第241回:プロ雀士インタビュー 白鳥翔 インタビュアー:大久保朋美
2022年06月07日
第22回モンド杯優勝:白鳥翔
大久保「優勝おめでとうございます!!」
白鳥「ありがとう!」
大久保「今回のインタビューにあたって、忘れてたり、他の人の手も気になるかなと思って、重要なところはムービーに撮ってきました。」
白鳥「意外と真面目じゃん(笑)自分がアガるところ見直すのは楽しいし嬉しいからありがたい。」
大久保「七対子地獄単騎2回もすごかったですね!」
白鳥「最初にリーチした地獄単騎に迷いはなかったよ。普段は守備的なところもあるけど、決勝2回しかない中で、1戦目トップを取ったらかなり有利だから、絶対優勝したいし勝負どころだと思ったんだよね。」
大久保「なるほど〜。確かに決勝の1回戦は全局参加で、全局仕掛けかリーチか何かしらしてましたよ。」
白鳥「攻めきった結果、大きく失点しちゃったらそこからは3着に切り替えるけど、一番ダメなのは守ってトップを取りこぼすのだけはだめって思ったんだよね、の方がいいかな!」
大久保「ちょっと話外れるんですけど、気になったことがあったんで聞いていいですか?」
白鳥「なに?なんでも聞いていいよ。」
大久保「仕掛けてアガった時に、ツモ牌のの向きを上下にくるっと正しい向きに変えたのがめっちゃ可愛いなあと思ったんですけどwwなにかこだわりあるんですか?」
白鳥「前に滝沢さんとタクシーに乗った時に、タクシーの運転手さんがモンドをめちゃくちゃ観てくれてる方で、冗談で俺に理牌する時に上下揃えないからあまり好きじゃないって言われてさ(笑)視聴者はそんな所も観てるんだ!って思って、そこから牌の上下揃えるようになったんだよね。」
大久保「よく覚えてますねwwwめっちゃ根に持ってるじゃないですか(笑)」
大久保「話戻るんですけど、1回戦目の南2局で寿人プロが親でダブリーの七対子6,000オールアガった局はどう思いました?」
白鳥「こっちは地獄単騎の七対子で必死に頑張ってるのに、ダブリー6,000オールってなんなんだよ!!まじかよ!!って思ったよ。」
大久保「決勝2回戦の話も聞きたいんですけど、東1局でカンでリーチしたんですけど、ドラも無くて、一手変わり三色もあって、1回戦目トップ取っててアドバンテージあるけど、いつもリーチするんですか?」
白鳥「行く!!これを1,300点でアガったら喜ぶの相手じゃん!この手を1,300で終わらせる方が罪だなあと思う。自分が先制取れてて、ツモって裏一で2,000・4,000じゃん。もしくは俺がもしこの手リーチしなかったとして、ツモったとするじゃん、そしたら切ってフリテンリーチするもん!それでツモったら3,000・6,000で決まり手だよ!もう優勝だよ!」
白鳥「俺の中で一番印象的なのは2回戦目のオーラス!」
大久保「え?地獄単騎の七対子を2回アガったことよりもオーラスなんですか?」
白鳥「石橋さんも条件クリアしてのリーチだろうし、ツモられたら終わりってところで(嫌だ、ツモらないで)ってずっと思ってたわけだから。地獄単騎ツモったのは勝負の過程の話だから、まだ終わらないじゃん!でもそのリーチツモられたら終わりじゃん!しかもあの早い順目のリーチで、後は祈るしかないってなってる訳だから。」
大久保「ツモられなくて優勝できて本当によかったですね!!」
白鳥「モンド杯は俺にとってめちゃくちゃ大事で、そもそもモンドに出てる亜樹さんとか滝沢さんとか長村さんを見て麻雀プロになろうと思ったんだよ。それでマスターズ優勝して、その時期にちょうどモンド杯の枠が8人から12人になった年で、たまたまモンド杯に出れることになったんだよ。モンド杯初出場は全然結果残せて無くて、でもマスターズを連覇して、そのままモンド杯ももう1回出れることになったんだよ。その時のモンド杯は成績悪い人下位4人が入れ替え戦というシステムだったのよ。そんで2年目も全然ダメで、最後の半荘トップ条件をクリアしなきゃ下位4人に入ってしまうってところで、オーラス跳ツモ条件で、ピンフドラドラの手をテンパイして、13巡目くらいにリーチしてツモ裏条件だったところを一発でツモって条件クリアして、裏ドラ見たら乗ってなかったんだよ。だから俺はめちゃくちゃ麻雀がツイてるんだよ!!」
白鳥プロは自分で憧れのモンドに出られたのもツイていたから出られて、成績が悪くてもギリギリのところでツイて条件満たして、入れ替え戦に出なくてよかったことも、今回オーラスでツモられなくて優勝できたことも、全てツイいたからここまでこれたと、私のような後輩相手でも謙虚に言っていました。でも私は麻雀をみて、インタビューをして、決勝で勝ち切る戦い方(守る麻雀じゃなくて攻める麻雀)を聞いて、運だけじゃ無く実力だと思ったし、私自身もとても勉強になりました。白鳥プロありがとうございました。そしておめでとうございます。
カテゴリ:プロ雀士インタビュー