第99回:清水 香織
2013年10月24日
天空麻雀13 女性大会を優勝した清水香織プロ
女流桜花が終わり、新橋の中華料理屋さんにて待ち合わせ。
店内に入ると、女流プロがずらぁり…
女流プロリーグ終了後 仲間と食事会
今日のインタビューは賑わいの中(笑)第13回天空麻雀優勝インタビューを、私蒼井ゆりかが務めさせていただきます。
清水香織さんの周りには、いつも仲間達と笑い声で溢れている。
私自身も、麻雀プロとして、憧れの存在であり大好きな先輩の1人であります。
香織さんは皆さんご存知のとおり姉御肌で、ユーモアがあり、何か人を惹き付ける力を持っている魅力的な存在です。
今回はこのインタビューを通して、香織さんの素顔と魅力を伝えられたらと思います。
蒼井「あらためて、天空麻雀優勝おめでとうございます。」
清水『ありがとうね。すみませーん!レモンサワーください!…すみませーん!』
「笑」
清水『蒼井ちゃんも飲む?お腹空いているでしょ?食べたいもの頼みなね。』
蒼井「はいっ。いただきます。すみませーん!ビールください!」
こんなやりとりを続けることしばしば…
よしっ、乾杯もしたことだし今日の目的でもある、インタビューを始めよう!
蒼井「ではっ、香織さん今日はいっぱい質問しちゃいますが、よろしくお願いします!今回のテレビ対局では、いつもとイメージを変えて、シックな服装で挑んだようですが、何か心境の変化があったのでしょうか?」
清水『あーあれは、仕事人風なイメージでね、仕事人っていっても、必殺仕事人じゃないよ笑。
最近、ずっと成績が悪かったから、鎧を変えて自分に渇を入れてみました(笑)』
と語る普段の香織さんは、
エドハーディとかディーゼルとかクールな服が好きなようです。
清水『普段ね地元では、カッコいい感じのジャージを着たりするんだよね。対局ではね、キチッと完全武装するの(笑)。ぶったぎる!敵からね攻撃を受けてもやられないように、HPの高い服を着るのよね。(笑)』
と、香織さんは強そうな服で気合いをいれるのです。
蒼井「麻雀以外で趣味や好きなことはありますか?」
清水『ずーっと麻雀してきたけど、ゲームや漫画が大好きで、それなしではいられないくらい好きなの。実はね、乙女ゲーも好きだったりするのよ。』
蒼井「えー。意外です!私もゲームと漫画好きです!」
清水『基本的にオタクなのです。ハマッたら一直線(笑)ゲームも漫画もジャンル問わず幅広くやるね~。麻雀もね、入口はゲームと漫画で知って、後はひたすら実践からの十何年だからね』
清水『とりからくう?』
…気配りさんな香織さん(*^^*)
蒼井「では、そろそろ対局について聞かせてもらいます!よろしくお願いします♪」
清水『相手が誰であれ、与えられた状況の中で、ベストを尽くす事を心掛けています。』
この言葉通り、自分の麻雀を貫く香織さん。
決勝は、清水香織プロ、二階堂瑠美プロ、和泉由希子プロ、魚谷侑未プロ というカードとなった。
決勝で、今回の優勝にぐっと近づいたこの1局。
清水『まず現在3着目で、自分の親が落ちたらトップは厳しいよね。カンにとるってことはまずないんだけど、メンタンピンになれば勝負手だから、リスクと見返りを念頭に、放銃したらしょうがないと思える形をつくりたい。精度の高い仕掛けや手作りをする、るみちゃんに警戒しつつも、勝負どころはおさえたかった。』
このアガリをものにして一躍トップに踊りでた。
そして、一騎討ちのこの局。
清水『この時点でるみちゃんとの一騎討ちの気配になっているから、アガられると親番がない私は相当厳しい状況になってしまうよね。切りリーチに対して、ドラがらみの周辺を切ることが嫌だったから、に手をかけたのよ。一歩引く形になった後、テンパイが入ったらリーチをかけることは決めてた。例え愚形でもね。一牌の後先がすごく影響する局面だと感じたから。』
他の女流にはない、押し引きのバランス、攻撃的な姿勢、そして、この勝負勘の鋭さが、香織さんの強さなのだと思う。
こうして、彼女は優勝の栄光を手中におさめた。
蒼井「最後に、私も聞きたいと思っていたことがあって…女流プロの第一人者であり、常に第一線で活躍されていて若手の女流プロから憧れの存在である香織さんですが、年々増えていく女流プロ達に何かアドバイスをいただけたらなぁと(^^)」
清水『いやぁ。そんなたいしたもんはない。んーでも、やりたい事をやりたいようにやればいいんじゃないかなぁ。麻雀のスタイルも自分に悔いのないように自分らしくねっ♪よりたくさんの人と麻雀を打って、日々精進したいよ~♪これから先ね、どこまで頑張れるかわからないけど、応援してくれる人が1人でもいたら頑張っちゃうね♪ちょっと北野さーん。』
北野《えっ。なんですかっー?》
清水『私こんな真面目なコメントしっちゃってるけどいいのかしらー。今までのインタビューとかすごいよー(笑)。どうしよー北野さーん。』
と、北野さんに助け舟を出すお茶目な香織さん(笑)。
香織さんのこれからの目標は、年間で二冠をとった女流はまだいないからとりたいことだと言う。
あと3年でプロ歴20年となる香織さん。
会う回数を増すごとに、話せば話すほど惹かれていき、ますます魅力的な存在である。
そんな香織さんと私もいつか、同じ舞台で戦える日がくるまで精進し続けたいと強く思った。
拙い文章になりますが最後までインタビューを読んでくださり、ありがとうございます。
カテゴリ:プロ雀士インタビュー