プロ雀士インタビュー

プロ雀士インタビュー/第127回:プロ雀士インタビュー 白鳥 翔 インタビュアー:小島 優

24期マスターズ 白鳥 翔(ちなみに本名です)
東京都出身
慶応大学卒業、23期生。
24歳のときにA2リーグに昇級しもうすぐ5年になる。
今回は、同い年で仲が良いということもあり、私小島優がインタビューをしてきました。
なぜ高学歴なのに、彼は麻雀プロの道へ進んだのか?そのへんも含めて色々話を聞いてきちゃいました!
文章は苦手ですが、できるだけ彼の良さを伝えられるように書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。
インタビューをする前に、簡単に彼の紹介を。
まず、私は彼を女友達の1人として見ています。なぜなら彼はあー見えてかなり乙女なんです(笑)
甘いものが大好きで、行列が出来るパンケーキ専門店に1人でも行ったり(あ、これ内緒だったかも…)
悩みを相談したりされたりするのが大好きだったり。

100

白鳥 翔 ロン2ブログ引用
でも夏といえば・・・花火!!!お祭り!!!!そして浴衣美人!!!!!!(最後が一番重要です)
と、これから色々なイベントが待っていて、そういうのが楽しみでもあるんです。
で、僕はこーゆー所に一人で行くのが割りと好きなんですね。(決して友達がいないとかそんなんじゃないですよ!多分・・・いや絶対。)
例えば、一人映画。一人お台場とか。最近は一人旅を計画してまして、京都に行きたいなーと。
お寺とか神社とか観るの好きなんですよね。なんか心が落ち着くというか、洗われるというか。
あ、写真は最近行った「一人パンケーキ」(難易度★×4)の時のものです。
場所は原宿です。普段あまりビールとか飲まないんですが、この時は何故か飲みたくなってパンケーキとビールを注文。
これがね、ホントに合うの!!びっくりするくらい!で、お手洗いとか行くと店員さんがイス引いて待っててくれたの!
感動!で、何よりびっくりするのは、昼11時位にお店に着く。
店員さん「ご来店ありがとうございます。ご案内が16時30分からとなります(ニコっ)」
・・・え??さすがに長くない!?(ニコっ)とかじゃなくて長くない!?
その笑顔には騙されな・・・(ここで目の前をすーっとふわっふわのパンケーキを運ぶ店員が目に入る。)
僕「待ちます。」
この待ち時間外出できます。そう、ここから僕の「一人明治神宮参拝」(難易度★×2.5)が始まったのでした。
ぁぁ、楽しい一日でした。
 
 
特に、初めて彼と出会った時の話は今でも覚えています。
それは私が埼玉の雀荘にゲストで行った時のこと。
その時白鳥プロも同番だったのですが、最初の会話が「ねえ!聞いてよ!オレの失恋話なんだけどさー、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」
正直すごくびっくりしましたね。
最年少Aリーガーということで名前と存在は知っていたのですが、初対面でそういうことを私に話ししてくるってことは相当悩んでいたのですかね?(笑)
それがもう4年近く前の話なんですが、そういう初対面の印象もあり、今ではすっかり仲良くなりました。
そして、5月3日マスターズ決勝前日。
私は彼に「絶対勝ってね!」とメッセージを送りました。
すぐに返って来た返事にはこう書いていました。
「優勝したらイチゴパフェ食べに行こう!」
それを聞いて、あーいつものしょーちゃんだ。緊張もしてなさそうだしこれは優勝しちゃうな、と私は確信しました。
さてさて紹介が長くなりましたが、そろそろインタビューに移りたいと思います。
私がよく行くお店でインタビュースタート♪
(んーしょーちゃんなかなか来ないなぁ、、)
お店に入ってから1時間後に赤髪のマスターズ様が現れました。
優 「もー遅いよ!明日も仕事なんだから!すぐインタビュー開始だからね!あ、マスターズ優勝おめでとう!」
白鳥「ごめんだがん!ありがとうだがん!(最近私の方言の名古屋の喋り方を真似してくる)」
優 「文章苦手だけどしょーちゃんのためにあたし頑張るね!よろしくお願いします!まず麻雀を覚えたきっかけをお願いします!」
白鳥「んー、本格的に始めたのは、高校で友達の家に遊びにいったら友達のにーちゃんが教えてくれた時かな。麻雀自体は幼稚園からマリオと一緒にファミコンでやってたよ!役わかんなかったからアガれるときとアガれないときの違いがわからなかったけど」
優 「なるほど、、幼稚園からやってたとはさすがマスターズ様・・・じゃあ、麻雀プロになったきっかけは?いい大学に行ってたから親が反対しなかった?」
白鳥「最初は反対してたけど、、、なった理由は最初テレビか雑誌だかで亜樹さんを見たんだよね。で、おおおってなってその時初めて麻雀プロの存在を知ったんだけど。それからはただ強い人と麻雀したいって思いからプロの道に進んだんだよね。」
優 「やっぱり最初は反対されたんだ。でも今は、お母さんしょーちゃんの対局や連盟チャンネルをけっこう見て応援してくれてるんだよね??」
白鳥「けっこう見てくれてると思うし、コメントももしかしたらしてるかもね(笑)優勝した時も終わって携帯見たら、おめでとうって連絡入ってたしね!」
優 「あたしもマスターズ決勝当日は、仕事中だったんだけど、途中経過すごい気になっちゃって、仕事に集中できなかったんだよ!お母さんもずーっと見てたんだろうね!嬉しいよね、やっぱり。」
白鳥「うん。母親もそうだけど、終わったあとに大勢の人からメールやライン、ツイッターのコメントとかで祝福の言葉をもらって、本当に麻雀プロをやってきてよかったなって改めて思ったよ!」
優 「冥利に尽きる思いってやつだね!」

