

そしてこの日のランチは一風堂のラーメン。

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ラーメン一杯15$と、日本円で約2,000円と、ちょっと高めではありますが、そこはニューヨーク価格ということで。

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夜はお寿司!!

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普通に美味しい♪

 

9月29日(火)晴れ

今日でニューヨークともお別れ。
思い残すことがないよう、まずはニューヨークに来たらどうしても食べたいランキング2位の、ホットドッグを探しにタイムズスクエアー方面に向かいます。
何度もこの辺りを歩いていると、まるでニューヨークが自分の庭のように思えてきたのは気のせいでしょうか。
また、ここにいると英語が話せるような気がしてくるのですが、それもきっと気のせいでしょう(笑)

※編集部:気のせいです。

 

念願のホットドッグ♪♪

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街の中にお馬さん♪♪

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気を取り直して、お昼はマックにしてみました♪♪

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値段は日本とあまり変わらず、味もサイズも同じ。
もっとビックサイズが出てくると思っていたので以外でした。
It’s amazing!

地下鉄に乗って、グランド・セントラル駅へ。

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X-MENの撮影でも使われた駅として有名。

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広い構内。

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天井には星座が描かれていましたよー

青い空

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日が暮れる前にセントラルパークへ。

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誰だろう?ふーあーゆー

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これに乗って中を回るみたい。

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大都会のすぐそばに、こんな自然があるなんて不思議な感じがします。

さて、ニューヨーク最後の晩餐は「かつ濱」というお店へ。
結局、日本食。

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冷奴と冷たいビール♪

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白いごはんが美味しいYO!!

日本人に生まれてよかったYO!!

このあと食事が終わって、夜のニューヨークの街をブラブラとゆっくり歩き、この街並みを思い出の中にしまいながらホテルへと戻っていきました。
こうして今回のニューヨークの旅は、私の一生の思い出となりました。
ニューヨークの皆さん本当にありがとうございました!

 

9月30日(水)雨

この日、ニューヨークにきて初めての雨。
私たちは朝7時に起き帰国の途に着きました。

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始めてのタクシーでニューアーク空港へ。
空港を出発すると、私は疲れていたのかすぐ深い眠りにつきました。

山井「今週の週末スケジュール空いてる?」

寿人「その日は、ロンドンで麻雀大会があってゲストで呼ばれてます」

山井「じゃあタッキーは?」

タッキー「僕はその日フランスで、ロン2のリアル大会ですね」

山井「そっか、みんな忙しいね、瀬戸熊さんもニューヨークで第50期鳳凰位決定戦だもんね」

寿人「今回8連覇がかかっていますからね。世界中で注目ですよ」

タッキー「10ヶ国で同時生中継されるみたいですね」

山井「ところで今回のメンバーは?」

寿人「山井さん知らないんですか?」

タッキー「藤崎さんと亜樹さんと、あとほらあの人、20年くらい前にニューヨークで山井さんの7連勝をまくったひと!」

山井「Thomas!!!」

なんて夢を見ていたかどうかは内緒です。
Good-by!Everybody!

※編集部:皆を巻き込まないで下さい。