第201回:プロ雀士インタビュー 宮内 こずえ インタビュアー:井上 絵美子
2019年12月25日
真っ白なワンピースに身を包まれた彼女の笑顔が、またスタジオ内に咲き誇った。
満面の笑みでトロフィーを持つ姿が眩しい。
そして、またこの姿が見られたのが何よりもすごく嬉しい。
そう、天空麻雀21で優勝を飾ったのは、誰もが認める“純白の牌奏者” 宮内こずえだ。
今回インタビューを務めさせていただくのは、こずえさんを愛してやまない井上絵美子です!よろしくお願い致します。
井上「こずえさーん!2連覇ですね!おめでとうございます!」
宮内「ありがとぉ!」
井上「ついに、またこずえさんの波がきてるんじゃないですかぁ??」
宮内「いやそんなこともないよ〜」
この何気ない会話からも読み取れるように、宮内こずえはとても謙虚であり、長年に渡る彼女の人気を裏付けている。
井上「勝因はどこだと思いますか?」
宮内「最初からしっかり押し切ったところかな」
確かに、対局を観た際にとった私のメモにはこう書いてある。
『東1 ごり押し』
と。
東1局 ドラ
13巡目に魚谷プロからリーチ。
リーチ
その時の宮内プロの手牌は
満貫の1シャンテンで、ツモ。無筋のを一発目にズバッとツモ切り、その後もを押す。そしてを引き入れ、無筋のを切りリーチ。
リーチ
しっかり押し切ったのだが、その巡目に魚谷プロが満貫をツモアガる。
それでも結果に怯むことなく、その後も攻め続ける宮内プロだったが、いまいちアガリに繋がらずに気がつけば、場はオーラスになっていた…
オーラス ドラ
親の宮内プロ、23,400点。
トップ目の大亀プロ、42,000点。その差は、18,600点。
まずは、仕掛けも入れ500オールをツモアガる。
オーラス1本場 ドラ
宮内プロ、24,900点。トップ目の大亀プロ41,500点。
と、まずまずの配牌をもらう。
ツモが伸び、
リーチ
ここでリーチを打つ。
19,200点持ちの魚谷プロが、17巡目にツモ番はないものの、リーチの宮内プロの現物で、トップ目の大亀プロからの直撃条件が整う。
しかし、宮内プロが最後のツモ番でツモ!そして裏2枚!
劇的な6,100オールを決め、見事優勝を飾ったのである!
そしてたった今、私がこのインタビュー記事を考えている時…
別対局で彼女は、四暗刻 裏3 をツモアガった!
四暗刻に裏はいらないが…私はあえて聞いてみた。
井上「裏を乗せるコツはなんですか?」
宮内「裏は勝ちたい気持ち!」
キラキラした目でそう言った彼女の笑顔はすごく眩しかった。
運に頼る場面も多いとされる麻雀において、ではそこに気持ちは関係ないのか、と言えばそんなことはない。その切なる気持ちは願いとなって夢を叶えていくのだろう。
私にはまだまだ、全てにおいて気持ちが足りていなかったんだと実感できた。
ステキな気持ちに満たされながらこの記事を綴っている最中、ふと疑問に思い尋ねてみた。
“純白の牌奏者”とはどこからきたのか、と。
プロデビューして間もなく、ホームページの一般公募でファンの方に付けてもらったそうだ。
その時採用された方は、まさかこんなにも浸透するとは夢にも思っていなかっただろう。
それも全て、彼女の努力の賜物である。
もし私が名付け親だったら、ものすごく自慢してしまいそうな…言いふらしてしまいそうな…
そのくらい嬉しい話だ。
「付けてもらった時は、他の候補も『卓上の天使』とか、ふわかわ系ばかりだったから、まだ私の面白キャラが浸透してないんだなと思った」
と、彼女は言った。
確かに宮内こずえは面白い。ボケたりするような面白さではなく、自然に話しているだけで皆を笑わせる、ある種カリスマ性のような不思議な力を持っている。
初対面の人ともすぐ打ち解け笑顔になれるような、自然で居心地が良く周囲を和ませる面白さなのだ。
そして真っ直ぐで裏表がない、そんな性格を見抜いて純白と名付けたのだろう。
良い行いは率先して褒め、悪い行いはきちんと指摘してくれる。
悪い事を良くないと言うことを避けてしまう人もいるのではないだろうか。いやむしろ、面倒だし私には関係ないし…と、事を荒立てない人が多いように思う。
私も正直なところ、見て見ぬ振りをしてしまう事はある。それを彼女は、ちゃんと言ってくれる。
そして話を聞いて、意見を伝えてくれる。とても芯の強い、真っ直ぐな人なのだ。
様々な発展をみせる麻雀界においてこれから先、宮内こずえはどのような活躍をみせ、どんな麻雀を魅せてくれるのだろうか。
こずえさん!!天空麻雀21優勝!そして連覇!!
おめでとうございます!!!
以上、ファン代表としてずっと近くで見ていきたい、井上絵美子でした!
カテゴリ:プロ雀士インタビュー