100

優 「じゃあ、さっそく対局の内容について聞いていこうと思うんだけど、5半荘の中で印象深い局とかある??」
白鳥「んー、印象深いというより勝負の分岐点になった局はあるかな?
2回戦の南3局1本場、親、木原プロのリーチに対して、無筋を押して400・700をアガリきった局だね。」

優 「ああー、あの局ね。私もタイムシフトで見て印象に残ってたよ。たぶんリーチを受けて無筋3~4枚あげくにドラまでも切ってたよね!私だったら字牌に手をかけてオリてたかも・・・あれは何が来てもオリるつもりはなかったの?」
白鳥「うん、あそこは腹をくくってオリるつもりは一切無かったよ!もちろん木原さんの待ちが読めたわけでもない。」
優 「でも、5半荘の2回目で勝負をかけるのは早くない?私は、しょーちゃんは流れが悪い時は我慢して、後半で勝負をするタイプだと思ってた」
白鳥「うん。長丁場のリーグ戦とかだとそうかも。でも今回は短期決戦。1回戦目、オレほぼ何もできずに3着だったんだけど。その時、ある程度早めに勝負をかけようと決めてたんだ。我慢して最終戦で手が入るかはわからないし。自分的にはあの日に関しては、後半よりも前半のどこかで勝負しようと思ってた。それが一番出来たのがあの局だったかな。」
優 「そうなんだ。それであの押しっぷりだったんだね。じゃあドラの八筒が来たときに少考したけど、五筒を切ると言う選択肢は無かったの?」
白鳥「あれが確信的に七対子のリーチだと分かっていれば切らなかったかもね。でもそこまで読める局面では無かったし。そうなると五筒を切るのは中途半端だからね。」
優 「なるほどねー。あの時は見ててかっこいいなと思ったよ。私は早々にオリてるからそもそも五筒を切るか八筒を切るかの選択肢まで辿り着いてないんだけども(笑)」
実際に、彼の意を決したアガリが流れを変えたのか、次の局ホンイツ満貫ツモアガリトップ、次の半荘8万点弱の大トップ、と繋がっている。

100

優 「3回戦を終えた時点で、2位以下を結構引き離したトップ目に立ったわけだけど。どの辺から優勝を意識し始めたの??」
白鳥「優勝はいつまでたっても意識できずだよ。最後の木原さんの親が落ちた南3までは意識できなかった。傍目からは勝負ありだと思われてたかもだけど、当の本人からするとずっとびびってたんだよね(笑)」
優 「へー、そうなんだ!画面越しでは堂々と打ってるように見えたけど。毎月リーグ戦で対局を配信されててそーいうのには慣れてそうなしょーちゃんでも、タイトル戦の決勝ってのはやっぱり違うんだね。」
白鳥「うん、全然違うがん!」
インタビュー中、対局のことを思い出しながら楽しそうに話す様には、ずっとビビっていたという彼の姿は全く無かった。
たぶんあの舞台に立つ者にしかわからないであろう、不安と恐怖とプレッシャーの中で、1人戦っていたんだと思う。
優 「じゃあ、最後に。ついに念願のGⅠタイトルを取ったわけだけど、次の目標って何??」
白鳥「目標は、まずA1に昇ること。それと若い人の目標になれるような麻雀プロになることかな。」
最年少Aリーガーという肩書きに、第24期マスターズという勲章を加えた白鳥プロ。
最近トレードマークにしてる赤髪にも注目(?)ですが、名実ともにトッププロの1人となったこれからの活躍に目が離せません!
頑張ってね、しょーちゃん!

100
100
100